8月17(火)

 NO,166 (質問BBSのページも参考にしてください

 


 毎年恒例ですが今年の夏期休暇中に家内の里へ帰省してきました
普段なら一時間少しの行程で、車が混んでいても2時間ほどの距離でありながら山間の静かな里は近所に温泉も湧き出て 子供達と“グランドゴルフ”が出来るオフィシャルコースも目の前にある絶好の帰省先です 家にクーラーなど当然無く、朝夕は吹く風もひんやりして もっぱら扇風機だけが部屋の数だけ備わっているだけで 充分それで凌げます。
ふと気が付くと結婚前、私が家内の実家に出入りしだした頃から見覚えのある扇風機が元気に動いていました 年数にしてその間は約20年にもなり それ以前から夏には目一杯動いているわけで 私の経験で考えられないその耐久性は驚異のひと言です 今の私の家では毎年海外メーカー製の扇風機を購入します 約一年過ぎるとタイマーなり、首振りなりの何処かが壊れ一台増えては一台減り 消耗品の如く買い替えを要するのです 
「羽根が回って首を振りタイマーの時間どうりに
OFFになる」たったそれだけの仕組みの何処かが壊れる為に 次の扇風機を買う為に店先で見比べると結構種類が多く 値段も二、三千円から四、五千円まであって(国内メーカー品で高いと一万円以上するのもざらにある)デザインや色も豊富で スイッチもタッチタイプや押しボタンタイプ リモコンが付いていたり 羽の枚数も高級品のように五枚式が当然で選ぶのに一苦労です そう思うと丈夫で長持ちする扇風機は国産品だけが全てではないでしょうが 一度買った電気製品が毎年消耗品的に買い替えを要するようでは 結局安い値段の商品を毎年捨てるが如く買い続ける? 何処かゴルフクラブ購入の図式に似たような傾向があるようにふっと思いました
この夏期休暇中に当HPの「質問BBS」へ頂いたお二人に返答した内容も BBSでは書き切れなかった思いが多々あります ここで一切を記しておこうと思い日報ノートに採り上げます

No298「リシャフトと題して」 ゴルフ小僧さん より問い合わせを頂きました
今すごく悩んでいる事があります。どうか良きアドバイスお願いします。僕は今983Kのドライバーを使っていてシャフトは純正のYS-6(S)なんですが、フェアウェイウッドは980Fシリーズのシャフトが純正のスピーダー(3W)、ダイナミックゴールドS300(7W)です。でどうもドライバーが軽く柔らかく感じてきてグラファイトデザイン社 Tour AD W-60に代えようかと思っているのですが、どうでしょうか?
上手く伝えられなくて申し訳ありません。ちなみにアイアンは731PMのダイナミックゴールドS300です。何がいいシャフト等があれば是非アドバイスお願いします。

と言う問い合わせです 私は翌日こう返答しました

上手く伝えられなくて申し訳ない気持ちをお持ち頂き誠に恐縮ですが、この掲示板に問い合わせていただいた内容が 今回だけの情報材料、資料提供のみで質問を当方に頂戴しても 実は何の答えも出せません すごく悩んでらっしゃるならば アイアンやパター、クラブ全て現物を持って御来場ください シャフトの銘柄やフレックス表示だけでは判明しない点があまりにも多く、また如何いう理由でツアーADにされる経緯があるかは存じませんが簡単に答えが出せる質問ではないと思います
遠方で無理ならば当HPで店主が言わんとするクラブ選び、リシャフトの難しさ、組み上げのノウハウに信頼がおけるチューニングショップをゴルフ小僧さんご自身でお探しください

