5月17(火)

NO,187(裸で戦えないゴルファーがクラブを購入する決め手

 


 
ゴルフ専門の週刊誌や月刊誌には必ず「ともかく良く飛ぶドライバー」の広告が載っています 男性用一般週刊誌や月刊誌・スポーツ新聞にも殆んど、と言って良いほど当然同じ内容で広告掲載されています 出版社が発刊する雑誌類が毎回に渉り潤沢に発行されるのは当然出稿される記事原稿やデータ、研究調査した文章記事と諸々・・・ それにビジネス上、欠かせない広告原稿 すなわち広告代の収入があって出版されているものばかりです 広告企画会社もプロの集団ですから「コレッて本当にゴルフクラブの広告?」と直ぐ素直には思えないぐらい、今までに無い切り口で 斬新なキャッチコピーを使ったり ビジュアル系のプロゴルファーをモデル代わりに登用したり 素人には分かり難い“ナノテクノロジー技術をクラブに応用した人”が前面に写っていて(元々何の広告か今ひとつ分らないけど・・・)尚更何が言いたいのか訳が分らず 特殊素材だ!特許だ!登録商標済みだ!と“ヘッドの素材が特別の扱い”で 誰が使ってもその特別素材の良さだけで 真っ直ぐ遠くへ飛びそうなイメージだけは大きく膨らむ消費者の購買意欲をそそって・・・思わずコレを使えばもう少しは飛ぶのじゃないかな? 練習しても腕はそう上がらないし・・・チョッとつまみ食いして食べたくなる様な・・・ そのうえ寿司屋同様、新鮮さが売りで“生”を語呂合わせで呼称して“誰よりも一番遠くへ飛ばしたい”ゴルファーを試打会場に誘い呼び込み 新聞紙全面を使った“通信販売のページ”には 若いゴルファー達の「ヘェー」の数が多く集まりそうな 私くらいの年齢(店主は今年51歳ですが)懐かしく聞き覚えのある“既に過去形”外国人ビッグネームプロゴルファーの「シグネイチュアモデル」のクラブセットが 便利グッズやアイデア商材に挟まれ おまけにキャディバッグやパター、ヘッドカバーまで付いての価格が ビック“リ”プライスであったりします どれだけ飛ばしても もっとドライバーの飛距離が欲しいゴルファーに魅力的なキャッチコピーのオンパレードは この先何時になっても絶える事がないでしょう
その紙面の中には「アイアンが驚きの飛び」と豪語して 取材か広告か判別できない“記事広告”が仕込まれてもいますが 果たしてコース上に於いてアイアンの飛び、選ぶ番手の大小はそれほど重要な事なのでしょうか? 
先に打つプレーヤーが6番アイアンで狙い上手くピンに寄せたプレイに対抗して 7番や8番でもっと寄せる事が出来ても スコアカードの「パー」や「バーディー」は数字上変わりません ゴルフは同じ地点から打つアイアンの番手が大きい、小さいだけを争う競技ではないのです 同番手でもメーカー、モデルが違うとロフト角度の違いや アイアンショットの得手不得手もあります また少なくともコース現場では普段どおりの、練習場のように“気負わないでよどみの無い楽なスウィング”が出来ないのがゴルフなのです 誰でも言われたとおりに「力を抜いて楽に打つ」事が出来れば苦労はありませんし そんな簡単に出来れば ゴルフが面白くも楽しくもなくなるでしょう 力を入れれば必ずスウィングは正しいプレーン(軌道)から外れ、インパクトのタイミングが違い、フォローも取れずに 球は狙った方向から外れて飛んでいきます 狙いを外れなくても力が入った分、狙ったポジションの奥の、その先まで飛んでも全く無意味で 多少つまってショートしたからと言っても目標にはぜんぜん足らずに 難しい距離のアプローチをもう一度強いられるようでは スコアになりませんし そもそもグリーンの奥に飛んだボールを 返しのアプローチで寄せる難しさは 誰でも体験済みでお分りの筈です 決して「アイアンが驚く飛び」のキャッチコピーにつられて買った方が いつの時代になっても「本当に納得でき、喜ばれる購入手段だ」と判断できる紙面訴求には 無理、限界がある事とずっと以前から考えるべき事でした
先ずドライバーに距離を求め、アイアンに方向性、パターに確実性で、ボールには打感やスピン性、結果はそのすべてが噛み合ってベストスコア・・・とお考えの方が多いと思います   
が、先ずプレーヤーは“いくら方向性が良いと言っても飛ばないドライバーに当然魅力を感じない”でしょう しかしある日、ドッグレッグのホールでのティーショット その1球が快心の当りで ホール奥の土手のアウトゾーンまで飛んでしまったドライバーが果たして正解か? 気分は爽快でしょうが「こんなに飛ぶなら先に言ってくれ!」と何処かで聞いた節回しが聞こえて来そうです ドライバーが「当れば飛ぶ」ではスコアになりません しかし先ず飛距離を優先に「何か良い“当れば飛ぶドライバー”は?」と 皆さんショップやネットで探しますが 飛距離が欲しい方は どうすれば距離の出るドライバーが手に入れる事が出来ると思うのでしょうか? 先ずアイアンのシャフトが正しくチョイスされていて同じリズム、タイミングのスウィングが ロングやショートアイアンで上手く出来る方(正しくチョイスされたシャフトは同じリズム、タイミングで上手くスウィング出来ると考えます)が アイアンと同様に、フェアウエイウッドの距離も飛びすぎてはいけません ドッグレッグホールの曲がり角、ティーショットの落ちる地点が飛びすぎると土手があったり、ハザートや谷、ライの悪いスルーザグリーンがあるホールは 飛距離最優先でドライバーをティーショットで打つ事は出来ません その時手にしたフェアウエイウッドの距離が思わぬほどでてしまうと次のショットが大変です 予想する距離がそのとおりにきっちり稼げる、予定するポジションにきっちり到達する これが手にするクラブに求められる最大の要素である筈です アイアンもフェアウエイウッドもすべて予想する距離がそのとおりにきっちり稼げる、予定するポジションにきっちり到達する必要が必ずある筈です そう考えれば単に飛距離が出る事は問題にならない程度の筈です アイアンならば本来の番手刻印より一番手小さい数字が付いているとかすれば(ヘッドは#7だが刻印は#8と入っているように)飛ぶ人、飛ぶクラブに間違いなく変身できます 意外とクラブがアンダースペックの場合シャフトは軟らか過ぎたり軽すぎたりするので“飛び過ぎ注意!”が多くなりますし オーバースペックの場合は撓らず 振り切れずスウィングする為方向性は良くなると一時的に解釈されます 球の曲がり自体は少なくなりますが 飛びが悪い反面距離が出ず曲がりも少なくなるので結構重宝する 昔から誤解される部分が少なからずある場合は多いと思います アイアンクラブの規格や(#7は36°から±1.0°とか)いちいち表示する必要が無い(ウッドヘッドは表記されている場合が多いがリアルロフトではなくオリジナルロフト)ロフトによって 飛んでいる弾道の高さは随分低く(#7と刻印されていても実際のロフトは 標準より起きていて例えば同伴競技者の#5に該当するとか・・・)実際に飛ぶ飛距離は変わらなかったりして可笑しな話しです 材質面でもチタンのフェース板をはめ込んであるヘッドなどは インパクト時、摩擦係数が少なくなる為スピン量が減って弾道は高くなります 従ってロフトを基準値より起こして作っても(先ほどの様に#7と刻印されていても実際のロフトは 標準より起きていて例えば同伴競技者の#5に該当するとか・・・)球は上がって飛び、しかも落ちてから(接地した時)スピン量が少ないために良く転がり絶対的な飛距離は伸びる事となります ところがボールは接地時点ですぐ止まらない。 アマチュアがプロ並のスピンでボールが良く止まって喜んでいる最近のウエッジ類とは正反対で スピンが落ち際で解けているので風に弱く、ピン位置によっては花道にボールを落としてもグリーン奥まで転がって 次打は下り傾斜をアプローチ、パターする事となる訳です ボールがよく止まる最近のウエッジ類を打った後、ボールの表皮がササクレて グルーブ(フェース表面に切られた溝)にボールカスが食い付いているのはスピンを多く効かす鋭いエッジの摩擦量 そのものです
 当店で何かのチューンナップ作業をさせて頂き使用された結果、質問BBSへ結果報告を投稿される方や 私個人宛のメールでたくさんの方々から打球結果の報告が寄せられますが 殆んどすべて「結果は上々で思うとおりの球筋、距離」と賞賛いただけありがたい思いを感じます 最近ドライバーをチューンし、お渡しした直後の打球後に即刻、結果報告をいただけました方はBBSのページNo385の近藤さんでしたが この内容について少々ふれたいと思います。

