1月10(火)

NO,192(裸で戦えないゴルファーが直面する悪の根源業態

 


 
次回の日報ノート更新に この半年近く 時間が随分経過してしまったようで 皆様にはご心配いただき 反面、御迷惑をおかけしました。 さまざまな方から
「身体でも壊したの?」
「如何したのか心配です・・・」
「日報のネタが尽きたの?」 と冗談や
「店、大丈夫?閉めちゃうの?」と 何時もの御馴染みさん、
その他では 当店で一度も仕事をした事のない方や 以前質問BBSで問い合わせされた方が メールや電話、中には初めて直に来場されご心配いただき 聞いていただけます
答えは一つ
「お蔭様で忙しく更新している時間と気持ちの余裕がありませんでした」 と返答しておりました
 
期せずして前回のNO,191裸で戦えないゴルファーが直面する悪の根源シリーズ “ポリシー編”中、
何かの間違いで 当店にクラブのメンテナンス、チューンナップを求めて 仮に100人行列を作って並んでいただけても 私は一日数人の消費者をお相手にしか商売する気持ちがありませんし 実際出来ない内容の業態と思います」と 書いているとおりで その間当店には忙しなく来場者がお見えで 試打クラブが物理的に間に合わなかったり 何時もと変わらない作業依頼を数多く請け賜ったり・・・常にありがたい気持ちでしたが なかなか試打や受注作業が次々と思うように捗らず・・・ 焦ってばかりいては頂戴した仕事の内容がいい加減で中身が薄くなる懸念があり・・・ 実は開き直って、じっくり落ち着いて目の前の作業にだけ集中していました 試打をお待ちの方や作業の先延べをお願いした方には申し訳なく思っております

