10月21日(火)

NO,220店主の小ネタ集 有象無象 どう思います?

 

 私と付き合いの長い「ある紳士」との話です ハンディキャップは今もシングルを維持されているシニアプレーヤーで 男性としては小柄でいらっしゃいますが 細身で筋肉質、昔は少林寺拳法の有段者で 少しは名前も鳴らしたアスリートな方で 知り合った三十数年前ごろ片手(5まで)ハンディをお持ちであったと記憶しております お若い頃からゴルフにも精力的で“一年間に三百回程 ゴルフ場に足を運んでいた”と聞いた事もあります まして年間のラウンド数に及んでは 競技でプレイ(一日で2ラウンドする場合が多い)されていたので 年間では四百ラウンド近く(バブル期以前の好景気時ですが)プレイした事もあったと云うくらいです 
その当時から遊びのコンペ、接待のラウンドも多く 普段は先様からのお誘いがあれば よほどでない限り 必ず出席する真摯な方であり お上手であるが故に    
「お上手ですね、次回はうちのコンペにも是非…」と 行った先で 偶然いっしょにラウンドされる同伴競技者から誘われ続け 断ることも無く次から次、誘われるままに出席しても 決して御自分からは商売内容、職業を明かさず 挙句には
「どのような御商売ですか?」と 聞かれるまで ゴルフを介し紳士的なお付き合いされたうえで ようやく商売の内容(社長業として生業をされている本業)を明かし、いずれ自然と商売に結び付けられ ネットワークを築いていらっしゃった 半ば“ゴルフを介在するプロゴルファー紛いの営業マンそのもの”だった様で、ゴルフを媒体に 様々な先と ご商売の器が大きくなる 一つは非常に素晴らしい事で プレイの本質を極める難しさと プレイでの攻め方、守り方で分かる性格や 気負い、感情の起伏までが一日のゴルフを通して 同伴競技者の方にあからさまに伝わるスポーツならではの事とも思えます 
今は仕事の代を息子さんに譲り悠々自適の生活を送ってらっしゃいますが その息子さんがゴルフを始めるにあたり 最初に使っていた道具、それは父親が使い古した半分ソール番手の消えたプロモデルアイアンに 塗り替えが何度もされたパーシモンヘッド、骨董品に近いパター、クラブを入れる事は出来ても斜めに歪んで 一人では立っていないキャディーバッグが 御子息に与えられた最初のクラブセットでした 
彼が高校生になった初めての夏休み 親元を離れ最初のアルバイト先にされたのは 知り合いの方が経営されるゴルフ場の コース内現場作業の手伝いです 一人で寮生活をしながら 拘束時間外にラウンドさせてもらえる事を条件に行かれた、結構遠い地方の先でした その様に厳格な教育のなかで大きくなられた御子息が 今でも当店店主を慕って来場頂ける事は 本当に誇らしげな事で シングルハンディをお持ちになる息子さんの御子息(お孫さん)、お付き合い頂く3代に亘る方達が 親から受ける家庭教育とゴルフに係わる教育を見聞きしながら 当店店主が御家族三代にわたりクラブチューンさせて頂ける幸せを常日頃より感じますし今時、アスリートとしてゴルフに取り組む方々、親御さんには本来、理想的な環境と思いますし 裕福さに甘んじ増長した考えで息子、娘にゴルフをさせる御家庭には 薬にして飲ませたい心境です

 
私の家族は 妻と二人の子供(娘、息子)がいる4人家族です その長女は今年春から専門学校の二年生で 将来一人前の美容師を目指し日々がんばっているようです やがて来春に国家試験を受け 晴れて合格の後、どこかの美容院にいずれ就職し 少々の給料を頂戴する社会人としてスタートするのでしょう 就職先では日夜、店頭や駅前でビラ配り、店内では掃除、下仕事など 当然見習いの立場からスタートし 社員とは言え 所詮はすべての雑用をこなす 素人社員の日々が当面続くのでしょう 
やがて来年、試験の日が過ぎナントか合格後(うちの娘ではなく)その道の専門学校を いくら優秀な成績で卒業された方でも、それぞれ、業界が違えば「国家試験の合格者」と言っても調理師、柔道整復師、歯科技工士や看護士、栄養士、パイロット、例え医師の方々も 社会に出て直ぐには一人前の“間違いのないスペシャリスト”とはなかなか認められず 暫らくは「研修生」「研修中」のIDを胸に付けながら“現場の第一線で本番真剣勝負のプロ”として さまざま対応ができるよう現場で経験を積んでいくのでしょう 教科書で教えられ、言葉で習い、横に座る同級生を お客や患者に見たててシュミレーションしただけでは吸収できないまま 一人の社会人 給料を頂くプロとして さまざまな客先へサービス、技術の提供が果たして出来ているか? プロとして始めて接した客への満足度が充分か否か? 相手は新人や研修生とは 甘く見てもらえないのが昔から世間というものです 皆さんも随分経験された事があると思いますが 偶然に“まだまだ未熟な駆け出しの彼(彼女)に当たって(担当された)如何、対応したか?”が・・・ その感想が、その反応が 彼等の将来に如何影響するものか?
それに比べると ギャレーヂの考えは“チューンナップ技術の考えを提案し、効果のある作業を実践する”プロの商売、実戦の現地そのものです 連日に亘り当店に通う見習いの、実践研修中の、仮免卒業前の弟子達に接する常日頃 将来その道で一本立ちする時まで温かく見守り 人を育てる気持ち だから寛容でおおきな器が必要だと考えては 体力の要る日々が続きます

巷の中古ゴルフクラブショップは活況な様子です これはチューンナップ業界から、本来のフィッティングシステムから、それらが本来の姿から逸脱し 小手先だけのねじれた売り方、薦め方が災いしている事だと思います この業界ではクラブ選びに 一般消費者から誤解のある事が多く 実は勝手な誤解を生じさせるよう一部メディアが加担し クラブチューン、販売する商売に 妙に間違ったスムースさを提供する狙いが功を奏し 消費者に悪影響を与えている為のようです が、これは何の資格や検定試験、登録制度や認定する協会もありません 
プロツアーでワークカーのスタッフの様に早く作業する事が急務か? メーカー工場勤務の職工の様に 量産品を綺麗に仕上げ、組立作業する事が大切か? 求める技術は綺麗で早く プロ担当者並みの感性を生かした仕事、メーカー工場勤務の生産力で慣らした手腕 これらがキャッチコピーで お客はその店に信頼をおくものです しかし専門の例えれば骨折した患者が医院に駆け込んでも 脳神経外科では本来の手当てはしてもらえず 整形外科に行かなければなりません 医院にさえ行けば間に合うものではないのですが 機械計測機(弾道シュミレーション設備)や 一時の試打会会場で 高いクラブが売れ アッという間に中古店へ売りに出される 売ってお終いの繰り返しでは 実に寂しい業界です 
“売れ筋、旬のクラブは高く買い取られ 旬を過ぎたクラブは それ程ではない安値の取引” 市場で買い手人気があれば当然高値で取引されます しかし一般的に皆さんが欲する “旬の人気クラブ” どうして中古店へ売りに出されているのか? その理由を よく考えなければならない事は 中古店の店頭で 今まさにクラブを買う方々にとっては必要なく 売る時に始めて気付く事ではないからでしょうか