4月27(火)

NO,155(のどかなトーナメント会場で強く感じた使命感

 


 このごろ時季も暖かくなり さすがに多く仕事を頂戴して 何かと気忙しくゆっくり休む時間はそう有りませんでした ある方(プロゴルファー)の御好意で 関西では春先に恒例となっている「つるやオープンゴルフトーナメント」の入場チケットを手配いただき 先日珍しく金曜日に“勝手ながら臨時休業”を頂戴して 家内と二人で一日中、プロのプレイを堪能するまでラウンド観戦してきました 半ば仕事と言ってしまえば仕事です 数多くのプロが“指定練習場”で球を打つ姿を後方から眺めているだけで それだけでも随分ためになる勉強ですし プロの中でも超一線級が使うシャフトの種類やヘッドの大きさ、クラブのモデルやショット毎の球筋まで 目の当たりに見ているだけで惚れ惚れし 久し振りに心地良い春の休日を過ごせました
もともとはある方(トーナメント出場選手)からクラブチューニングの依頼をいただき 出来上がって現地へ届けたクラブの出来映え、球筋を見ようと考えた結果ですが「まさか?」と思う事がありました 当日出来上がったばかりのドライバーを3本、リチューンしたスプーンを2本の 計5本をその日の朝、レストランで手渡しました すると練習場で十数発打球の直後、その内のドライバー1本を試合で直ぐ使うというのです 一度も使っていない出来た直後の真っサラのクラブ しかもドライバーを使うと言い出したのです

 プロ 「今日これ使います!」

 店主 「エッ すぐ使って大丈夫ですか?」

 プロ 「良いと思いますョ」

 店主 「私もそう思いますが・・・?」

プロなりの凄まじい感性で「使える・・・使いたい!」と考えたのでしょう
反対に云えば 百戦錬磨で正確無比な打ち方と“残りはクラブを信じてスタートしよう”とされたのでしょう しかし当日は金曜日、予選の二日目で今日の出来次第では 決勝進出、敗退が懸かっています でも私が少なからず不安げに思った事は スタート直後の数ホールで払拭できる事態になりました 出だしはフェアウエイの中央、スリーサム中 一番飛んでいます ワンピン弱からいきなりバーディー 続く4番ミドルもバーディー その後惜しいボギーとバーディーが交互にあって 朝は−2で 昼から+1 ラウンドトータルは−1で 昨日との予選二日間は「±イーブンで決勝進出!」です その日のラウンドを見ていても 確かに同伴競技者の若手プロ二人と遜色ないどころか若手プロを10数ヤードから20ヤード近くアウトドライブします 若手プロとは言え過去に優勝経験がある若手実力揃い二人とのスリーサムです フェアウエイウッドも同様で結構二人に比べて飛んでいる様です また番手の違いまでは分かりませんが アイアンの球筋も高い綺麗なドロー球で 球筋を追いかけピンハイの後方から見ていると まるで自分の足元を直撃するかのようにピンの根元へボールが落ちてきますし 昼からのショートホール230ヤード打ち下ろし、ややアゲインストの“パースリー”に及んでは「入ったか!・・・ウッ?」と見間違えるほど 高く伸びる球筋のピタリと止まるドローで カップとはワングリップに寄せて楽々バーディーを奪取しました 私は心中「これがプロゴルファーだ!」と感銘を受けクラブチューニングの結果を 私なりに「OK!」と始めて結論づけました
18ホールあがってから私はプロに聞きました

店主「直ぐ使うんですね 良いと思ったんですか? 
   前のエースドライバーとおっしゃっていたのは?」

プロ「もっと良いのがあれば もっとスコアが伸びるか
      と思ってすぐ試合で使うんですよ」

さすが“飽くなき追及”はプロゴルファーの考えとしては もっともで間違いではありません 
 
しかしここで考えさせられる事も随分多くありました 普段一般アマチュア、一般消費者は そう簡単にクラブを替えたり 買うわけにはいきません ましてチューニングをしっかりしたクラブを「プロフェッショナルゴルファー」たる方が打って始めて
“良し!”と判断されるのです 巷のプレーヤーが 当日会場の方々で目にした「プロ使用クラブのモデル、マーク」や「シャフトのデカール、コスメティックデコレーション」はしっかり脳裏に印象付けられています 優勝インタビューで ロゴマークが大きく写った選手のテレビ画面から 直後販売される雑誌、紙面から より多くの販促効果が期待され 大幅な売上向上に貢献するのでしょう しかし今回たまたま機会があってプロ使用クラブのチューニングに携わり アイアンヘッドの研磨具合、シャフトのスペックなど、プロ対応の組み上げ作業、その出来映え、使用部材の相違を 一般プレーヤー、消費者用のクラブと比べて 殆ど想像は付いていたものの また一つ強く考えさせられた事があります
 
技術的に上手なプレーヤーが そのとうり上手く打って 真っすぐ良く飛ぶのは当たり前 しかし技術的に上手でないプレーヤーが 上手く打てずに曲がって飛ばないのも当たり前であるなら せめて消費者には購入費用の代償に 真っすぐ遠くへ飛びやすいクラブだけでも提供しなければ いつまでも黙っていて貰えなくなる
そんな気持ちが 大きく益々膨らんだ のどかな春の一日でありました