8月20日(水)

 NO,125 (ゴルフクラブという道具 とスポーツ感)

 


 当店には様々な「職種、御商売」をお持ちのお客様が来店いただきます。
また各人が「趣味」の話しとなるとアマチュアの領域を越えるようなマニアックな事を楽しまれている事が多くあります。
以前はオートバイのレーサーであった方や元プロ野球人、現役のプロスポーツトレーナーや調理師さん、理容店や美容室のオーナー、技術職の大工さんも塗装屋さんも来られます 当然プロゴルファーや研修生、学連にジュニア選手も多く来場されますし一般的なお勤めのお客様でも ゴルフ以外の趣味をそれぞれお聞きしていると釣りマニアであったり(しかも釣る対象が専門化している)アマチュアと言えども中には玄人はだしのサイクルスポーツをされていたり 趣味が昂じて売り物では満足出来ずにその道の道具造りや クラシカルな道具自体のコレクターに転身され趣味仲間では少しばかり有名でいらっしゃったり 当店店主が時間の許す限りに聴けば聴くほど 皆さんそれぞれに奥の深い楽しみをお持ちの様子です。 
職種や趣味、性別や年齢、アウトドアやインドアに関わらず すべてに共通する事は使う「道具、工具」の出来、不出来 精度の高さや品質の良し悪し 使い捨て的な間に合わせの内容かプロ用で耐久性のある商材か如何で 工芸品的な要素を持っているか 巷の量産品でアマチュアが満足してもその道のプロは決して満足しない物かどうか 実用域で考えて年少者が始めて手にする道具か 熟練者がより良い品の完成度を高めさせるが為に使う物か如何かが“必要とされる道具の分かれ道”と思います。 
スポーツなら日頃練習をされている成果が上手く素直に出るか否か“そのタイムや勝敗に影響”し また職業(商売)なら“手間取るばかりか効率良く上手く仕上がるか”プロとして「儲けを頂戴して商売が永続的に出来るか否かの結果だけが答え」という事になるでしょう。
このような事を以前にも記した例が幾つかあります
「サイズの合わないスパイクでは満足なタイムで走れません」
「サイズは合っていても登山靴で短距離走には勝てません」
「目立ての悪い切れないノコギリでは木は切れずに息が切れます」
「使い捨てカメラで撮っても写真展に入選できないでしょう」
「子供用の自転車でロードレースに参加しても最下位でしょう」
各様に使う道具を用意周到に目的に応じた道具、機材から先ず準備する事です そして次に必要に応じたメンテナンス、チューンナップが大切です
例えば二輪や自動車のレースは競技中当然ながら燃料補給、タイヤの交換やエンジンのメンテナンス、長時間耐久レースともなればパーツを載せ換えたりしてもルール上はOKです しかしゴルフで競技中道具のメンテナンスが許される事といえばボールの交換やフェースに付いた泥、土を拭くくらいで(ルール上の各規制事項がありますが・・・)雨が降ってもグリップの交換やタオルを巻いてのプレーは許されません 仮にプレーの途中で「曲がる、飛ばない、入らない」が生じた時点でプレーヤーは自らの気持ちに可能な限り精神的な動揺が起きないように心掛けます その時点でプレーヤーが考える事は“打ち方やタイミング、また精神論”でしょう しかし以前から偶々気になっていたボールの方向性や飛び、転がり具合が「何で?」と“クラブへの不安感”が普段の冷静な自分でなく(すなわちショットや状況を分析できる状態から比べ)冷静さを失いかけた自分の気持ち(ショットや状況判断してもボールをコントロールできない場合)に優先されると次打は怖くて満足にショットできなくなる筈です 能動的なスポーツで道具に信頼をおく事ができなくなった場合、持ち合わせる技量でカバーできる範囲は限られています しかし実はもっと以前に済ませておかないといけないメンテナンス、チューンナップという大切な部分が世間に流通しているゴルフクラブに多々有る事を一般消費者は知る事が出来ないでプレーに専念できるかと言えば決してそう云うものではないのです。
「上手く飛ばない、曲がる、入らないは腕のせいではありません。そうです!そのクラブでは満足に技量は発揮出来ない、まして腕が良くないだけに尚更飛ばない、曲がる、入らない!が生じているのです」 
来場される皆さんのクラブを拝見していると 当方はニッチな部分の如何にも生産性の低い日陰の商売でありますが 派手さや綺麗さよりも実質部分で消費者に喜んでいただける事ばかりの実はお互い中身は濃いものと確信しております それだけに大手ナショナルブランド製最新型、人気のパーツを単に組み合わせただけの別注オーダークラブ、値段で勝負の大量生産品やバーゲン用二級品 これらの商材を消費者が賢くなって値段と中身が間違いなく相応しい内容、品質か如何かを検討される機会が多くなればなるほど作る側の技術力が向上しゴルフ業界も是正され 世間から取り残されず永く認知いただける事に成りえると考えます。