2月9(月)

NO,148(質問&掲示板No228の答えとスパインの解説

 


 質問&なんでも掲示板に“スパインについて”質問がありました(No、228です)
スパインについて
『アイアンクラブのライ角は方向性に重要だというのはシロウトの私にもある程度理解できるのですが、シャフトスパインは
WEBで調べてみましたが色々な解釈があるみたいでもう一つ理解できません。
と言いますのは、あるホームページではスパイン(シャフトの硬い部分?)をアドレスした状態で目標方向かその反対側(時計の文字盤で9時又は3時)にセットしなければならない(理由はルールで規定されているとのことです)とあり、違うホームページではスパインを上方向(12時)に向けインパクト時のトウダウンを防止するとあります。知り合いに聞いた話では藤倉のシャフトはスパインを6時か12時にセットすると聞きました。
スパインのセット方向はルールで規定されているのでしょうか?トウダウン防止と言うのもわかるような気がします。
店主様のところでスパインを合わせていただく場合どちらの向きにスパインをセットされるのでしょうか?
また、その理由はあるのでしょうか?
アイアンのシャフトはダイナミックゴールドでWOODはYS−7を使用しております。
まずはアイアンセットのロフトとライ角調整が先だと思いますがよろしくお願いします』

という質問です 早速、当方は
『お尋ねのS・Hさんが一般消費者であれば申し訳なく思います。仮に万一、プロのクラフトマンであっても同様で申し訳なく思いますが それは大変な勉強不足です 
また過去に情報を得られたWEBマスター達の見解、お知り合いの方がフジクラ製シャフトの装着法を どれだけ無知で勝手な解釈で頭に仕込まれたかの判断がつきませんが いずれにしても日本のゴルフルールでは スパインをコントロールするとルールに抵触し“規定されている”のではなく“規制されている”事の大切さをしっかり認識ください
ただ情報が余りにも錯誤している状態は見過ごせませんので近々の日報ノートで詳解いたします』

と返答しました
過去にメールで同じ内容の質問を随分たくさん頂戴しています また『ゴルフギャレーヂ製センターフレックス測定器』を購入いただくメーカーや、買っていただいたチューニングショップ側の方が“機材自体の取り扱い説明”以上に「シャフトスパインについて」係わりあう先方のプロクラフトマンや また購入いただいた“マニアックなアマチュアの方々”を相手に店主がお話ししていても 同様に当方へ問い合せを頻繁にいただく事柄でもあります 当店で製作、販売している同機材はプロトーナメント会場、大手メーカーのクラブ開発部門や スパインテンションを計測、熟知し設計する立場のシャフトメーカーにもお使い頂いておりますが 先日も購入いただいた国内遠方のチューンナップショップの方と1時間を越えて電話で“スパインについてのやりとり”をしていた経験はざらにあります もっとも話しの内容は「もしスパインコントロールすれば・・・」ですが しかし、あくまで当ホームページ上でもお断りしておりますように

