10月7日(火)

NO,219シャフトは曲がっている 計算上の現実問題

 

 皆さんを大変長らくお待たせし また少々期待して頂いている「シャフトの曲がり公差問題」に関連し 質問BBSに 下記の問い合わせを頂戴していました(何故か分かりませんが 質問者側から記事が削除され 受け答えした一部空白となっている部分が存在しますが)
 
かれこれ2ヶ月の間、シャフト曲がりに対する今後についての展開を待っておりますが 何か新たな展開は御座いましたでしょうか?
 私自身で日本シャフト・トゥールテンパーに確認しました所、他社が定めた規格に基づいての返品・交換は受け付けないと回答を得ております。 如何なものでしょうか?
質問BBSだけは店主なりに出来るだけ即時、ナニが何でも俊敏にお応えしようと考えており 返答は下記のようにしました
 
この間、日本シャフトと曲がりの良品、不良品度合や今後の展開について折衝を持ちました その内容はゴルフピットの 渡邊代表のブログ(5月16日記事)で凡そご覧いただけます 日報ノートの更新が進まないのは 折衝内容の動向が影響している事はありません 店が忙しなく気持ちに余裕がないのが唯一の原因です ただ、一般消費者の皆さんが シャフトの曲がり公差の不具合に気づき、問題視され、シャフトメーカーと直接談判される事は 我々工房関係者の声よりも大きな力となってメーカーに訴えかけ 是正を迫る事ができる 何より有り難いアクションと考えます 私にとって一番強力で最後の味方は「消費者」です
と答えました その後 直線性検査器の内容について ご批評頂いております 「価格が高い、こうすれば、ああすれば そんなに高くならない・・・」しかし その後一部に記事の削除があり 結局シリキレとんぼで終わっています 
 
仕入れたシャフトを店内に於いて 直線性の検査、デモする機材に どれだけの精度、規格を求め、高め 販売時廉価に量産しても 元々、本来、世間に作り送り出すメーカーが“真っ直ぐで精度の高い 良い品質のシャフト”を常に供給さえしてくれれば 難しい検査機械や 高い機材は必要無いのが大事な事だと今でも考え 悶々と日夜作業をしています 

日報ノートをかねてから熟読頂き 記事の更新を心待ちにして頂く皆さんが「シャフトの曲がり・公差問題」で店主の訴え、返品不可問題、是正策問題の進展に痺れをきらし 一般消費者の立場で シャフトメーカーへ直接お聞きになる事が最近多くなっている事は 私個人宛メールにも頻繁にお知らせ頂いており その様子は察知しておりました 単に「曲がっているシャフト」とは言え 店主がメーカーに訴えたい肝心なポイントを 今回はっきりしておきたい部分と その後の折衝先となった「日本シャフト」の結果すら 今後は曲がり公差について 私共の見解、言い分を問題視はしないという結果が出ていますので 後々は消費者の方々が 自己防衛にまわって頂く手立てしかない実状をアップしますのでご理解下さい
シャフトの曲がりに付いて シャフトメーカー、クラブ工房、消費者の方々、それぞれには さまざまな考えがあると思います 今、当ゴルフギャレーヂ店主の見解をもう一度述べ 直線性の検査や工業製品の規格 良品出荷基準を見直す為の一助となればと考え 計算上の曲がり公差について解説しますので ご一読ください

