3月19(土)

NO,182 (店主の考え 有象無象 皆さんどう思います?B)

 


 
先日テレビの女子プロトーナメントの中継で皆さんもお気付きだったと思いますが 優勝争いしていない若手二人のプレイが延々と放送中継され(所詮録画されたものですが)肝心のトーナメント優勝者や 最終日のバックナインで優勝争いしているプレーヤーは まるで“スポーツニュースの成績結果”を見ている程度の中継しかされていませんでした 若手二人と言えば誰と誰かは既にお分かりでしょうし 私はこの二人にどうこうと云うつもりは有りません 中継しているテレビ局、契約スポンサー有っての番組、見たい人の興味が集まり 視聴者が最も見たいプレーヤーの中継、放映が最も大切な部分で 結果は直ぐに視聴率、パーセント数字に反映します テレビを見ている殆どの方が彼女達二人、いや数名の若手プレーヤーに関心が有るだけで「女子プロブーム」はツアーの開幕戦で去年から引き続きの活躍、海外での戦果、今年の期待…何かと熱い話題が多く 女子ツアー界で若い新人選手の好戦績、台頭が人気の原因だそうです 
 週刊誌や月刊誌の広告も女子プロがクラブを持ってニッコリ微笑んでいる写真ばかりが目につき 男性読者ばかりでなくすべてのゴルファーには好印象でしょう ゴルフ雑誌関係、表表紙、専門誌の紙面、テレビコマーシャル、メディアに登場するのは“ゴルフが上手い時の人”ばかりです 女子ツアー界はワッショイワッショイのお祭りムードで今年は乗り切るのでしょうが 去年ツアー界で5回優勝したプロ、もう一人たった数試合でシード権を取ったプロ、この若手二人の戦果は今年如何な事となるのでしょう
この業界が賑わう為にも是非がんばって欲しい気持ちと 彼女達に頼らざるを得ない寂しい状況でもあるゴルフ用品業界だとおもいます

 シーズンインとなってテレビでトーナメント中継される時間帯は大抵が夕方であり その時点で本当は「幾つのスコアで優勝者が誰」と分かっています が、インターネットでリアルタイムに
JGTOが運営するホールバイホールのフルリーダースコアボードは番組中継(録画放送)の始まる半時間ほど前に
『これから以降はトーナメント番組中継の放映をお待ち下さい』と一方的にリアルタイムスコアボードの更新は打ち切られます 
彼の“ホリエモン”は「今後ネットの普及でメディア業界内でテレビは窮する」と警告している“ビジネスに熱心な時の人”のようですが 事情に詳しい方に
「何んでネットの速報が更新され続けないのか?」と 聞く機会がありました すると
「テレビ中継放送を見なくなる(視聴率ダウンする!)ので試合結果は教えない、更新させない」らしいです 今は未だテレビ側が強いようですが 困った経過が生じるのも事実です 瞬時にテレビ画面で見る事が出来なくても“逃げる選手を追いかける選手、トラブルを抱えた状況、スリーパットしたホール、イーグルを奪取した興奮、ホールアウトして一息した気持ち・・・・”あくまで想像のなかでネットのスコアボードを見て“リアルタイムに一個人のプレイスタイルを追いかけて一喜一憂する”楽しみを無くしているのです 大したゴルフファンでもない人が 偶然優勝争いしている画面を見ている視聴率より 
出来る限りツアーの会場に足を運び一緒にラウンドする熱心なファンも多くいらっしゃいます そこで見る事の出来る実際のプレイに興奮、感動し ある人は自らのプレイに重複させ ある人は自らのスキルアップの糧とし ある人はプロの技に魅了され ある人はプロの技と人間味を見出して熱狂的なゴルフファンになるのでしょう が、会場に行けない熱心なファンを大切にする考えは テレビの視聴率とは反比例したネットとの戦いがあるようです