つい最近、「もっと飛んで曲がらないドライバーは無いかな?」と シャフトは同じメーカー、モデルでヘッドのメーカー、モデルが違うクラブを二回にわたり続けて持ち込まれました 一本目がシャフトスパインの調整で“随分球筋が安定したので暫くはドライバーショットに不安無し!”と合格点を頂いておりました。 ところがつい先日のこと
「これも調整をお願いします」と またドライバーを持ち込まれました さすがに私も

「この間のドライバー ダメですか?」

「良いですよ もっと良いのが在るかと思って・・・これも調整してください」


「分りました」と 預かって構えて(セットアップ)みました シャフトが同じものですがヘッドだけが先日のものとは違います ところがこのヘッドは異様にフェースが右を向いた代物です 他の方々から何本か既に持ち込まれているタイプのヘッドですが 近藤さんが使うには フェースが少し右を向き過ぎているのでは・・・と直感しフェースのアングルをスクゥエアに向ける仕上げと スパイン調整をニュートラルな位置方向で施行しました その結果はBBSのページで報告いただいた 
No385の近藤さんからの評価どおりです。
 皆さん、この好評価を御読みになり如何お感じになりましたか? 又、そこで皆さんが普段からクラブに最も期待して購入する事は一体如何いう内容が多い事柄なのでしょうか?日報ノートで次回からの問題になりそうです