1月17日(金)

NO,096 (ウッドのリシャフト チューンダウンについて)

 

 近年多い高反発フェースで大型のチタンウッドには当然の事ながら随分軽いシャフトが装着されていて 一時ほどではないにしてもクラブレングスは当たれば良く飛ぶ長尺サイズとなっています 悪い癖で反対の回帰現象は「短尺が振り切り易い!」とか「今はプロでも44インチ!」と囃し立てては 短いクラブも売られようとしています しかし 短いサイズにまた軽いシャフトを装着し仕上げる為ヘッドの重量管理は?パーツで販売する時どうなっていて果たして大丈夫なのでしょうか?
 流行りのF社で品番数字3桁のそのトレンドシャフトが プロ連中に好評のわりに値段が通らず定価から安く売り叩かれ 通販ラインの“クイツキ商材”で情けない状態です ましてヘッドが少々大きくても小さくてもユーザーに言われるままの状態や そんなシャフトがくっ付いてさえいれば“長さとバランスの関係”が無視され組み立て、売られ、打たれた結果ツアーの連中程に評判を得られず 一般消費者は中古ショップにクラブヘッドが綺麗な内にすぐ売りに出されます すると・・・・
 「シャフトの向きかな?ヘッドかなァ?ギャレーヂで買わんかったけど何とかしてくれる?」と当店にも馴染みの客が申し訳無さそうに来場されます F社を当店では基本的に扱っておりませんので お馴染みの客先の方は他店や通販、ネットショップで買ってこられる事となり(店主の主観が多く影響している様相の為それを良くご存知の方は)そう懇願されるのです。こちらが申し訳なく思うのは当店の一方的な商売の事ではなく リシャフトされたクラブの造りの良し悪しの事なのです 
 見る度にそれらのシャフトにはナショナルブランドのクラブがリシャフトされ 高反発フェースのヘッドが付いていますが 皆さんボールは期待のほど飛ばない事が多いようです が それはシャフトの中に大量の鉛、真鍮のロッド、糊状のウエイトが挿入されている事が多くあるのです 例えばアイアンではバランス調整の為とはいえ バランスをあわせる、すなわち「前後の番手とバランスが違ってもその最小範囲に整える事」と最近ではウッドのリシャフトは「バランスがあうまで ネックに放り込む作業」が公然とされているようです そこに間違いがあるのはウッドの場合に少々ヘッドが手前向こうと右左に大きいからシャフト軸周りのモーメントはアイアンに比べ大きいとは言え シャフトの内側にウエイトを入れすぎると打点がレンズ状のフェース(パーカッション部分を外して当たると全く距離は望めず失速する)で随分内側にずれ折角の高反発フェースも機能しなくなるのです。バランスを出すにはヘッドの然るべき部分にバランス鉛を貼るか 内部に発泡剤かペーパー、ホットメルトを充填するべきです 何れ軽くしたりもっと重くしたりの調整を含め シャフトにあったヘッド重量を用いればフェース打点の位置、体感するスウィングバランス、シャフト本来の撓り、ねじれ、トゥダウン、それが生かされインパクトにおよび ねじれや撓りが解消し本来ボールに与えるエネルギーが十二分に生かされるのです 中にはドリル刃長の長い 全長で200o有っても 全部サラエ切れない詰め物が入っていたクラブもありました そんな事をする“チューンナップショップ”は全くシャフトを抜き いずれ挿し直す作業の事が頭に無いのでしょう ドリルの刃をシャフトに突っ込みタイトな状態で回転させる事は カーボングラファイトシャフトに余剰な熱を度々加える事となって最も折損に危惧するべきポイントなのです。抜く為に熱は 最少量加えても抜いたシャフトは詰め物の無い 貫通させた状態でなければピストン状になって 再度装着できない事がわかっていない“接着専門チューンダウンショップ”です