 ある方から問い合わせがありました 今春発売される“最新機能を搭載した初の軟鉄鍛造キャビティバックアイアン”だけに“どれくらいのチューニングが可能か?”という相談事です ユーザーも私も未だ見たことが無いわけですから“最新機能を搭載したヘッド構造上の問題”から事前に聞いておかないと 鍛造品でも調整に手が出せない場合が考えられます そこで東京まで電話で問い合わせをしました
「・・・・それはロフト、ライアングルは調整できるのでしょうか?」と切り出した途端です
輸入エージェントの電話口の担当者は それまでは此方が一般消費者と思っていたのでしょう アングルが動くかどうか?を 聞いた時、先ず「動かす必要はありますか?」と言いました 此方が「実はクラブチューニングをしている店側の者ですが、プレイヤーの必要に応じて 動かす必要がない訳ではないだろうし 過去にアングルは合わせてからでないと使わない当方の顧客の方からの問い合わせでして ましてカタログスペックにピッタリ合っている事もないんじゃないかと思って・・・だから動かないクラブは買わない事となりますから どれくらい動くのか・・・・と?」
少々遠慮した聞き方をしたつもりではありました
すると 心なしか声が怒ったように変わっています
「動かさなくても大丈夫です うちのクラブはアングル調整しないでも良いSS材(ステンレス材)ですから 今回の軟鉄も必要ありませんよ」と 訳の分からない事を理由で言い切ります 
「動くのですね? 動かせますね?」と 再度私が聞くと
「折れても責任は持てませんよ」と 相手が突っぱねます
「責任は此方が持つ事で メーカーには一切申しません・・・」と 少々此方も興奮気味です 
「お忙しいところ 有り難うございました」で 電話を切りました
その電話口の担当者は自分で測定計器を使ってクラブのアングルを測定した経験や 実習程度でもクラフトやチューンの経験は果たしてあるのでしょうか? 確かに愛社精神は大切で 自社のクラブに自信を持つ事も大切です しかし一般消費者であるプレイヤーの要望、質問に応える立場の「顔は見えないけれど世界に名を馳せる“時のメーカーを代表する窓口担当者”」として 一般消費者のプレイヤーは電話の後、
充分納得するとしても 曲りなりにも“クラブの修理やチューンのプロ”が聞いている質問に「アングルを動かす必要は無い」と言い切る事が果たして“カスタマーセンター”の正しい言い分でしょうか? 偶然取った電話口の相手が営業先や商品販路を持つ専門ショップでなく また一般消費者でもなく なにか商品にイチャモンを付けられたかのように 少なくとも手のひらを返したような言い方は慎むべきではないかと思います これは優等生の答えでしょうが
「動かす事は可能な材質で、クランプする冶具に間違い無ければ…万一折れても実費で交換出来ますから・…(笑い)」
と答えていただける 会社事情、お国事情では無いようです 本国では「カスタムモデル」として受注するカスタマーラインのクラブアッセンブルにはアングルチューンが当たり前です しかも世界に名を馳せる有名ブランドですから 世界中のゴルフ消費国にクラブを供給する時 日本向けの商品だけがアングルチューンの必要が無いとは思えません 何か勘違いしているのは私の方でしょうか?

 先日、当方の顧客が 貸していた試打クラブを返却いただき別注アイアンの発注を出していただきました よくあるパターンの“軽すぎるグラファイトシャフトより アイアンは安定した飛距離が読めるスティールシャフトで充分だ!”の経緯です その直後、
「先日プレイ中に折れたアイアンシャフトをゴルファー保険で修理する為、見積もりが欲しい」と お申し出になられました
結構古いモデルですが“日本を代表する会社”のアイアンです 折れているシャフトはネックの先端部分(ヘッドにシャフトが挿してあるフェルールキャップの際)で ヘッドだけが抜けたようにシャフトとヘッドが分断されています 写真をじっくり参照下さい

 

 

 すると“ナニか”がネックの中に(厳密にはシャフトの内側の中に)写っているのが見えますでしょうか? シャフトの先端から差し込まれた「アルミか鉛のアジャスト異物!」です 丁度差し込んだ先端(今回は先端が見えているのですが 元はシャフトの中に突っ込まれている先端です)が差し込んだ根元にも見えます シャフトは折れて当然です 撓りがある部分を緩衝する為 フェルールキャップをシャフトに付け まったく撓らない(ヘッドに挿入されている部分)ところと キャップで緩衝して若干撓るところ モロに撓るところを上手く分けている筈が 緩衝して欲しい部分のギリギリに支点ができて 折れた後はこの部分が綺麗に切断されたように折れたのです 組み立て工程で異物を入れた時は まさか先端がこの部分で止まっているとは思いもよらなかったのでしょう 流れ作業の中で後の事情は分からない人がマニュアルに従いする仕業です
 この内容では折れた時「誰に責任があるのか?」私は折れた責任は 作った側の責任だと思うのですが消費者はそれを本来の筋道とは思わないようです
「ゴルファー保険で直しますから 見積もりを・…」これ以上事を荒立てる事も有りません 
「メーカーへ聞いてから 見積書は郵送しましょう」で終わりました

 その日の内に大阪市内のシャフトが折れたクラブメーカーの本店へ電話をしました
店主   「○×△モデルのアイアンシャフトが折れて修理はいくらですか?」

本店の係 「もう古いモデルで有りませんから 同じシャフトで修理出来ません」

店主の想い(保険修理の為に修理の価格を教えて欲しかっただけで答えになっていないけれど・・・) 

店主   「同じシャフトが無いならしょうがないですねどうしたらいいですか?」

本店の係 「同じようなシャフトがありますから それで 良いでしょう」

店主の想い(本当は“同じような”シャフトじゃ困るけれ ど 無い物はどうもこうも・・・)

店主   「同じようなシャフトでも全く同じじゃないから アイアンセットの内、一本だけ違いますよね?」

本店の係 「同じようなシャフトですからいっしょです それしか方法は無いし大丈夫です」

店主の想い(それしか方法は無いと言われても・・・)

店主   「それはいくらですか?」

本店の係 「1万4千円ですね」

店主   「税込ですか?納期は?」

店主の想い(日本を代表する会社の しかも“本店の係員”はこんなに無愛想でいいの? ギャレーヂも無愛想と言われるけれど この人達物販するのに
顔の見えない電話先の客に対して『今回は業者側の者』 と言ってないのに・・・・)

本店の係 「1万4千円と消費税 納期は工場に聞いてみないと今分からないですね」

店主の想い(試しに聞いておこうと思って)

店主   「納期が分からないと次のゴルフに使えないのでは?」

本店の係 「工場に聞いて連絡しますよ」

店主の想い(大きな組織の対応が遅いのはしようが無いと思って)

店主   「また此方から連絡します」

と言って電話を切りました が、
先程の写真を思い出してください 皆さんどう思います?