9月7日(日)

 NO,127 (店主の考え 有象無象 皆さんどう思います?)

 


 先日所用があって出掛けていた先から帰る道中で 私が存じ上げる“ある方”がなさっていたゴルフショップが確かこの辺りだったとウッスラ記憶があり脇見をしながら運転していました。 渋滞でノロノロ運転でしたが結局見つけ出せず その幹線道路沿いで目に留まったのは大手チェーンの中古クラブショップと安売りで有名なディスカウントショップだけでありました その後、知人から随分以前に店は閉まったと聞き及びましたが むかしから知っている中堅クラスのゴルフショップは他にも存在していた筈の場所には店が既に無くやはり時代のすう勢かなと感じる一日でした。
 先月末には大阪でも老舗の高級ショップが店を閉め また派手にケバケバしたキャラクターを宣伝、展開していた とある大型店も倒産しています 新品が売れずに中古のクラブや ネットショップが値引き攻勢で売上を伸ばし既存のショップ展開では 太刀打ち出来ない状況が続いているようです。 大阪でも有数の在庫品揃えを誇った百貨店系スポーツ館の工房の窓はカーテンが閉ざされ 隙間から見えるのは作業台だけが綺麗なままで既に在庫品置き場と化し パーツヘッドやグリップは過去の年代商材が埃を被って置かれたままの状態です。
 先日テレビで日本の破綻したゴルフ場に参入している外資の資産投資顧問会社の戦略が放映されていました 旧ゴルフ場経営会社の惨状は 既に会員だった方々には恐縮ですが バブル期に踊らされた日本の経済社会の歪んだツケが最後に放出したまでで 異常なまでの会員権相場が“スポーツ”として競技場所の提供をする為の「ゴルフ場」を投資、投機の相場対象として日本の土壌に根付かせてしまったのです 所詮アメリカなど諸外国と比べる事は意味が有りませんが 日本の土壌に「ゴルフ」がスポーツとして浸透するにはまだまだ時間がかかりそうです。
 今年度のプロゴルファーのライセンスを得とくする「JPGA」のプロ認定試験が終わりました。4日間4ラウンド、上位50位タイのスコアーは1アンダーまで、59名のプレーヤーがプロゴルファーに認定されました 昔はオーバーパーの数や首位からのストローク差で かなり厳しいスコアーが求められて年間の合格者数でも難関度合は今時の試験とでは比べ物にならない難しさがありました 私は決して合格した彼等の技量を問うて云っているのではありません 今の厳しい時代にプロゴルフ協会が成り立っている部分はプロゴルファーの量産で資格認定料を徴収し、インストラクターの養成に係わる講義、講演収入で賄われているようです が、所詮プロゴルファーとして生きていく為の糧となる筈のトーナメント競技数の減少や インストラクションを提供する練習場やゴルフコースでの集客数は減少傾向で彼等の先行きが不安な事だと考えられるのです
 あるお客様とお話しをしていると 父上がお買いになっていたクラブが沢山余って その息子さんの手元に集められては次々使っている様子です 次々と買われるクラブがどれをとっても父上には不満らしく「息子が使えば・・・」となっているのでしょうが当方は お父さんがクラブを買うこと自体に注文をつける事はできません しかし一般消費者に対してそう安くも無いクラブを沢山買い換える必要が有るような売り方、商売をしているゴルフ業界自体に果して罪はないのでしょうか? 昔ある業界のOBでらっしゃった方がリタイアしてゴルフショップの経営をされておりました その時わたしは卸問い屋の一営業マンとして 偶然そのお店を訪問していた時の事です(多少前後の内容は割愛しますが)

客「お願いしていたクラブ 用意していただけましたか?」

店「それネ。一式用意してるから・・・靴は26センチやったね?」

客「そうです。値段はお話しの・・・給料日に持ってこさせます」

店「頼むわ・・・」

実際、この様な会話が目の当たりにあった事で一介の営業マンであった私ですら“ゴルフショップの先行き”が不安になりました 先輩社員が部下の新入社員の為に元上司のゴルフショップでクラブを買い 先輩社員がデリバリーして 交渉や具体的な内容は一切知らされず買った本人は給料を貰った日に代金を支払って済むという段取りです「段取り」は良いようでも「ゴルフの道具選び」はそれで良いのでしょうか? 確かにクラブの品質や出来映えを問うような段階ではないかもしれません 初心者は予算と販売価格が合えばショップにお任せという方法は便利かも知れません しかしシューズ一足のデザインや履き心地が知れず、右も左も分からない状態でゴルフを始めるお客に横柄な態度で 「後は腕!売ってやっているんだゾ!」商法が何時までも通じているようでは情けない業界と考えたのです 
 時が経ち今でこそその様な商売は世間で通じなくても ある部分「売ってやる商法」は初心、若輩者は「ゴルフの技量や経験」で店や先輩に太刀打ちできず 内容の吟味や手間、労力の出来るだけかからない安直な商法で「売ってしまえば後は腕」的な感覚のショップが多く業界に蔓延っているのではないでしょうか?“買ってもらえばそれで終わる”ではなく代金を頂戴してからが“お付き合いの始まり”だとお客様に伝えて店を送り出すのが礼儀と当店は考えています。