4月6(火)

NO,153(店主の小ネタ集 有象無象 どう思います? 続き)

 


 先日当店に持ち込まれた他店製、別注アイアンセットの事で 少しお話しを聞く事が出来ました
どちらのお店とか 誰が作ったと云うべきものではなく内容、状況だけは詳しく説明しようと思います 
 
当初グリップ交換の作業依頼を受けた時、プレーヤー自身の手の大きさは直に見る事は出来ませんでした 持ち主、それは当店でオーダーアイアンセットを作っていただいたF氏の友人であり その友人から依頼を受けたF氏が 当店に仕事の紹介を頂戴したのです
「彼は僕と殆ど手の大きさは変わらないし僕のクラブは非常に持ちやすいと言っている ただ 別注アイアンどうし比べて 彼自身のクラブは打ちにくく 僕(F氏のクラブ)のは打ちやすいから ギャレーヂで一度調べて貰ってきて欲しい」
とF氏に言われ 持ち込まれたアイアンクラブをチャートしました グリップの交換とチャートして報告しろと聞けば 当方も太さ以外についてそれ以上聞く事はありません グリップのマーク(種類)が決まれば後は太さを合わせて装着です ところが交換前の持ち込み時点で発覚した様々な状況、状態を記しておきます

@ 先ずグリップ自体の太さが付け替え対象のグリップと
   余りに違い過ぎる
 別注クラブであるにもかかわらず
   グリップサイズは不合格

別注であるなら プレーヤーの手にグリップサイズは合っていなければ別注の意味がない

A ネックフェルールの処理どころか ヘッドのネックサ
   イズよりフェルールが小さく又、軸線がずれて装着さ
   れている為 シャフトはベタフラ(凄くフラット!)
   に入っている番手もある
  (真っすぐ入っている番手も少なかったが・・・)


フェルールを面合わせ(元々大きいフェルールの段違いを小径のアイアンネックにすり合わせて平面にする作業)せず またサイズの合ったフェルールを使っていない ましてシャフト軸線をネックの挿入孔に真っすぐ入れる技術も持ち合わせていない 


B 上記のとうりライアングルは最悪の状態でも ロフ
   トは結構精度高く合格ラインである


糊を乾燥させた時フラット方向にこれだけ“ズレれば”品質、精度の高いヘッドだけにロフト方向はそう狂いようは無い

C スウィングバランスは 番手間の誤差0.1ポイントと
   非常に精度が高い


いくら品質、精度の高いヘッドであってもシャフト、グリップとの重量誤差、組み付けから仕上がりバランスの誤差0.1ポイントにおさめる技術は 他の観点からしてまず鉛砂を使って合わせている⇔打点の位置関係はおかしくなる

D 友人F氏のアイアンと期せずしてフリクゥエンシー
  (振動数表記の硬さシール)は同じ表記であったがシ
   ャフトの振動数からは異常に硬い数値が読みとれる


「プレシジョン社」はシャフト自体に印字は無く出荷時、シールの表記だけでしかそのシャフト自体の硬さは判断出来ない しかしシャフトの振動数を読み取るとはっきりフリクゥエンシーは判断出来る


E「極めつけ」が 使用されているヘッドは“有名ヘッド
   ブランド”の製品である

往々に「著名な研磨工ブランド!」だけで“有名ヘッドブランド”は売りやすく 当店にくっ付けただけの別注クラブは 過去に数多く持ち込まれている 

以上の状況から判断して一言、
「パーツ、パーツをくっ付けただけの酷い別注 いやトッ
 ピングクラブですね」
とチャート表を手渡しアバウトに説明後 F氏に伝えるのが精一杯でした 暫らくの間 チャート表を眺めて

F氏「おかしいなァ 別注やのに・・・値段僕のクラブと変
     わらなかった言うてましたけど」


店主「うちでもこのヘッド使ったら Fさんの買ってもら
     った値段よりまだ随分高くなる」

F氏「このヘッド そんなに高いんですか」

店主「そんな高いヘッド使わんでも充分でしょ 付いてる
      だけで値段高いけども これやったら真っすぐ飛ば
      へんし」

F氏「言うときますわ」

店主「こんな業界で エライすんませんなァ」

それから数日 F氏と共に持ち主のHさんがいっしょうに来場されました 良し悪しの一部始終を簡単明瞭に伝え 今後の具体的に作戦を練りました

                              続く