6月13(火)

NO,202裸で戦えないゴルファーが・・バランスと重さの観点

 


 
ゴルフクラブのスウィングバランスがどれくらい大切かは 実際試しに鉛バランスシートをクラブのフェース面以外のあらゆる部分に貼って自身が直に打球するまで その違いがはっきりと分かりません タイミングをとり易くリズミカルにスウィングする為に またパーカッションエリアの位置関係を把握し その移動手段としても大切で手短かなチューンナップの方法です コンマ数グラムでもリズムやタイミングがプレーヤーに影響し たかが数グラムの いや、本来のかたちではなくネック部分に挿入された「異物状態」のバランサー分を考えると そのプラスα分の重量がヘッド本体に、直に無垢なヘッドに加重されると どれほどの好影響があるかは直に試してみないと答えが出せません その悪影響を知らずに使っているプレーヤーの方々へ 店主が常に訴えている事でもある訳ですから是非御自分で体感いただきたい事なのですが・・・
 昔ウッドクラブの長さはドライバーの長いタイプでも 43.0インチでした 少し長い直輸入品であっても 43.5インチであり 国産品の短いタイプは42.5インチしかありませんでした こんな短いサイズだった頃からゴルフをしている方や 詳しく具体的な長さまで御存知いただいている方は 今どれくらいの人数がおいでになるのでしょう? 当然ヘッド素材はパーシモン(柿の木が材量)、ボールは糸巻き構造で アイアンでトップ球でも打とうものなら“パックリ割
れ目”ができてしまった 非常に球の消耗度が激しい時代の頃でした 120gくらいのダイナミックシャフトに 革巻きグリップが付き 1本あたりの重さは 当時100匁(もんめ)【1匁は3.75gですから100匁は約375g】が当たり前の スティール製のシャフトとは言え その長さであったから漸く打てていた第一次ゴルフブームから第二次ゴルフブーム時代の名残は今現在まったくありません
 またバランスを増やす為ボディー外側まわりに鉛バランスを貼る効果は 昔パーシモン製のヘッドに鉛を貼って球筋をコントロールする場合と逆の位置関係にもなりました 例えばフック球を打つ場合パーシモンのヘッドではトゥ側に鉛シートを貼るのが常識でした チタンのドライバーヘッドは大型化の所為もありヘッドの中は空洞ですから今の金属性ヘッドでフック系を求めるならばヒール側の位置に鉛バランスを貼るのが正解で 重心の距離(
日報ノートNo178を参照ください)、位置関
係でそう逆転したのです 無垢なパーシモン材が稀少な価値となりアメリカでは随分前に開発されたメタルヘッドが日本より早く主流となり 設計の自由度や強度、大きさを追及すればモーメントが大きくなり球が曲がらず飛ぶ・・・ 今ではその容積も規制の対象となっているくらいです  
 ドライバーは45インチがグローバルスタンダートな規格となり 重さも300g前後、グラファイトシャフトが当たり前で 主流になったカーボンシャフト(グラファイト繊維)にプラスされるさまざまな調味料(ボロン、ケブラー、チタニウム、アモルファス・・・)で味付けされ シート状の繊維を巻き重ねるストレート層とバイアス層のシート角度、積層数のノウハウでシャフト重量が同じでも スティール製シャフトでは考えられなかったトルクやベンドポイント、ウエイトポイントや打感が まったくプレーヤーにより違って感じられ「飛ぶシャフト!」への活況な“リシャフトブーム”の話題には事欠かず 業界が賑わっています
最近巷ではナショナルブランド製のウッドクラブに「飛ぶシャフト!」が装着される事が多くなり“カスタムメイド”化されたウッドクラブ(ドライバー)が消費者に受けているようですが メーカーは開発費をかけず リシャフトブームに乗じた“手抜きの商売”が流行っており しかも「もどきシャフト」が氾濫しています 
私が命名した勝手な言い方ですが「もどきシャフト」を皆さん御存知でしょうか? ナショナルブランドのフラッグシップモデルドライバーに 大手シャフトメーカー製のフラッグシップモデルシャフトを装着しているかのような「カスタム化」されたクラブのシャフトを指します リシャフト用に「シャフトメーカーオリジナル」のコスメティック(塗装し、ロゴ等を入れ、見栄え良く化粧された)な、一見高価な外装を施されたシャフトが 実は「クラブメーカー」がオリジナル化した内容で発注したもので シャフトメーカーオリジナルとは「全く!」とは言わないまでも 使う糸番や編み方、仕上がりサイズに違いがあり、価格的にも結構安価な内容のものとは なかなかお気付き頂きにくい“見た目ではすぐ判断がつかない巧妙で高名なシャフト”の事です 中古ショップで「案外安い買い物だ!」と購入される“売れ筋リシャフト済みクラブ”に付いている高級シャフトは実はメーカーのオリジナル商材で 高名な物にリシャフトされているので無く 見た目に若干の違いあるものの 中味は同じようでも同じではない“もどきシャフト”なのです 是非御注意ください 
 そんな最中の出来事ですが 当店でもドライバーのシャフトに合わせて シャフトメーカーオリジナルの“高級グラファイトシャフト”をフェアウエイウッドにも すべてモデル合わせで装着されている方が多く見受けられるようになりました グラファイトデザイン社製、フジクラ製、三菱レイヨン社製・・・殆んどは何処かの素人チューニングショップか 宅配リシャフト工房で付けた形跡のものですが・・・
「何でドラのシャフトと同じマーク、モデル(重さ、硬さのタイプ)がフェアウエイウッドにも付いているのですか?」とプレーヤーに聞いても 使っている皆さん答えが出ない状態です
シャフト交換に関しては“ドラのベストシャフト選定の後にフェアウエイ用のシャフトチョイス”となる順序の筈ですが 
「売れている!飛ぶ!曲がらない!ドライバーシャフトはこれだ!」で ドラの選定は良いとしても 何でフェアウエイウッドまで同じでないといけないか?は あまり勧めるショップ側が真剣にお考えでないようです 普通は前記の如く、ドラはFWの長さピッチから逸脱して 1本だけ長くなってできています ドラが45.0インチであれば FWの#3が長くて43.0イ
ンチ短めであれば42.5インチが基準で #4や#5~#7でも#9でも 通常0.5インチづつ短くなっていくものでしょう 従って反対にドラが長い分、FWと同じ重さや硬さのシャフトでは 当然振れなくなり(長さと重さのモーメントでヘッドは軽くシャフトばかり重たくなり)“トレーニング用クラブ”と化します FW用シャフトがドラシャフトと同じであれば 短くなってスウィングバランスを出す為 妙に頭が効いて(ヘッドばかりが重たくなり)シャフトは結構軟らかく(ドラ用に飛びを求めて設計したシャフトの先端をカットして使うのは邪道ではないですか?況して振動数で硬くならないのが事実ですし)少々のライからでも球があばれ 怖くて振れなくなります ドラより重たいシャフトをFW用に、それは安定した飛距離と方向性を求める 半ばアイアン用シャフトのチョイス、ベストな“できるだけ重たいシャフトを選定する必要あり”と考えるのと同じ事ではないでしょうか? それが今般課題とされる「バランスを整える“重さの順序”という事」ではないかと考えるのですが如何でしょうか