6月3日(火)

NO,114 (数値管理の是非と盲点 ヘッド編

 


 
当店で一般消費者の方がクラブを選ぶ時ばかりで無く店主がクラブの大切さをお話ししていて よく聞かれる質問に
「クラブ選びで何が一番大切ですか?」と言われます。反対に
「何が一番のポイントで大切な部分とお考えでしょうか?」と消費者に聞いても当然直ぐに答えは返ってきません 店主と致しまして今回上記の答えを何れこの先に記すとしても まつわるクラブ選びのポイントになるお話しをいくつかしようと思います。 
 クラブには様々なスペックがありますがクラブの形状になって始めてスペックと成りえる事ばかりで無くヘッドのみ、シャフトのみ、グリップだけでも様々なカタログスペックになって公表されています それらは消費者がヘッドの交換、シャフトの、グリップの交換時またクラブそのものを買い換える時に果して本当に役立つ資料なのでしょうか?

『ウッドヘッドスペック編』 

 以前の事ですが 当店も扱う“在阪パーツ問い屋さん”のドライバーヘッドがある月刊誌に「スペック別に分類掲載」される事となり最新型の人気モデルを2ケ用意して然るべき所へ送ったそうです そのパーツ問い屋さんは過去から拘りの商材を懸命に模索検討され最近では“地場の問い屋製ブランド”が全国区の知名度に広がりを見せる優秀な商品群を持つまでとなられたW社であります。またオーナーA氏は過去より当社の測定器を本社事務所とOEM先工場に備えていただき個々の固体差を判別し 販売する商品一つ一つまで単品管理をされる数値管理に於いては当店も安心して購入し顧客へ販売できる優秀なパ―ツ問い屋さんの一つであります 当然送る時点で2ケのヘッドは自社で測定され自信を持って送られたヘッドという訳ですが その後一冊の本となって掲載されたデータを見て驚いた事に“リアルロフト”が自社と相手先の測定値が1.5度強も違う数値で掲載発表されていました
 少しややこしいですが そもそも相手が測定しているライ角度で1度強、違っている事が既にフェース角やリアルロフトの差異に関わってくる理屈です その同じヘッドでもフラットに構える(測定器にセットされると)フェース角はフックが強くなり(スライスが弱くなり)リアルロフトは大きい計測値になります 反対にアップライトに構えるとフェース角はスライスが強くなり(フックが弱くなる)リアルロフトは少ない数値になります 暫らくの後に売り先(チューンナップ、オーダークラブショップ)からの指摘、信用問題もあり掲示されたその角度はどの様な機材、測定をされたかを返答して貰えるよう同月刊誌に要求される折、W社の計器は「ゴルフギャレーヂ製」を使用しているとA氏は明言、相手先の測定値に於いての“公差的”な差異を(手元にある同スペックのヘッドを)ギャレーヂ製測定器で再現しようとしても如何にもクラブは不自然な態勢であり いくらソール形状が一様でないとは言え 許容量は越えていると判断せざるを得ないと結論を出されたのです
 この話しの顛末は未だ先にありますが 今回ポイントは同月刊誌に掲載されたヘッドサンプルはナショナルブランドメーカー含め数十社でその数100マーク以上におよびます 一般の消費者が購入の際に数値資料化された同誌を見て リアルロフトを一列の横並びで数値だけ比較してすべて答えを見出そうとすると あまりの危険性とヘッド個々の固体差の並列化、もっと危惧するのはナショナルブランドメーカーに於いて商材の測定は 装着されたシャフトがカタログラインのスペック商材のみでアッセンブルされた状態で 工場既製の数値化された単一のヘッドと コンビネーションされるシャフトのマッチングや本来消費者への販売ターゲットは全くのように無視された状態にある事です。例えば“非常に打ちやすいヘッド”と解釈される数値に今回合致してもそのユーザーにシャフトが果たしてシャフトなりの機能は有するのでしょうか?ヘッドだけを使ってリシャフトしないと使えない場合も想定すると決して参考になる筈の数値も 皆さんが今使っていらっしゃる飛んで曲がらない筈の現状ヘッドの数値をなにがしかの測定器で計ってみたくもなるすり替えられた部分ではないでしょうか?
                アイアンヘッドスペック編に続く・・・