3月23(火)

NO,152(店主の小ネタ集 有象無象 皆さんどう思います?)

 


 先日当店では馴染みのお客様から 電話で問い合せを頂きました
「知り合いがグリップの交換をするのに 知っている店はないか?」と聞かれて当店を紹介いただけたようです
お話しを聞いてみると とあるお店の別注品だそうでグリップの太さが合わない。どうもグリップサイズが手にフィットせず 持ちづらい太さを調整するか、交換で対処したいとの要望です しかし考えてみるまでも無く別注品が合わないのは何故でしょう
お買いになったショップ(オーダー先の店)に直に“クレーム?”ではなくても“調整”を依頼されれば 責任を持って対処される内容かと思い そう伝えると
「もうその店に行かないからギャレーヂで御願いする」との即刻結論が出ました 
消費者には些細な事かも知れませんが 別注品を扱う我々業界側の人間からは 簡単には納得出来ない可笑しな内容です

 先日大型ゴルフ専門量販店に立ち寄りました 数あるチェーン店の中でも「クラブ工房完備」の大型店で“浦島太郎状態”の私は凄い広さと品揃えに驚くばかりです 今年の最新モデルが数多く入荷し大手ブランドメーカーが目白押しで“一応は玄人の私”でも目移りしてしまい クラブ選び、購入を考える一般消費者はもっと大変だろうと感じました バッグやウェアであれば目的、趣味が生かされ購入の判断、主導権は客側にあるでしょう しかしクラブの購入選択時お客の側に最終決定権が有るにしても何を根拠、目的、決定権を持って店員さんに声をかけるか?よほど自身のしっかりした考え、気持ちが無いと 店員さんはつい専門用語で話し掛けて 消費者は言われるままの状態がありありです 御老人がアイアンクラブを購入する直前『商売を早く済ませたい』そんな気配が店員側に見え隠れした祭日の混みあった店内での午後の出来事でした

 世間には「クラブフィッター」という職種があるようです プレーヤーにその場で最適なクラブを選定してクラフトマンにもなり別注クラブ造りをして また時としてクラブをチューニングし 裏方の作業をする人もそう呼ぶようです
クラブ選びはカメラを駆使したデータ採りとパソコンソフトで無難な内容の答えが勝手に出てきます クラブ造り自体はそう難しい事では無く簡単なプラモデルが作れる人であれば十分組み立ては可能です しかしそれらのプロセスは言わば
「シュミレーションしたデータ採りは絵に書いた餅」
「機械相手にヘッドスピードや様々な数値から足し算と引
  き算したシャフトやヘッド選びは阿弥陀くじ」
「チューニングとはヘッドに鉛バランスをペタペタ貼るだ
  けの応急判創膏」で 
簡単に例える事が出来ます が、そのクラブを買ったプレーヤーが真っすぐ遠くへ球を飛ばすことが難しいのが明らかな事は不思議な現象です 当店に来場される方々が そんな理由を多く抱えて来場される経験から「クラブフィッター」と言われる職種は信用なら無い 非社会的な職種と思うのは偏見でしょうか

 先日子供の付き合いで 近くのバッティングセンターへ同行しました そこは打ちっぱなしゴルフ練習場の隅に併設されていてゴルフ練習場に来る人々も見渡せます。決して他所様の事を揶揄してはいけませんが 数人で連れ立って来られている方々は互いにスウィングをチェックしあい 上達には前向きに励んでいらっしゃる事と微笑ましく思っていました
ところが ある集団の若い方々が凄い音をたてています 直前のシャンク球防止ネットに当たって跳ね返ったり テークバック時にボール篭にクラブを当てたり はしゃいで大声で笑ったり これも時世であり仕方ない事かと思っていると にわかレッスンが始まりました 中では一番の経験者と思われる彼が 始めてゴルフのグリップをしたと思しき彼女に手取り指取り教え始めました 驚いたのはその直後です 経験者である筈の彼がフルスウィングした時“盆踊りの練習か?”と思うほどの異様なゴルフスウィングであったのです 周りの連中はそれでも彼のコーチングを真剣に聞き入っています ああ彼等ゴルフの将来は多難です

 味覚の肥えた方が食する場合、腕の良い板前さんが清潔なまな板で 本場で捕れた生の食材を料理します 綺麗な皿で盛り付けも上品に 食材自体の新鮮な味を生かして調理されると それは誰が食べても大変美味しい味で 美食家ならずともわかる筈です 冷凍食材を使い 随分余分に調味し生粋の味が消えてもそれが当然当たり前の出来では いつまでも美食家になれません 美味しい店だと聴いて行っても ご自分の舌に感じた美味しさが通じなければ どれが本物の味かは分からない物です 
当店に持ち込まれるゴルフクラブの数々を拝見して期するところ
「曲がって飛ばず 上手く行かないのが腕のため」とお考えの方ばかりでは有りませんし 調子良く真っすぐ思うように球が飛ばない理由を 
「クラブがダメだ!性能どうりにクラブが機能していないためだ」と 言い切って来場もされません 
「ゴルフのクラブは間違いない」「ゴルフのクラブはこんな物」と あきらめずに チューニングショップや物販店、クラフトマンや店員さんに御自分なりの質問、疑問を投げかけた時 納得のいく説明、解釈があって プレーヤーもゴルフクラブに信頼を置ける事が出来 御自身がされる練習に実り有る事が期待できるように思います