5月30(日)

NO,159 (店主が考える「入門者のクラブ選び」下

 


 世間には「初心者用クラブ」という言葉が氾濫しています 店頭では既に“夏のボーナス払い”で この春 社会人となって新しく入社したフレッシュマンが ゴルフショップへ先輩社員に連れられ コンペデビューに備えて ゴルフクラブ一揃えの諸々を買いに行く姿はよく見受けられます ゴルフだけに係わらず社会人となって 先輩の言われるままに 新人は事を運ぶのが良いようで 中には先輩を出しぬく趣味の持ち主がいると 何かと問題が多く発生して 改めて社会人として人付き合いや処世術を学び 先輩社員との付き合いの難しさを体験する時季でもあるようです
 店頭では盛んに「より打ちやすく・絶大な飛距離」を強調した POPがやたら目に付き 誰でも簡単に上達が望め ゴルフが楽しめるクラブが多く並んで 直ぐに楽しいばかりのゴルフライフが手に入る様なのですが 果たして始めたばかりの新人達がそんなクラブを手にして 簡単に腕を上げ上達されゴルフをフルに満喫されると 古参の方々が散々苦労、努力されていたゴルフの難しさ、奥の深さ(それが楽しいからゴルフと思いますが…)の意味合いが 何処かになくなってしまいます ましてPOPのコピーを鵜呑みにしている方も先ずいないと思いますが まるで夢を買うような状態では 新人の彼らがボーナスを少々貰っていても 冬のボーナス分まで予算を食い込ませる事は非常に酷な買い物です たった1セットのクラブにつぎ込む予算が まったくアテの外れた内容では いい加減な業界だと あまりある批判を集中されます ショップ店員も 始めてクラブを握る新人社員の 過去体育会系プロフィールや 今後ゴルフへのスタンスも知らずに “何を根拠に、どんなクラブを、目的も知らないままの状態で” 販売数量を伸ばす事が目的で またショップ店員自身も アルバイト同様でウブな新人のゴルフ業界には未だ無知で未知な彼であったりしますから とんでもないクラブを買わされたりする場合も想定され 自分の目指すスタイル(スイング)、今のクラブの使用感(違和感)、好み等が無い初心者が まったく情報ゼロの状態からクラブ選びをする場合 ついついPOPのコピーで決断したり 先輩の半ば知ったかぶりの“いい加減な一言”や 文頭の「初心者用クラブ」を購入のポイントとされるのではないでしょうか 少なくとも「高価格」の「上級者用」であったり 「限定品」や「プロ使用品」は 新社会人でなくても “ゴルフの新人”の時に 買う方はいないと思います いわゆるゴルフのビギナーは「初心者用クラブ」を買うのが安心、間違いないと 自然に意識づけられているのです 
 それでは店頭の「初心者用クラブ」は実際ドレくらい打ちやすいのでしょうか? しかし この問題を深く考え 様々なクラブの内容を書き出すとブランドやモデル 価格や各クラブのスペックにまで及んでしまいますので今回はストップ。 そこで店主が考える「初心者用クラブとは?」 前回から続きの日報ノートを 結論付けたいと思います 
 “ゴルフは確かに面白い 何が面白いかというと奥が深い、深い奥へかき分け進めば カベがある カベはあっても破って進めば またカベが カベは乗り越えると山があり 山を越えても川があり 川を上れば滝から落ちて 壷にはまってさあ大変… と果てしなく続く…”
したがって数年 いや十数年 もっと何十年 ゴルフをされた方でも 「上手く成れない、自信がない、練習できない、練習しない」 すなわち 『いくらやっても上達しない』 そんなプレヤーは 店頭のPOPに書いてあるキャッチコピーを信じて疑わず 「より打ちやすく・絶大な飛距離」を強調した “上ってナンボ” の オートマチックで打ち易い 本来からの「初心者用クラブ」を使われるべきではないかと思うのです。
仮に ゴルフを始めて数十年とおっしゃっても 月に1回のゴルファーならば 荒っぽく言えば たった12回(プレイ)×年数の経験でしょうし それに伴なう練習量がそう多いとは思えません  ところが週に三回練習し 月に3回プレイされるゴルファーなら 3プレイ×12(月)×年数 でかなりの経験と 伴なう練習量となります 普通考えても 練習量が多いと 当然技術、技量は向上するわけで 単に年期、経験の長短だけでは クラブ選びや選定のアドバイスが可能かと思うと 一概に そうではないと考えられる筈です
 初心に戻って己を見直す この大切さはゴルフの上達面で クラブがプレーヤーの技量よりオーバースペックになっている場合や 現実には練習が時間的、物理的に無理であったり 根本にスポーツとしてゴルフに向いていなかったり…例えば そこそこ長い間ゴルフをやっていると 調子を悪くされた男性ゴルファーが 極端な例では「レディース用のシャフトが飛ぶ」と おっしゃったり「42.0インチのドライバーが絶対良い」と おっしゃったりで スウィングを原点から見直す必要がある時も 得てしてアンダースペックの ギア、ハード面が反って予想もせずに 好評価を与える事もある様です 御自身の技量と 現在の物理的(時間的、経済的・・・)な制限を加味して 今後ゴルフへのスタンスを冷静な状態で考えて 希望的な予定や 出来ればの話しは抜きにして 使いこなせるクラブを 経験が無くても高いハードルをクリアして 技量を見に付けたい方か 何年経験されても 技量的には初心者で 低いハードルもクリアできない方か 見極めはその辺りではないでしょうか?