5月12日(月)

NO,111(量産品と別注品で規格、品質、完成度合いは?

 


 
ナショナルブランドメーカーの既成量産品において規格、品質の完成度合い 別注、オーダー品との相違点について当店店主が感じる事実を記そうと思います
 当店の看板には「修理 調整 別注」 の三つタイトルが並んでいます 開店の当初から壊れたクラブを直し(修理) 少なくともより真っ直ぐ飛ぶようにメンテして(調整) それでも満足をされない時はオーダーメイド(別注)させていただくシステムを守って参りました  古くは私の師匠から修理の技術を学び 各人の持ってらっしゃるクラブを如何にチューンナップすればより頼り甲斐のあるクラブ内容となるか? お客様に受け答えする当方も 本来使われるべきヘッドは軟鉄、鍛造製法を用い研磨が大切で 施す鍍金はダブルニッケルのクロム仕上げを… ウッドヘッドのシェイプはあごの部分に… プログレッションが多いと… 生のシャフトトリミングは… シャフトインサーションに関しては… バランスの出し方計算は… と理想の製法、部材、材質、仕上げ…と頭に描く 最高水準のクラブを模してお話しをしておりました それでもプレーヤーが飽き足らず「何処のメーカー? どのモデル?が一番良いのか」と聞かれても 既成量産品のなかには存在しませんから名前を出して答えることが出来ません  理想のクラブメーカーは? モデルは? の答えがどちらにも存在しない事を告げると 「じゃあ 思うとうりの部材を仕入れて作ってよ」と ご自分にあった オーダークラブの製作を依頼されることになりだしたのです 使いたいヘッドを使って 生のシャフトを切りたいように切って挿したいように挿し 理想のアングルに仕上げ 新品のグリップを思ったように装着する…で オーダークラブが出来あがり 当初から関わった部材を使い本来の正しい組み立て技法も知ったうえで しかも以後にメンテナンスが出来て 思うままにチューニングが可能なクラブセット プレーヤーの思うまま意図する球筋をクラブでコントロールができる クラフトマンとしてもこれ以上の条件はありません  フルシーズンに渡って調子の良し悪しや打球量の加減を理由にせず そのプレーヤーがクラブに信頼をおき常にポジテイブなゴルフを心がけて頂ける、 そう言ったゴルフへのスタンスが常に前向きなプレーヤーに必要とされる時に有効な生産工程でしょう
 対して量産品はしょせん字の如く 量を作ることで成り立っているのです 元はと言えば大多数の平均を出したところで各自プレーヤーは 様々な違いを持ってスウイングしています まして各プレーヤーは平均的なスウイングを目指すどころか 思い思いの個性的な容姿、スウイングのスタイル、タイミング、力量を持っています。 それ以上に一番の問題点は 製作に係わる側が充分な技術力や時間を持ち合わせていない部分でしょう 例えば工場機能として 例えナショナルブランド製品であっても ヘッドは外注のヘッド工場、シャフトはシャフト専門のメーカー工場、グリップは名前を入れさせただけのグリップメーカーへアウトソーシングで済ませていて 中にはアッセンブル(組み立て)もアッセンブル専門の工場に外注し 看板だけのブランドやネーミングで実態は何も無いような場合も存在するのです (クラブのデザインは専門職の領域な為 これまた別人がした物を工場が買い取るシステムとなる) したがって納入される部材に対し発注するブランドメーカーが 品質のチェック、製造工程の検査、歩留りの抑制、仕上げ段階で検品がまま成らず 単に契約プロの推奨やメデイアへの有償訴求、揚げ句は販売価格のダンピングをしてまで量を売ろうとするのです かねがね過去から日報ノートに記してきました 製造技法での良くない作り、実在した随分と歪められた商売方法、消費者が困惑する店側の技術レベル差や商品情報 これら悪の根源的な「量産品」という言葉ひとつに括られた 半ば致し方ない部分を例にあげるのは 実は心苦しい事であり本意では有りません しかし皆さんがお求めになるクラブ、商品の購入価格が現物の価値に見合ったものか如何かは果たして疑問です プロへの無償で道具提供は未だしも 年間の契約料やサポート料、 成績戦果へのボーナス支給、メーカーが負担する媒体(メディア関係)への宣伝広告費がすべて 商品の上代に付加増しされています お金を払って購入される方々にはそれ程でもないクラブが提供され お金とクラブを提供する本職のプレーヤーには 精度の高いクラブが・・・では到底納得出来ません