2月11(土)

NO,195(裸で戦えないゴルファーが・・・計測基準は何処に?)

 


 
質問BBS No480 「アイアン用のスチールシャフト(DGやNS950など)にもシャフトスパインの調整はできるのでしょうか?それともカーボンシャフトのみ調整可能なのでしょうか?」と 寄せられた問いがありました
店主から
「シャフトというシャフトすべてに スパインは存在します アイアン用、ウッド用、パター用、男性用も女性用も問わず 又素材がスティール製、グラファイト製、ハイブリッドタイプシャフト等、製法でもシートワインディング、フィラメントワインディングにかかわらず 全てにスパインは存在します
調整する必要性や細かい事は記しませんが スパインが存在する以上“スパイン調整”と言う言葉が適切ではないとは思いますが 作業自体は可能です 詳しくは質問BBSで
 
No362、363、128〜135も御覧下さい」と 返答しました
若干誤解があり 説明不足ではいけません また “スパインの調整” と言う言葉の取り決めでは補足的に書き添えたい事もあり “裸で戦えないゴルファーが直面するシリーズ” の続きで No195、日報ノートの題材として 以下に記したいと思います
質問者の方は問い合わせの内容から “グラファイトシャフトしかスパインが存在しない” と思ってらっしゃるようですが それは間違いで 先ず上記の返答のように“全てのシャフトにスパインは存在します” 
しかもグラファイトシャフトは その製法にかかわらず 
「フィラメントワインディング製法はスパインが無い!」という 宣伝が過去にありましたが スパインは強弱しっかりありましたし シ
シートワインディング製法は強弱が よりハッキリ強く計測され スウィング中、装着されているグラファイトシャフトの挙動は
「左右の振り(テイクバック、ダウンスウィング インパクト前後)に素直でなく 何か変則的な撓り癖」として 強さがはっきり“現れている筈”です またアイアン用、ウッド用どちらにも関係なく存在する事が事実です
ひょっとして 今までスティールシャフトにはスパインが存在しないとお考えであったならば それも間違いでハッキリ存在しますし 軽量化された重量バリエーションが多いなか 軽い物ほど新品からシャフトが曲がっていたり シャフトの断面が扁平な状態で 新品シャフト装着、またチューンナップで再使用時スパインを採ろうとしても まったく無意味な品質のシャフトも国産品、輸入品に関係無く出回り 入荷しているのが事実です 
したがって “全てのクラブに装着されているシャフト”にスパインは存在し “調整が可能” で作業(組み上げ直し・リアッセンブル)が必要と言う事となります
【ただし物理的にはキャロウエイの様に シャフトがソール面に貫通しているタイプはシャフトを抜いても スパインを整え再装着する事が出来ず 新品装着時でないと作業は無理ですが・・・質問BBS No476、477を参照ください】
ここで “スパインの調整” という呼び方ですが 私は呼び方に少々抵抗があります 以前(約2年前頃)物議をかもした スパインについて消費者側からの様々な解釈、見解 それに応えた店主からの返答など (BBS質問コーナー
No228、229、230、231 日報ノートNo148149の前半、150の前半を参照ください) で、結局 
左右対称であるかのように機能させるための意図をもってシャフトの方向を合わせる方法は認められる」以外に我々製造業者側は解釈、作業してはならず 
シャフトの製造上妥当と認められる許容値内とみなされるスパインを持ったシャフトは付属規則U、2の違反とはならないが、そのようなシャフトをスライスやフックを矯正するような目的で意図的に向きを合わせてクラブに装着することはこの規則に違反となります」と 明確に示唆しています 当然球筋を矯正するような目的で向きを合わせてクラブに装着する事がルールに抵触するのですから「撓りの癖を均等に合わせ直す事」を 果たして「スパインの調整」と呼び 言葉のあやだけで それらは何処が如何違うのか?具体的に差し障りが無いのか?と考えるのです 
撓りの癖が左右均等で 撓りが左右対称となりシャフトを機能させる為には 調整し向きを合わせ直す事の作業が現状では「カーテンの裏」でしか進められず 総じてそれが「調整」であればシャフト単体だけで測定する事は “何がどうなれば左右均等の撓りと定義するか?”が まったく第三者の目には見えませんし 定義が未だ何処にもありません 強いて言えば“左右の撓りを合わせる事” は “ボールの行方をコントロールしている事” に万一なっていても それは誰にも分からないという事に他なりません  
じつは昔、とは言え 数年前からシャフトのあらゆるスペック、データを採る測定機材の研究、開発を進めていました 実は既に設計図面や部品図も出来上がっております シャフト専用でありとあらゆるスペック、データが採れ もし必要とする残りの不足データは 破壊試験機(シャフトの壊れる
寸前が最も信頼できる均一で整合性のある数値が表わされる)仕様の数値くらいで 殆どのデータは採取できる予定です これさえあれば シャフトの各種スペックや スパインの均等な振れを求める事も かなりの精度で計測出来るのですが ところが実際に作るとなると 製作予定金額は二百数十万円かかる代物です こんなに資力に余裕も無ければ 一つ肝心に思った事が
「ギャレーヂでこれだけの機材を備えて一体誰が喜ぶのか?」という事に尽きたのです シャフトメーカーが備える機材ならばともかく なんでギャレーヂ如きが シャフト専用のマニアックな精密測定器を用意しなければならないか? もともと設計をスタートした時点では 必ず一台試作機を店内用に作り上げフルに活用し 消費者の為 前向きに全国のチューンナップショップへ紹介、販売するつもりで 設計、
図面製作まで漕ぎ着けたかったのが事実です しかし残念ながら・・・
私は恐らく “裸で戦えないゴルファーが直面するシリーズ” の最終章の頃には シャフト単体でスパイン測定する事より シャフトとヘッドとグリップが組み付けられ 1本のクラブとなった状態で各種の測定をするべきではないか?と大きな声で提案、意見する筋書きのつもりです かねがね考えていましたが 測定とは総てに於いて“ヘッド単体で各種データを測定しても シャフト単体で同じく各種のデータをいくら測定しても” その結果、今回のスパインだけを考えるにあたって すべて解決するには非常に難しい問題であり 本来、クラブの状態でシャフトの挙動が左右対称であるかのような機能をしているか 否か?  “付けられるヘッドには様々なスペックと共に個体差があり、装着されるシャフトにも様々なスペックと共に個体差がある以上 シャフトの向き一つで真っ直ぐ飛んだり 曲がってしまったり・・・” が現実で 現在在りえる限りの測定機材、測定技術を使っても スウィング中にシャフトの挙動すべては測定し切れません ましてそのクラブで打つプレーヤーの技術もさまざまですから簡単に結論や答えは出ないでしょうし 一般消費者が手にしている量産品の数々は広告、宣伝だけを鵜呑みにし 決して表から見ているだけの綺麗な出来映えだけで 真っ直ぐ飛ぶ保証を クラブに求めても無理な事だと 店主は日々感じながら作業をしているのが現実にあるのです