7月4日(金)

NO,118 数値管理の是非と盲点 シャフト編)

 


 
シャフトの品質はたくさんの数を見ているだけでは分かりません 大型の量販店でいかに品揃えが豊富で“売れ筋商品”が並んでいても貼ってあるシールの内容どうりにはそれぞれ出来上がっていないのです 同じレギュラーフレックスと表示されていても(当然同じメーカー、同じモデル、同じフレックス、まったく見た目が同じでも)厳密には硬さや・・・は違う物なのです
 例えば当店で最初に1本だけをシャフトのサンプル試打用に用意して あるプレーヤーが試打の結果が良くて仮にドライバー用に1本購入頂けた、とします。暫らくしてその調子の良さにスプーンやクリーク、最近流行の#7ウッドが追加で注文いただいた場合、数量を多く扱いだすと2本目以降の品質が問われだします まして試打のクラブが調子良くても 始めて用意出来た新品のクラブが良くない、試打のクラブの良かった印象や球の飛び方が違う・・・シャフト自体の品質を考えるとまったく同じ内容の2本は存在しないと考えるべきものなのです ですから試打クラブのシャフトをお買いになる消費者にそのまま移植して新品シャフトを1本試打用に新たにおろしたいぐらい打って(売って)「違う!」とおっしゃる場合も過去に経験が有りました
 アイアン用、ウッド用を問わずシャフトにはどの位置でトリミングするか指示するカッティングのマニュアルが付いていて 先を切って使うもの、先は切らずに使うもの、番手別に切られているものがあって 中には挿し代(シャフトの挿入孔の深さ)まで指定されているタイプも有ります そうなってくるとシャフトの品質が良くない場合1本目のクラブとマニュアルを無視してトリミングしてまでコンビネーションが出来ないで使う(組み上げ販売する)事はお勧め出来ませんし 持ち込まれた「ナニか変?」なクラブは往々にして振動数やセンターフレックス、スパインが上手くコンビネーションしていない事が殆どです 例えば同じ種類のシャフトが新品のうちに2本以上有る場合片方をユーティリティーに 残る片方をショートアイアンに 又ウッドの場合でも片方をドライバーに残る片方を#7ウッドに装着する時 シャフトだけのスペックを比べると見た目は同じシャフトでもそれら数値で比べた場合酷い代物は1フレックスほど硬さが振動数やセンターフレックスで違い 各々シャフトのスパインは大きく印字されたデカールが好き勝手な向きに入れられている場合が多くあったりで 作業する側が知らずに“2本の同じシャフト”と判断しカッティングマニュアルのとうりトリム作業して装着してみると本来よりテレコの装着になった場合数値上逆転の兆候が現れもします(軟らかいほうを大きい番手に⇔硬いほうを小さい番手に が本来で その逆軟らかいほうを小さい番手に⇔硬いほうを大きい番手が間違いの装着。 またノンカットのシャフトの場合も同様です) 
 当店ではユーザーからの問い合わせに「シャフトの値段の違いは何か?」が多くあります これだけは文頭で記したように「シャフトの品質は見ているだけでは分かりません」のとうりです 実際1本が1万円ほどのクラブが売られていて なかには1本10万円のクラブも有るように「じゃあ10倍飛んで曲がらないか?」と云えばそうではありません ヘッドやグリップの説明は割愛しますが 店主の持論のように「クラブの命はシャフト!先ずシャフトありき!」から申しますと1万円のシャフト(クラブ)でも当初良く飛んで曲がらないでいても やがてすぐに曲がりだし飛ばなくなります しかし10万円のシャフト(クラブ)はもっと長い期間飛んで曲がらない時間楽しめます それは慣れ親しんでコントロール良く御自身の最高の武器となるでしょう しかし反対に1万円づつ出せば残る9回(計10万円分)同じものを買い換える都度、品質が悪く打つ度にその違いや癖を見つけられず買い直す必要に迫られる事が有るかも知れません まして同じ物を再び買う勇気のある方がどれだけお出ででしょう?
 
シャフトの品質は1本だけではそう問うものではないかもしれません しかし2本以上のコンビネーションで操作性や飛球の癖が出るものですからクラブセットとしては 価格も然る事ながら品質が重要な部分と考えるべき事柄であり 反対に言えば価格と品質は比例したものと考えられることでもあります
 “売れているから!プロの使用率トップ!品切れ中にも当店には入荷!皆さんに御好評!”だけでは球が飛んで曲がらない訳には参りません