と言う答えです
一言、当店の判断基準に対して情報量があまりにも少なすぎると考えました これら問い合わせを頂く情報はゴルフ小僧さんからすれば すべておっしゃっていただいている筈とお考えでしょうが 反対にそのとうり理解すればそのとうりであり(フレックス表示や シャフトスペックから)実際ツアーADが良いとか 違うアレ、これが良いとは一切申し上げる事が出来ない情報の収集内容であります 日報ノートを隅々まで熟読頂けないまでも「店主が言わんとする“表立って表記されたスペックでも全てのファクターに個体差があり一様には考えるべきでなく、フィッティングは表面的な文面だけの問いに返答が成し得ないもの」あくまでシャフトは打つまで分からない部分が大勢を占め 表記されたスペックだけでマッチするシャフトを結論づける事は無謀です それは2本あれば2本の違うスペックが 3本あれば3本の違うスペックがあるのです 同じ
YS-6(S)でも現物を 同じ純正のスピーダーでも現物を 同じダイナミックゴールドS300でも現物を測定しない事には判断する基点、基準がありません ツアーADシャフトも悪くは無いでしょうが 何故W-60に代えようかと思っているのか? W-70ではM-85ではI-65では・・・実際打たれた経験や情報無くしてでは 更にベストマッチしたウッドシャフトは到底ご案内ができません アイアンが731PMのダイナミックゴールドS300だそうですが はたして御本人にとってベストマッチか アンダースペック?オーバースペック? この点が明白に判断、解消できて初めてウッド、特にドライバーのシャフト選びに反映できる物と思います なぜならばアイアンは距離を出すクラブではありません 狙ったポジション、距離どうりにグリーンの奥まで飛ばず また手前過ぎず、万一曲がってもグリーンエッジやカラーには残っているだけ曲がりへの許容が欲しいクラブです アイアンが(シャフトとヘッドの両方)ベストマッチしていて フルレングスでフルショットするドライバーのシャフト選びが出来るのだと思います「距離が出ていて、しかも幅を求めるウッドのクラブ」と違う すなわちスウィングの基本は アイアンショットの形成によって本来ウッドクラブのスウィングが形成され シャフト選びも滞りなく行なえる順番と思います その点を是非ご理解いただき シャフト選びが出来るよう直にクラブを見て、また測定してフィッティングを薦めるべきだと考えます
当店で販売する多数のシャフトメーカー、銘柄や硬さの内容を吟味後、真っ直ぐ飛ばす為の装着技法を駆使し、必ずベストフィットするシャフトをお求め頂ける自信が当然ありますが 当HP上での価格訴求や 売れ筋商品の販売訴求は一切しておりません事は 一朝一夕に訴求できない点と 単にダラダラ、やたらに訴求して買って頂いても 決してプレーヤーが簡単に納得していただける訳がない事を 店主自身が一番わかっている事に他ならないと思っており あくまで商売、商業ベースのWEBサイトでは無い事をこの際改めて明言します
ただゴルフ小僧さんには唐突でたか飛車な返答内容が 気を悪くされる事であったかもしれません 御許し頂きたく思います

またNo299では DGシャフトのステップ と題して質問を受けました
ギャレーヂ店主様
はじめまして。私東京在住のFと申します。いつも興味深く日報ノート&独り言の方拝見させて頂いております。お忙しいところに質問させていただくご無礼ご容赦いただければと思います。
小生ミズノのMP-14というアイアンを使用しておりますが、先日練習場に行った際に3番アイアンだけ紛失してしまいました。
中古で購入し、大分使い込んだものでしたので、思い切って新しいアイアンに買い換えることも検討したのですが、中々気に入るアイアンに出会えず、また、3番だけ買い足そうとミズノに問い合わせたところ、もうヘッドがなく注文には応じられないとのことで困っていました。
そんな折、ネットオークションでたまたま3番アイアンが出品されているのを見つけ、シャフトも同じDGセンシコアのS300だったこともあり、渡りに船で落札しました。
ところが、練習場で打ってみると、どうもイメージよりもとんでもなく右に球が出てしまいます。ロングアイアンということで球が捕まえられていないのか(打ち方の問題)とも思いましたが、試しに4番アイアンを打つと同じ感覚のスイングで真っ直ぐに球が出ました。(フェード、ドローもイメージ通りです。)
どうもしっくりこないので、クラブをよくよく見てみると、シャフトの一番下のステップが4〜PW(セット)はかなり下の方(ヘッドとの継ぎ目から10センチ位)にあるのに対して、ネットで落札した3番ははかなり上(ヘッドとの継ぎ目から20〜30センチ位)からステップが始まっています。(現在手元にクラブがありませんので長さはあくまで目安です。)
ステップの位置の違いが球の違いの全てでは勿論ないとは思いますが、何らかの影響を及ぼしているのではないか、そもそも同じDGのセンシコアシャフトなのか心配になっています。
ステップの始まりの違いについて教えていただければ幸いです。よろしくお願いします