その間、今までお使いだった次々持ち込まれるクラブを拝見していつも思う事ですが 量産品の品質や規格、別注品の出来映えや 組立て技法、構造に何かしら不足不備、不満を感じるばかりで ゴルフ用品の既存の販売方法や かかわるメディアの動きに随分疑問を投げかけたくなる思いでありました
大手メーカーのプロ支給品には“出来の良いパーツ”と何某かプロへのプレミアムがあり クラブ自体を「無償で提供」しています しかし消費者に対し売られるクラブの内容はと比べると “出来の良くないパーツ”を しかも量産品であるが故、組立て構造上に多少以上の問題があっても それらを「代金と引き換えに販売」している それではゴルフの上手い人が真っ直ぐ飛びやすいクラブで廻り 上手くない人が曲がって飛ぶクラブでプレイする ゴルフ業界の中身を知った者としては 商買上この内容では本末転倒も甚だしく これでは一般消費者は堪ったものではないと先行き、将来を懸念します。  
 また最近は物販だけでは商売が成り立たず 流行の「リシャフト」や 昔ながらの黒い色のグリップから「カラーグリップに交換」を一般の物販ショップや 専門店の看板をあげていても それが実は“にわか専門店”で盛んに勧めている場合も多く見受けられます ともかく売れるブランド、商材(よくボールが止まるウエッジや プロ使用率No1
のFW 他、優勝したプロ使用のシャフトメーカーの同一品・・・)を率先して扱う。 こんな内容だけでは 店側の主張は “誰が打っても如何使っても すべて同じ良い結果が出る筈だ”と言わんばかりの “張りぼてに近い 流行だけを追った 芸のない 一過性の 短絡的な売り方” に徹したいい加減な店が多く蔓延っているようです
これらの原因は もともとゴルフ関係の週刊誌、月刊誌、一部専門誌が 時にはプロが愛用するメーカー、シャフト、グリップの比較、使用率を 統計や試打レポートとして囃したて クラブ購入の動機付けへ誘引し メディアは盛んに人気のプロを追いかけては視聴率を上げる為 一部の人に特化した番組内容を構成し 本来の報道であるべき姿、「一体消費者が本当に求める何か」を 一方的に人気、流行りの人、物へ誘導するような内容になっていると感じました それは「店主の日報ノート&独り言」が 思うように更新できず作業ばかりが続く日々に 読めずに貯まる一方だった遂次手元に届けられる月刊誌、週刊誌、専門書を暮れの休みから年明けにかけすべて読破して一言、“縦割りの業態” だと つくづく感じ決定付けられました
 日本のゴルフ用品業界で 物(クラブ)を考え、作り、販売する そして壊れれば修理してでも使い終える 又は買った数日後には中古クラブとなって店頭で再販買され 次々打ち手が代わり 何れはクラブの終期をむかえるまでに “メンテナンス・チューンナップ” というパートが一切欠落していると感じた事に尽きる思いです クラブを買ったり 気に入ったクラブを作り(オーダー) それらが壊れれば直し(リペアー) また使う しかし使う時々に応じ “メンテナンス・チューンナップ” をして尚更自分のプレイスタイルにあわせ スコアアップを目指す 現状では買っても作っても 後はすべてプレーヤー次第で “メンテナンス・チューンナップ” が本来必要なクラブ、技量でも その様な作業が必要だと訴えるパイオニア的な人も居ないし 商習慣もこの業界ではありません しかも当店が訴えたい「量産メーカー品を買ったその手で なにかチューンする事」も まだまだ認知されていません 
 これには“メンテナンス・チューンナップ”が欠落している所以もあります 日本ではインストラクションする人がクラブやシャフトの理論を説かず プレーヤーに直伝のスウィング理論だけを教示展開します (中にはクラブを斡旋して小遣い稼ぎし 世話したクラブを自ら反古に出来ない場合もあるくらいですから・・・) クラブを修理し直す人はクラブやシャフトの理論を熟知せず プレーヤーが何かの機会にクラブ修理をする時 機会(チャンス)があっても同じパーツを元々の状態に戻す事だけに専念する(サイエンスな部分を良しとせず 頑なな職人気質の古い感性の方・・・) 
しかもクラブやシャフトの理論を熟考できる人はレッスン行為はまずしないので クラブ本来の持ち味を生かしたスウィングは成し得ない 
これでは幾らインストラクションを受けて前向きに取り組むプレーヤーが数多く存在しても クラブやシャフトが合っていない場合、そのクラブでは上達が妨げられます 例えば教える側のインストラクターが 生徒の打つ球筋を見てスウィングを矯正し良いかたちに作り上げていく その場合「実は1本だけ左に飛ぶアイアンセットクラブ」ですべての番手を真っ直ぐ飛ばす事は 本来、インストラクターが「そのアイアンセットはすべていっしょの打ち方」と 教えたいスウィングでは無い筈ですし その番手に癖がある事を見抜けなければ不可能な事です また仮に正しいクラブフィッティングを受けたプレーヤーでもプレーヤー自身に合った「本来のインストラクション」を受けなければ上達は望めません 巷の週刊誌の紙上レッスンは貴方御自身を直に見て教えてはくれません 教わる生徒は生
身です 生身の人間が球を打つ それは教える生身のインストラクターが その生徒を直に見てインストラクションしなければ 良い結果は恐らくでない筈です 
また修理の機会でもなければ 新たなクラブセッティングやスペックの違うクラブを打つ経験できない まして数値管理された状況での試打評価をご自分でされる機会がそう容易くでき得る事ではないと思います セットで買った(作った)クラブは均一な仕上がりで 「打つ側の技術が足らずに真っ直ぐ飛ばない」と勝手に判断する事が最も危険な 本当は申し訳のないゴルフ屋の勝手な事情です 幾ら試打会に行っても 打つ事の出来るスペックには限度があり 試打クラブと同じスペックが新品で用意される事はまず在りえません

今年はこんな調子で「店主の日報ノート&独り言」が再開しました 業界の先行きは非常に不安ですが 皆さん飽きずに今年もお付き合いください