3月30(水)

NO,183 (ゴルフ業界 近年の流行と新製品の売られ方

 


 
自らが着るこの春先からの外出用兼、たまのプレイ用ゴルフウェアーを仕込みに先日、量販の物販店へ出かけました 棚には春物ウェアーにも既に“販売価格値引きセール”の札が付き 冬物や持ち越し品は「超バーゲンプライスセール」の真っ盛りでした その店はアウトドア用品や野球、テニス、スキー等、専門スポーツ用品にわたっても相当大きな規模でオールスポーツの品揃えがされた複合施設内で展開する郊外型大型店です 週末は多くの人手で賑わっているのでしょう 平日であればこそ比較的空いていますが 担当持ち場の季節商品入れ替え作業に忙しそうで接客する店員の数は少なく とはいえ結構多くの集客を迎える週末までに 売り場を冬物の品揃えから春物へ商品の入れ替え作業の真っ最中だったようで偶然店員の数が少ないように見えただけかもしれませんでした 売り場にはノボリや垂れ幕、プロの写真や等身大ポスター、ビデオがかかりっぱなしの液晶テレビ、手書きやメーカーから支給されたP.O.P.が商品に1つづつ まるで店員が居なくても客は売り場で訴求されるコマーシャルメッセージをつぶさに読むだけで お気に入りのメーカー・ブランドから気に入った商品を購入する事が出来そうなシステムで 流行のメーカーが多数入り混じった状態であり 店として何が最も薦めたい商材か分からない状態で雑然としています
当店には この時季になると一般の消費者が聞いてこられる質問に
「新製品のシャフトで一番好評は?」
「新型のヘッドで人気の高いのは?」
「去年のモデルに比べて評判が良いのは?」
「今年の傾向はどんなクラブが流行りそうですか?」
「一番飛ぶのは何処のドライバー?」
「よく入るパターは出てますか?」
「何処のメーカーを置いていますか?」等々・…
答えように無い質問ばかりが メールや電話で問い合わせて来られます
御存知のように当店では『新製品がともかく良い』的な紹介は春先や年間を通じても一切致しません が、先ほどの量販店では前記のように具体的な質問にも
「売り場に来て御覧下さい!ありとあらゆる新製品が何処
 の店より早く揃っております しかも安い価格で品数豊
 富、さあいらっしゃい!」
と 客に訴求する事が一つの手立てである事には違いありません
ゴルフ用品を購入する消費者は事前に誌面や 知人からの評判、お目当てプロの総評、ネット上のインプレッションなど メディアから様々な情報を得ていて購入の決定段階ではプロ販売員の助言はあまり必要としていない感覚かもしれませんし「低価格で訴求する」方法が量販店サイドの“商売の基本”とは云え やはり「多くの品揃え」と最終的には母体会社の「資力」がキーワードとなるのでしょう 
専門店的でマニアックな品揃えであったり 数量限定品や稀少品の品物を販売する店も販売力に特記した店ですが 得てして仕入れのルートは厳格で集客できる客も少数です 一流品と呼ぶ品も今の時勢では百貨店だけが専売ではありませんし 二級半の品を探そうにも余程低価格やコピー品でなければ店頭には有り得ません
 経済欄の社説のようですが ゴルフ用品業界で「これから先に物を多く売る為には何が付加価値として取り込めていければ喜ばれるのか?」と自問自答していました きっかけは 先日取引先から聞いて始めて知り得ましたが 当店の所在地、大阪市の北区内にあるゴルフショップで 大阪・梅田の駅あたりから当店までに(直線距離で2km以内です) 少なくとも以前には通り沿いの一等地に3軒のゴルフショップがありました その店は去年の暮れにかけ3軒全て閉店、廃業されていると聞いています(これは情報ですからリニュアルや移店の節はご容赦いただきたく思います)
一軒は昔から並行輸入や新品、中古の物販をされていたショップ、一軒は大幅な割引価格で輸入雑貨から時計宝石、貴金属まで扱う店 一軒は市中によく在る老舗の一般的な物販ショップでした それぞれの店が閉めた理由は当方には分かりません しかし単に儲かっていれば閉める理由も簡単には無い筈です 資力か場所か品揃えか? 店員の教育?に関しては私自身が行き届かない店主であるだけに問題外の事で今回は触れないでおきますが市中の「ゴルフショップ」が消え去っている事実が何か寂しい気配で今後も心配です
ところが当店から歩いて5分程の近所に『インドアレッスン施設・クラブチューンナップ工房完備』が昨秋オープンしました 何処かで聞き覚えにあるキャッチコピーです 十数年前当店がオープンした頃は未だインドアレッスン施設も少なく、またクラブのチューンナップ工房もオープンキッチン型は珍しく それら二つを合体させた当店は雑誌の取材に度々来られたものでした 最近では大阪市内でも駐車場付きで“有名トーナメントプロ”常駐の『高級サロン風インドアレッスン場』がオープンしたり ビジネス街の真っ只中に『
JPGAツアー賞金王の名を看板にした』インドアレッスン場がオープンしたり・・・・
どうも最近は『インドアゴルフレッスン』が流行しているようで 一時一般のゴルフショップ内に『クラブ工房完備』が流行ったように年々『試打クラブ常時在庫』『中古買い取り』『試打設備・機械計測システム完備』『シュミレーションゴルフ設備』等など・・・・この『業界の目玉』は最新モデルのクラブを売るためには「何でも有り」の特記した設備を追う手法か 最初から多くの品揃えと最新モデルも安く売る手法しか頭に考えは無いのでしょうか?寂しい気分です