10月18(水)

NO,206 (パターに関して重要なお知らせです)

 


 
ここ最近の忙しさが影響し 日報ノートが更新できていませんでした 今もおかげさまで忙しなくしておりますが どうしても皆さんにお知らせしたい内容の作業が この数週間に多数持ち込まれ対処、チューン作業が続きましたので暫くぶりに記しておきます
アイアンやウッドのチューン作業がひとしきり終えた場合の直後に気づいたり 初めて持ち込まれるクラブセットの内、ショットする番手のクラブに隠れて 案外見逃しがちなクラブが“パター”ではないでしょうか? 大概の方はパターを数時間も練習するとか パターについて作り、構造やバランス、球の転がりを そう球が遠くに飛ぶウッドやアイアンほど スコアメイクに対しては重要視されていても チューンナップの具体的な必要性はないと思われているのではないかと常々感じます。
「これだけは入れておきたい!」気持ちや「1ストロークの大事さ」はお分かりでも ドライバーでティーショットする醍醐味、ピン絡みのアイアンショットには適わずとも 短い距離を小さな巾でストロークするだけに 案外ゴルフクラブでもパターだけはチューン対象では無い そう影響が出ないとお考えかも知れません しかし先ず一番にライアングル、続いてロフト、長さとグリップの関係、個体差・出来栄えを考え チューンに取り掛かると 皆さん、その違いがはっきりとあらわれ ロングドライブにかける熱意や 精度の高いアイアンショット以上に 「上がってナンボ」 「入れゴロ、外しゴロ」 「入っていタラ、レバ」 の大事さを痛感されるのです
 先ずご注意いただきたい
一番はライアングルです テレビなどでプレーヤー(プロゴルファーなど参考になる人)の 真正面から写されている画面を想像してください パターヘッドと地面との隙間は ヒールとトゥが殆ど均等な場合か 若しくはパターヘッドの種類によって、若干トゥ側が離れていて ヒールの隙間は無いのが普通です “当然パターにもロフトが何度か付いています”から アイアンの時と同様で 前記の均等な隙間であれば フェースのトップラインに合ったストレート(直角)なアングルどうりに球(ライン)が出ます 後者の少々アップライトなライ角は そのパターのパーカッションエリアで打つ為、セットアップ時には 上手くセッティングできてぴったり合うようになっているでしょう それらのパターを構え、ボールを打っても プレーヤー自体球が転がりだす方向など その結果については何も問題ないのですが チューンを必要とする半数の方々のライアングルは アップライトが過ぎて(ヒールは接地しているが トゥが浮き過ぎている すなわちプレーヤーは勝手につま先上がりの傾斜からパターしている状態で)球の転がりは左に曲がりやすく スライスラインを不得意とされています 反対にフラットライがきつい場合(トゥは接地しているが ヒールが浮き過ぎている すなわちプレーヤーは勝手につま先下がりの傾斜からパターしている状態)球の転がりは右に曲がりやすく フックラインを不得意とされています 当店内で「パターの適切なライ角度についてのフィッティング ※
-1をした場合 その結果は“セットアップする手の位置にまで及ぶ場合”が多くあります 人間の自然な五感が働き そのパターでは 本来のセットアップ状態からは手が真直ぐ動きにくく つい不自然で不自由な構えからテークバックする するとスムースな動きではなく 真直ぐストロークしづらく フォロースウィングもイレギュラーな出方の如何にもカップに入らなさそうなパッティングストローク、スウィングとなっているアドレスが再現されます

ライ角度についてのフィッティング ※-1 
ボールは使わず何時もどおりにセットアップしてから目を閉じます 目を閉じたまま1m、3m、5m、3m・・・と適当に自分なりに距離を設定して5~6ストロークします 改めてセットアップし直し目を開けると 当初ボールがあるべき位置から どれくらい目を開ける直前まで置いていたパターヘッドとボールの位置がずれて移動しているか(手前、向こうと 左右のずれ)を確認します それは本来最もスムースな動きを期待できる手の位置関係、その位置(身体とシャフトの間を成す角度と 身体とグリップエンドの間隔)をホールドした状態であり ライアングルを設定するべき筈のセットアップライアングルであると 当店では十数年フィッティングの確認作業として考えています 結果“手の位置”が再確認され 然るべきライ角度に変更すれば 最もスムースなパッティングストロークが約束される事でしょう 一度でも第三者の目の前で見て貰いながら御自分は目を閉じ 「動きは如何だった?」と その違いを確認されればよい事ではないでしょうか

次に大切な点は ロフトのアングルです 球の転がり、タッチ、距離感が悪い場合 それがロングパットに集中しているか ショートパットに難があるのか ロフトは前記のように3度~4度 シャフト軸線に対して付いているのが普通です ところが計測してみると1度前後しかない「絶壁的なロフト」のパターや 7度~8度あるような「ジガー・チッパーロフト」のパターも存在します これら通常よりロフトが付き過ぎ(多過ぎ)たりすると ショートパットに距離感が合わず また無さ過ぎ(起き過ぎ)たりするとロングパットに距離感が合わなかったりするケースが殆どです 詳しくは 日報ノート“店頭での会話、誤解と説明シリーズ” No70,71,72 を参照 してください 次のポイントとなる パターの長さとグリップの関係も詳しく説明しています
 個体差・出来栄えの事ですが 日報ノート中、 この絶好の機会に最近持ち込まれチューンを必要とする「ベストサンプルパター」である とある銘柄は “天板に白く丸い絵模様が2つや3つ描かれています” チューンする内容はロフト、ライアングルばかりで 今回の題材には非常に相応しく またチューン後のレスポンスも非常に良いのが特徴です ただし一般の多くのショップではアングル調整は不可能と言われているようで困った事ですが・・・ 
ところが一般プレーヤーにとっては 有名プロゴルファーも未だに多く使用し 人気のあるパターですから 天板に白く丸い絵が書かれていれば皆すべて同じ内容とお思いなのでしょう が、 ライアングルはバラバラ、ロフトも絶壁的な状態、グリップまで歪んでいる・・・まったく良いところは無いような代物ばかりであっても(そんな内容ばかりが当店に持ち込まれても当たり前の事ですが) 知らずにお使いの方々にとってはそのような事が個々に判別できず 当店に「何か可笑しい?」と始めて気づいて持ち込まれます 厄介なことはロフトが起きすぎている場合 捻るなり、叩くなりして アングルが動くならば(捻る箇所や叩く箇所がネック部分にあるならば)ロフトを寝かせる(多く付ける)のですが 何せヘッドサイズが結構大きく手前(ヒール)、向こう(トゥ)のブレード長だけでなく フェース面側とバックフェース側(背面)の左右長も長い為 ロフトを寝かせた作業後、フォロースウィングで “自然にダフル”心配が生じたりします これは飛行機が離陸時に備えて 胴体後部(お尻のあたり)が地面から逃げているように フェース面が上に向けばお尻の部分が地面と当たりやすくなる こうなるとパター自体もともとの金型からの問題に派生しますし 作業としてはヘッドを削らないと解消しません
これらの由々しき問題は 上記例で1つの銘柄や 偏った1つのモデルだけではありません 当店によく持ち込まれるパターはそれだけ多くの数が世間に出回り、随分売れていると言うことです それだけに作り、出来栄えには 百本あれば百本の個体差があることを 皆さんがしっかり承知されませんと 折角買っても中古パターとなる運命で終わりますし “ネットや通販”で 「安いから!と、物を見ないで値段で買う後々の怖さ」が しっかり浸透しないで後悔されることと思います