と言う問い合わせです 私は翌日こう返答しました

アイアンをセットで組み上げる時、“ステップの付いたスティールシャフトの「ステップが始まる一つ目」は同じ銘柄、硬さ仕様ならばグリップを床に付けヘッドを空に向けると横一列に並ぶのが基本です(ステップの無い部分はロングアイアンが長くショートアイアンは短い 長さと同じ1/2インチづつが基本)
反対に言えば 判定しづらいかも知れませんが“ヘッドからステップが始まる一つ目までの長さ
も同様にロングアイアンから順次短く(基本は長さと同じ1/2インチづつ)短くなっている筈です
もう一点は後で入手された#3アイアンのシャフトが 通常よく使用される「番手別のテーパータイプ」でなく先端部分が(ステップの無い部分が)「パラレル(直訳では平行)」と呼ぶ、ワンレングス(1本取り)シャフトを採用した場合、番手別シャフトとの違いで「ステップが始まる一つ目」の位置に相違があるのかも知れません 
またひょっとして使われ方が その逆かもしれませんし(元のセットがパラレルで 後の#3がテーパー? 実際の資料ではそう云うことは無さそうですが・・・)フレックス表示だけでは それぞれ先端のトリミング処理(切断方法)で硬さのアレンジをする為カッティング技法によっては 現物を見るまで、測定するまで、正確には判断は出来ませんし 番手別シャフトをずらせて装着している事も考えられ 尚更現物を見ないと判断出来ません 
それら「ステップが始まる一つ目」の位置に相違があるシャフトは 硬さの違いが筆頭に考えられます 他にキックポイント、バランスポイントなど・・・ さまざまな違いがクラブのスペックに現われスウィングリズム、タイミングがあわずゴルフを難しくします
今回の症状が硬さだけの為か、ライ角度、ネックの異物挿入、スパイン・・・?現時点での断定は出来ません
またセンシコアシャフトかどうかの点も疑問ならば 少し乱暴ですが グリップのトップ部分の空気抜きの穴から リード(長細い棒)を入れて途中でアタリがあればセンシコアですし 底近くまで(ヘッド近くまで)スムースに到達すれば センシコアは入っていません

と返答しました
 文頭の扇風機の話しで思った事が ゴルフ業界の中でも特に最近のWEBショップやWEBオークションで購入される場合に「買って打つまで分からない 使ってみるまで分からない“ダメモト”のクラブなら最初から買わずに済ませたい」 ところが一般消費者が判断できる資料、材料は WEB上では通り一遍の情報で 決して規格や品質まで ありとあらゆる資料、情報が提供されているものでなく 表記された内容が 当然規格上、品質上同じ出来栄えで 誰が打っても同じように良く飛んで曲がらない クラブの“見た目だけを表記したスペック”だけで選ぶ事が可能と暗に記しているように思います
潰れるのが分かっているなら最初から安い粗悪品は買わずに 長く使える安心な扇風機を探すのも決して損ではありません しかし良品を安く手にする事が出来る業界を作っていく事は 家電業界にもゴルフ業界にも 通じる点が有るようです
答えた直後改めて問いがありました

