12月8日(日)

NO,091(最近あった仕事内容の事 長さ編)

 

 
 ある男性のクラブを作業した 一連のドキュメンタリーと “独り言” です。
 物販専門のショップで購入されたそのドライバーは その当時も「超」が付く長尺で長さが47インチありました 今聞くと“47インチ”の長さは如何にも長すぎて使いづらく思うでしょうが 世間でドライバーは「長ければ良く飛ぶ」 のが当たり前の風潮で 中にはアイアンまで長尺化を企てるメーカーもあった様な頃の話し と言ってもホンの2〜3年前の事です。 歳は70才を幾つか過ぎてはいらっしゃっても男性としては年齢以上の力量をお持ちの様で そのクラブをショップ側が販売に際し薦めた理由も 選んだ根拠も当方には疑問ですが 球が思う程上手く飛ばず(曲がってしまう)レッスンどうりにスウィングが出来ていても成果が出ないので 当店へはティーチングプロの紹介でシャフトの交換に来場されました。 手に取ってワッグルをしただけで 振動数を測るまでも無くかなりホイッピーな(軟らかい)動きをします 測定値はいくら長尺とは言え数値がレディースより下回っていました フレックスは 「一般レギュラーフレックス」と表記されているのですが よく店側が言う 『かなり軟らかめのレギュラー・・・?』 『レディ−スくらい軟らかいレギュラー・・・??』 と訳の分からない説明が必要な内容でした。 一般男性や根っからのアスリート派なら ある程度薦めるクラブのスペックを予測、選ぶ根拠もショップ側に備わっているのでしょうが 当方でもこれくらいの歳を召した男性や ご夫人方にクラブをチョイスする手立ては かなり試打クラブのバリエーションや時間を豊富に取って進める様にしたいものを 手っ取り早く売られたのがキャッチコピーその物で 「軽くて、長くて、良く飛びます」の想像したとうりではなかったのでしょうか?
 考えてみるとここ最近では プロ連中やアマチュアのトップクラスは44インチ前後のドライバーが主流で 元々彼らの眼中に超長尺的なシャフトの長さで 「当たれば良く飛ぶ」事が頭にはなく “ねらい目に落として しかも飛んでいるドライバー” にシャフトの長さというファクターはそう必要ではなかったのに ゴルフ業界の一部で販売を仕掛ける側が 「長く軽いクラブは良く飛ぶ」 とコマーシャルする時 『当たれば』 が抜けていた調子のいい事を棚に上げ ショップの店頭を賑わし「長くて軽くて良く飛ぶ」 と囃し立てていた行為に他ならないそのものではなかったのでしょうか?
 最近の一部CMでは「短尺は振りきり易く コントロール性が良い」と盛んに言っています それ事態は当たり前の事で 当たり易さを強調して 超長尺の不評な点への反動が 短尺への回帰現象を狙った上手いキャッチコピーではないのでしょうか 偶然にでも芯に当たれば良く飛ぶサイコロ現象から 必ず芯に当リ易く全員がもらえる参加賞現象の受け狙いです。
 
結局前回ヘッドをそのまま再利用しシャフトを交換(当然試打を繰り返してから)して45.5インチで仕上げ 再スタートをきって半年程ご使用の後、今回はヘッド(フェース)の厚みが薄くて気になり 今後はレッスンの成果どうり クラブ長を44.75インチでフルスウィングでも振りきっていただけるように やや厚めのフェース(へッド)に交換、当初の超長尺シャフトは 全く元の購入当時へリビルトしておかれました。そのクラブが再起する時はいずれサイコロ現象の時代が回帰した頃になるのでしょうが何年か先 きっとやって来るそんな業界でもあるのです。