『シャフトの曲がり特性と捻り特性』(ココ・必見クリック!)は ルール上規制されている事柄であり 【因みに今年大幅なルール改正年に該当しましたが JGA発行2004年ゴルフ規則書中、附属規則U-2-b-@、Aで明らかにシャフトの曲がり特性と捻り特性について書かれています】 当店の販売するセンターフレックス計は スパインテンションの測定とセンターフレックスの荷加重を測定する為の機材であって スパインコントロールにひょっとして流用出来るかもしれませんが その効果を求めて利用を薦めておりませんし ルールに抵触する装着内容、事柄を案内した取り扱い説明書は一切添付いたしておりません。 ただし今回、掲示板に質問いただいた内容は 世間のスパインに対していい加減きわまる単なる風評やシャフト装着への勝手な解釈、あげくはそれらがために 一般消費者が被る実害的な“遠回り”されている部分を この際ハッキリさせておきたくなり 早速日報ノートに記してみようと思います
まず問いの
「スパインはシャフトの硬い部分?」ですが“スパイン”は直訳すると「突起」でありシャフト軸周りに対し360度中最も硬く出来上がっている方向と 最も軟らかく出来上がっている方向、また最も硬い、軟らかいに準じた二番目、三番目・・・の荷負加重量がセンターフレックス計では計測されます けっして強い方向だけがスパインとは定義されていません 
「目標方向かその反対側(時計の文字盤で9時又は3時)にセットしなければならない(理由はルールで規定されているとのことです)」は ゴルフ規則書中、附属規則U-2-b-@、Aで明らかにシャフトの曲がり特性と捻り特性について書かれていて まったくの出たら目ですからズバリ「勉強不足!」の一言。 
「スパインを上方向(12時)に向けインパクト時のトウダウンを防止するとあります」 はトゥダウン現象に対し、先ほどの硬い向きをそう向ければ(12時方向?では無いと思いますが・・後で記します)確かにトゥダウンはいくらか防げます しかし先般のフジクラ製シャフトはスパインとお考えの硬い(強い方向?)向きは 同社製も当店で数多く計測した経験上、
「藤倉のシャフトはスパインを6時か12時にセットすると聞きました」 この内容と計測値は規則性がまったく有りません。すなわち大きく派手に入れられたデカール(メーカーロゴ)は強い(硬い)弱い(軟らかい)向きと常に合致せず 固体差(2本あれば2種類、3本あれば3種類・・・違うスパインテンションが読みとられる状態です!)があってバラツキは当然ですし 6時か12時にセットすると“シャフトの癖”は反って規則性が無くバランスを崩し単品のクラブでも(例えばウッド#1のみ) また複数のクラブ(例えばアイアンのセット)のコンビネーションはイレギュラーな動きになると考えられ 球をコントロールしづらい根拠となりえます
余談ですが、以前フジクラの営業の方がシャフトを売り込みに来られました デカールがあまりにも派手で大き過
ぎる事を言うと「宣伝、訴求に無地では売れない“FUJIKURA”は必ず入ります!」とおっしゃって譲りません「当店は派手な“一面だけの”デカールは必要なし!」と固辞し 当店のオリジナルシャフト(東レ製、無地のデカールなし)をサンプルに出して「コレがメンテナンスには何かと好都合です!」と その“さまざまな理由”を説明しました すると「それでも デカール入りを扱う為にはどうすれば?」と聞かれたので 店主が口走った「散髪屋の赤白青がクルクルまわる看板状態だったら何処にシャフトを向けて装着しても・・・」というアイデアを採り入れて出来上がったパターンが“プロスペック”なる360度全面に“FUJIKURA”が印刷されたシャフトでありました 
「ギャレーヂでスパインを合わせる場合どちらの向きにスパインをセットするのか?また、その理由はあるのか?」ですが 先ほどのトゥダウン対し、硬い向きを12時方向に向ければ確かにトゥダウンはいくらか防げるでしょうが その時スウィングプレーン方向(9時の方向)に軟らかい状態であれば撓りが多く プレーン方向にだけ目を向ける事無くトゥダウン方向(重心アングル方向と考えるべき)や 動的な点でシャフトの応力(プレーヤーに応じた硬さ、振動数やトルク、重量によって影響されるシャフトスペックをスウィング中も凝視し、すべて把握した上で)も観点にいれると 凄まじいパズル状態で ウッドの単品装着ならば未だしも アイアンの10本近い組み立てに要する時間、労力ははかり知れなくなります
ボールにヘッドが接触し、ボールが潰れフェース上をずり上がり、その間摩擦でスピンが生じ、フェースからボールが離れ、飛んでいく その間時間にして10,000分の数秒(1
/10,000)単位の動きの中で 接触間近はフェースが開き(撓りのため)トゥダウンし(ヘッドの重心がシャフト軸線より外側にある為)捩れが生じ(ヘッドの重心がシャフト軸線より外側にある為)やはりフェースが開いてボールが球状のため点で接触してから やがて接触は面となり飛び出す直前元の点となりフェースから離れます 途中や以後のシャフトの動きを研究する場合シャフトスパインの強弱を向きでコントロールすれば球筋を操る動きが読めても当然でしょう インパクトの一瞬までの“サイエンス”はCCDカメラでトーナメントの中継でも間近に見る事が最近可能となっています 
最後に「アイアンのシャフトはダイナミックゴールドでWOODはYS−7を使用しており まずはアイアンセットのロフトとライ角調整が先だと思いますが・・・」とも おっしゃっていますが、仮にスパインコントロールがルール上かなえば順番は ダイナミックゴールドシャフトのスパインアライメントが先決でしょう しかし現実は規則上コントロール出来ませんのでライアングルの調整でしょうが 昔からスウィング中シャフトがオンプレーン上を動かず「被ってあたる!」「ネテはいる!」また極端な例ではライアングルを視覚的に受けつけないほどフラットやアッップライトライにしなければ球の出方が良くない様な場合も考えられます。 アメリカではUSGAがスパインコントロールは既に解禁しておりスパインアライメントはPCでコントロール管理し、チューニングするサービス会社も存在します またトッププロの間では当然チューンの1つで 当店も“プロ専用プロトタイプシャフト”と云われたパッケージはデカールが私の“付けたい向き”に揃っていました ですからライアングルのチューンも然る事ながら 一度正しいスパインへの理解と今後向学をされ 本来間違いの無いシャフトセッティングが可能な信頼できるチューニングショップを探すことではないかと考えます。
従って当店でルールに抵触する装着技法は断じて採用しておりませんが プレーヤーに満足いただけるシャフトの装着技法は店主が惜しまず駆使しております点と 当店が販売致しております「センターフレックス測定器」を御購入頂きました先方には 装着技法について中味の濃いお話しが延々とリアルな状況でシャフト1本1本の癖を読みきっと喜んでいただけるお話しがある事実だけは公表いたします。

※S・Hさんの立場は素人の方と思います 文面上での失礼な言いまわしをお許しください
しかし過去に同じような問い合せがメールで玄人の方から寄せられ 私の返答を御自分のホームページにそっくり転載されていました 残念で情けない事です そんな事も有り今回、当店のノウハウじみた内容を ある部分までオープンに致しております 
チューンナップショップも消費者側から賢い目で御覧になって 淘汰される時代になってきました
                          続く・・・