シャフトの曲がりについて ターゲット方向から クラブを持ち、アドレスポジションするプレーヤーの各ポイントを見た場合 下記の説明が成り立つと思われます


EAB=60°のライ角度である時、斜辺に相当するのはクラブ長(EA)であり 
高さはグリップエンド(E)から地面へ 鉛直線を描いた時 地面との交点(B)であり 
底辺はクラブのヒールエンド(A)と鉛直線との交点(B)すなわち便宜上 スタンスした足とアイアンのヒールとの間隔 ABとなります
この場合、直角三角形の形状を成す △EABと考えれば 三角関数計算上次の計算が成り立つと考えられます
この時には斜辺がクラブ長(EA)1000mmであり 底辺が500mm 高さは 500×√3=866.03 
すなわち EB=866.03mmと計算でき
またクラブの全長1000mm(EA)、グリップエンドより300mm地点(D)で シャフトの軸線からの曲がり幅が3mm クラブのセットアップ時、ヒール方向に曲がったシャフトがヘッドに装着されている時は 
EDA=FDA=全長1000mmですが ED=FD=300mmでヒール側に屈曲し
DG=3mm DA=700mm の場合 三角関数計算上 ∠DAGの角度は
DAG=0.25”となり ∠FAC=60-0.25=59.75 すなわち∠FAC=59.75”になり
AGは DAGの底辺となり三角関数計算上 AG=699.99mm
GFは △DFGの底辺となり三角関数計算上 GF=299.98mm 
よってAF=699.99(AG)+299.98(GF)=999.97 
すなわちAF=999.97mmとなり
FCはAFを斜辺とし∠FACの角度が59.75”である場合 高さFC=863.81mmとなり
地面からの高さEBとFCの高低差は2.22mmとなります
図面上Hは「仮想ソールポイント」と呼ぶ事とし
DFGは高さDGが3mm GFが299.98mmから三角関数計算上 ∠DFG= 0.57°となり 
その場合 三角形の内角の和は180°であるので
DAFの∠DFG(0.57°)+∠DAG(0.25°)=0.82° 
(∠ADF)は 180-0.82=179.18°であり すなわち∠ADH=180-179.18=0.82°
DAHは180−60=120°であるので 仮想ライ角∠AHD→180-120-0.82=59.18”となる
FA=999.97mm(リアルな全長?)でありFHは計算上1005.86mm(仮想の全長?)となる
すなわちAC=503.76mmであり HC=515.34mmとなるので
本来のシャフトが直線である場合のヒールエンドAと 曲がったシャフトの場合FDを持ち仮想のヒールエンドHとの差は±11.58mmとなる
プレーヤーは両手でグリップを持ち(ED間)そのグリップ内の軸線EDは当然シャフト軸線と同調してA点を指すと考えセットアップしている筈である
ところが もともと1000mmのクラブ(約39.4インチ)を本来のセットアップ時から 3.76mmボールより遠く立ち構える、またグリップする為 一連のルーティーンの中で わずか数ミリ規則性を崩したセットアップが可能だろうか? エンドの高さでの高低差2.22mm“ハンドダウン”して構える事が スウィングが出来るかどうか?の判定より クラブの品質を問うた場合 如何に数ミリの誤差とは言え 真っ直ぐ直線のシャフトを求め ヘッドに装着する事が大切かが お解かり頂けると事と思います

 
次に同じくクラブの全長 1000mm(EA)、地面より(ヘッドのヒールエンドより)100mmの地点(D)で シャフトの軸線からの曲がり幅が 上記と同条件の3mm クラブのセットアップ時、ヒール方向に曲がったシャフトがヘッドに装着されている時は

EDA=FDA=全長1000mmですが ED=FD=900mmでヒール側に屈曲し
DG=3mm DA=100mm の場合 三角関数計算上 ∠DAGの角度は
DAG=1.72”→ ∠FAC=60-1.72=58.28 すなわち∠FAC=58.28”になり
AGは △DAGの底辺となり三角関数計算上 AG=99.95mm
GFは △DFGの底辺となり三角関数計算上 GF=899.99mm 
よってAF=99.95(AG)+899.99(GF)=999.94 すなわちAF=999.94mmとなり
FCはAFを斜辺とし∠FACの角度が58.28”である場合 高さFC=850.58mmとなり
地面からの高さEBとFCの高低差は15.45mmとなります
図面上Hは「仮想ソールポイント」と呼ぶ事とし
DFGは高さDGが3mm GFが899.99mmから三角関数計算上∠DFG =0.19°となり
その場合 三角形の内角の和は180°であるので
DAFの∠DFG(0.19°)+∠DAG(1.72°)=1.91° 
(∠ADF)は 180-1.91=178.09°であり すなわち∠ADH=180-178.09=1.91”
DAHは180-60=120°であるので 仮想ライ角∠AHD→180-120-1.91=58.09”となる
FA=999.94mm(リアルな全長?)でありFHは計算上1002.00mm(仮想の全長?)となる
すなわちAC=525.74mmであり HC=529.65mmとなるので
本来のシャフトが直線である場合のヒールエンドAと曲がったシャフトの場合FDを持ち仮想のヒールエンドのHとの差は±3.91mmとなります