唐突な質問にもかかわらず早速のご回答ありがとうございました。
ステップの説明ありがとうございました。実際に物を見ないとなんともいえないというのは確かにそうですね。また、ステップ以外にも色々な要素があるというのも、もっともですね。やはり、バランス、振動数、重量などのデータを取って元のセットとのバランスを見る必要があるのではと考えています。
回答を参考にし、トゥルーテンパーのホームページ等を調べて、テーパーとパラレルの2種類がある旨理解しました。(テーパー=番手ごとに長さが違う、パラレル=番手ごとに長さの違いは無い、チップとバットをカットして使用。)確かに元のセットがテーパーで、買い足したアイアンがパラレルでチップ側があまりカットされていないので長くなっているという可能性はありそうですね。
ただ一つ気になったのが、同じシャフトなら(例えばDGのS300)、パラレルもテーパーも同じ性能になるのでしょうか。すなわちメーカーの推薦するカットの仕方をすれば、同じグリップ、ヘッドを装着したときに重さ、振動数、バランス、キックポイント等は同じになるのでしょうか。("同じ性能"とシャフトメーカーのホームページにはありましたが・・・)

と答えた直後改めて問いがありました そこで返答しました

メーカーのWEBや パンフ、紙面上では“同じ性能です!としか言わない部分と 我々実務経験上 そんな筈では・・・と思う点が交錯します 
近々の日報ノートを待って 是非ご覧下さい

と言う質問の部分に 実作業した経験から答えを日報ノートの中で記しておきます

同じシャフトなら(例えばDGS300)、パラレルもテーパーも同じ性能になるのでしょうか?という問いの答えですが 実作業で経験する体験談とカタログスペックの裏事情です
メーカーの推薦するカットの仕方をすれば、同じグリップ、ヘッドを装着した時にシャフトの重さはパラレルタイプの場合、元の一本の長さより大きい番手から小さい番手にかけてより短くトリミングして使う事になる為 シャフト1本はそれぞれ番手を追って軽くなっていきます 
それに因ってバランスは シャフト重量との関係で 番手別シャフトより若干軽く出ますし クラブの仕上がり重量も軽くなります またバランスポイントは先端をトリムするパラレルタイプは シャフトの構造上 重量がグリップ側に比べなお重い先端部をカットする長さが多い番手ほど 手元に移動しカウンター状態が強くなります
テーパータイプの場合、カットする長さはバット側(グリップ側)が一定量の為 重さは番手でそう違いませんが ノミナルな場合でも実際の重さに多少バラツキはあり 厳密には同じ重さとは言えません
振動数はパラレルタイプのシャフトをマニュアルに沿って先端を順次トリミングしても テーパータイプの番手どうりほどは硬くなっていきませんし 番手別のスペック(CPM)ほど絶対値自体が硬く仕上がらないのが実情です  
キックポイントは先端をカットするパラレルタイプであれば フルレングスの元々の位置から番手を追って徐々に元調子になりますが 元々全長の内、キックポイントは数パーセントの上下位置関係上であり 大した変動では無いと考えます 番手別のテーパーシャフトでは基本の設計と同じくほぼ元調子になる事は明白に考えられます

と言う答えを記しておきます 
 何かにつけ「買っても無駄で 直ぐ壊れる 使えない 分かっていれば買わない物」が存在します
しかし 買う必要性は 買う相手と 買う物の内容 そしてその物に見合った対価が 上手く合致した時 長く上手に満足して使う事が出来る 良い買い物と思える筈と常々から私は考えます 
 
当HPへのアクセス数はもう少しで10万件に達しそうです 質問BBSに頂く問い合わせ内容に 店主がお答えする内容も 結構中味が充実しているように自ら思います  質問BBSをご覧頂く方のカウンターも日増しに増えておりますが 今回の日報ノートをきっかけに 今後もご覧いただければ幸いです