6月26(月)

NO,203 (裸で戦えない・・ウッド・アイアン重量バランスの大切さ)

 


 
ウッド用のシャフトに用いられる材質は 先ずドライバーにはグラファイト製、その次に続くフェアウエイウッドにも 殆どの方はグラファイト製が多く 稀にショートウッドや短いユーティリティークラブにスティール製シャフトが見られます 昔なら半ばステータスなイメージのグラファイト製シャフトが #1、#3、#4か#5の番手コンビネーションが多かった 一昔以前(約十年前)、までの頃は 本来のニーズよりウッドクラブのシャフトすべてがグラファイト製と言うことが当たり前のようでした 最近でこそ流行りのショートウッド(#6、#7、#8、#9…)には さすがに少々のラフやディボット、ライの悪い状況からもしっかり上から抑えて打てる様にスティール製シャフトのモデルとグラファイト製シャフトが半々くらいの状況で装着されたウッドクラブが 当店にも徐々にチューンナップに持ちこまれていますが アイアン感覚で距離が稼げるユーティリティークラブでは 断然スティール製のシェアが多いようです
以前日報ノートの No189悪の根源シリーズ
「クラブの重量が悪影響を及ぼす問題」でも触れましたが ナショナルブランドのカタログ、定番ラインでアイアンに装着されるスティールシャフトは 100グラムを切った90g台の日本シャフトNS950GHタイプが最もポピュラーな定番で 昔のようにダイナミックゴールド(120gクラス)が装着された定番モデルは 一つのナショナルブランドメーカーの中でも数えるほどに少なくなりました ダイナミックゴールドクラスか、やや軽めのダイナライトゴールドやプレシジョン系が装着されたアイアンセットをお使いのプレーヤーには 前記のユーティリティークラブであればこそ90g台のシャフトでちょうど良いでしょうが お気に入りのウッドや正しいフィッティング済みのウッドクラブより 後にアイアンセットが90g台のシャフト装着品を購入されたユーザーは 当店でクラブの測定、問診時に重さのアンバランスさを指摘され 何の反論も出来ず 実際その扱い辛さが問題となります アイアン使用時、特にラフやディボット、ライの悪い状況からもしっかり打つ場合 偶にびっくりするくらいの距離が出る、驚く高弾道で落ちてからもスピンがかからず(フライヤー状態)グリーンから奥に落ちる、スライスやフックにかかわらず 大きく曲がってグリーンを外す… これらはウッドクラブのシャフトに比べて 軽過ぎ、軟らか過ぎる兆候があり グリーン(ピン)を狙うクラブとして その扱いが難しくなるばかりです
スティールシャフトの場合 重さが硬さに直結します すなわち950GHの「Rフレックス」は 振動数計での絶対値は ダイナミックゴールドの「アベレージフレックス」に相当しますし 950GHのS(スティッフ)でもダイナミックゴールドのR-400くらいの数値であり けっして同じレギュラー(スティッフ)フレックス R(S)だから どちらも同じ硬さという事ではない
のです 今ではスティール製シャフトの重さが75gから製造、市販され 最も重たいスティールはダイナミックゴールドシャフトの120数gで これが仮にスティッフ(S)フレックスの場合、振動数では#3で320サイクル/分と270サイクル/分で 同じ重さカテゴリーでの絶対値比較では凡そ75gでAフレックス(アベレージ)ならば、120g台ではXフレックス(エキストラスティッフ)という表記で表される事となります これは同じ材料、比重が同じ単一の炭素鋼材で形成されるスティールシャフトの場合「量が少ないので軽い、量が多いので重い」、言い換えれば「量が少ない分軟らかい 量が多い分硬い」 という事に他なりません 
先ほどの“アイアンセットは「カタログ定番品(90g台のシャフト装着品)」を購入された一般ユーザー
は 以前から使用しているウッドの調子が可笑しくなったり 反対に買ったアイアンが調子の良い日はそれまで良かった筈のウッドが悪くなったり・・・反対にウッドが調子の良い日は アイアンが妙に飛びすぎたり 曲がりすぎたりetc・・・と、クラブどうしでコンビネーション、バランスが悪くゴルフにならない状況が予測されるのです 本来のフィッティングをされたユーザーがアイアンとウッドの「重さでのコンビネーション良く装備される」だけで 後は硬さやキックポイント、ロフトのコンビネーションを上手く整えれば それがクラブセットと成り得るのですが 買いに出かけたショップの販売員は 実際貴方の使っているウッドやその調子、買い替え目的が何であるのか?を問診、充分承知したうえで 使用中のウッドクラブのシャフト重量、コンビネーションから 次のアイアンセット候補を推薦してくれているのでしょうか? シャフト重量、コンビネーションは前回に記したドラのシャフトは突出して長い分軽くなっている筈です FWはドラに比べて少々重たい重量クラスで狙った距離、ポジションが充分攻めていける予定です アイアンはFWに順じ前後、左右に球筋のバラツキ無く安定した距離(多少のミスにかかわらず)が求める事の出来る「出来るだけ重たいクラス」※-1をお使いになれば宜しい筈ですが・・・ 何故か「アイアンセットがアンダースペックな問題だけ」となり困ってらっしゃる方々が当店には多く来場されています

–1について

 ここで記した“出来るだけ重たいクラス”とは 安定したスウィングプレーンを維持しつつ タイミング良く振り切ることの出来る最大の重さを言います 決して振れないほど、振る事が困難でタイミングが合わず スウィングプレーンも正しく維持できない重さではありません すなわちシャフトの選び方さえ間違わなければ 安定したスウィングプレーンを維持しやすく タイミング良く振り切りやすいクラブは“出来るだけ重い方が可能で容易な事だ”と言う これが私の結論です