11月11日(火)

NO,222調整器と測定器の違う点!No167、その続編

 

 当店の機材について 各方面さまざまな方から、内容は いろいろと問い合わせて頂きます また競合他社製品との比較や 御購入いただける、いただけないは別にして 同じクラブのチューニング業界で生業とする方々と さまざまなコミュニケーションも多々あります
以前、ある所の ある専門家からメールで 当方へ質問頂きました
『初めてメールさせていただきます。
「△?#$」でショップをしております、「!%×○」と申します。
店主の独り言、とても興味深く読ませていただいております。

 
いきなりの質問、お許しください
当社で使用しております“ダイナクラフト社”製の ロフトライゲージについての質問ですが、ウェッジのロフト・ライ調整を行う際に、番手ごとにピンを外して、(8番なら8の数字の穴に刺し込む)番手別の穴に ピンを挿入してロフトライ調整を行うわけですが、
同じウェッジを、Swの穴に挿入して計測してみた数字と Lwの穴に挿入して計測してみた数字では、例えばSwの穴に挿入した際はロフト58度と出ているのに、Lwの穴に挿入して計測した数字は60度になっているのですが、これはどういうことでしょうか?(ライはあまり変わらない)
うちのゲージは 基準の数値がSwで55度、Lwで60度と書いてあります。
 
クラブを固定して そこからプラスマイナス何度という針の振れをみて数字を読む形のゲージなんですが、Swとして計ったときと、Lwとして計った時の数値が違う(うちの場合は2度)変わるというのはおかしいと思うですが、そういうものなのでしょうか?
と、すればどちらで計った数値が正しいのか、ますますわかりません。
何度から何度までがSwで計って、何度から何度までが
Lwで計るとか 決まっているのでしょうか?
購入先がアメリカだったため、説明書も無く、理解できずにおります。
ショップをしていて お恥ずかしい話なのですが、恥をしのんでお聞きしております。
お答え頂ければ有難いです。
場合によっては、ロフトライゲージを購入することも考えておりますので・・・』

恐らく・・・、ダイナクラフト社やミッチェル、ゴルフワークス、ゴルフスミス社と言えば
アメリカ国内で チューンナップ機材やグリップ、シャフト、ヘッドなど あらゆるパーツを 個人相手に小売している 大手の通販会社です その中に取り揃えられた“測定、調整機”の商材をお買いになっているようです 返答は資料を探し下記の内容で出しました

『私が考えた「アングル測定器」が14年の歳月を掛け商品化し 現存するまで 私自身が購入したり 借りて試したり、世間で流通していた既存の“測定できる筈の機材”や “調整できる筈の機材”は おおよそ自ら使い、試し動かして その内容、実態は知っているつもりです 
 お使いの機材は「スコットランドゲージ」と 昔呼ばれていた物が原型のゲージでしょう  

  器具に止め、シャフトの突き出す方向を 出来るだけ基準の角度から 少量の範囲の中の指す方向、動きの中で判定するよう作られていますね   
 基準角(プラスマイナス0点)から その差異を読む為、フェースを接する面元が 基準穴のセッティングを変える事で 突き出す方向を出来るだけ 垂直に向くようアジャストするのですが 番手によってライ角のゲージに対しては 溝を基準にセットしても そう変異はなく判読できます それはゲージの目盛スパンが小さくシャフトの端面に当てる事で判定できる為であります しかしロフトに於いては セットするごとに変異が多く見られます それはライ角度の設定(溝を基準にセットするので)で 前回と同じセッティング、再現性がなければ ロフトでは大きく差異が生じる事実がそこにはあります  
 他の機材も含め同様で 私はその結果 既存の測定器や調整器ではまったく満足できず 本来のアングル測定が出来る「測定器」と アングル調整が出来る「調整器」は絶対同一、同時に出来ないと確信しました 何度アングルが変わったか 動く差異の量はゲージで捉えても 数値を判定、測定する為の内容とは違うのです
そんな理由で 貴殿がお持ちの機材も充分内容を承知していますが やはり「測定と調整が同時に出来る機材」と内容付けられるタイプのものでしょうから“どちらも中途半端な内容”で 挙句はクランプ力が足りず アングル測定時の精度も低く どちらつかずで問題が生じ お考えのような不安げな事が発生しているのかも知れません しかしそれは仕方のない事であり 問題は今回のように 客に対して不安要素をもたらす原因をしっかり理解されておかれれば 少しは安心かも知れません
  お尋ねの件ですが 考えられる点では先ず “測定は2次元”で考えるべき事だと思います
どう云う事かと言えば それは1次元で考えていた 昔あったケニススミス社の三角定規的な「ロフト角測定器」はご存知でしょうか? 

この原理はヘッドをセットする位置が一定で シャフトの突き出る方向に目盛りが刻んであり 平面にシャフト(ヘッド)を押さえつけ シャフトの端面を対向側に刻んだ目盛りと照らし合わせ角度を読みます
するとロフトの少ない ロングアイアンでは絶対角度の 数値スパンが短く 目盛りのピッチ幅が小さくなっています 反対にショートアイアンになると 絶対角度のスパンは長く 目盛りのピッチ幅は大きくなっています 
これが“平面にシャフトを当てヘッドを一定位置のあるポイントに規制して「1元面(1次元)」で測定しようとした時 歪んで測定せざるを得ない困った部分なのです ヘッドは付けたままシャフトを機材から持ち上げて離すと(フェースを擦り合わせるように)同じ番手のシャフトでも真上方向から見てロフトは大きくなります これは1次元から2次元に移行した事が原因と考えられます 
この事象は 例えば机の隅にアイアンのフェースを伏せて置き 突き出たシャフトの方向(下向きの角度・隙間の様子)をチェックします 次にアイアンフェースを伏せて机に付けたままシャフトを廻します 机に近づけたり、遠ざけたりする すなわちシャフトのグリップ部分を机から離したり 近づけたり… すると机の天板とシャフトの成す角度が大きく、小さく変化します
(机に近づけると 天板とは隙間?が最少で 遠ざけると天板とは隙間?が大きくなっていきます)
既存の測定器では アイアンのロフトとライ角度は 2次元での方向に伸び出たシャフトを 2面の小さなプロトラクターで測ろうとしています しかしシャフトの端面に接触しているプロトラクターでは 先程のライ角の存在と 不安定な様子が想像されます 
今お使いの機材では 2次元で考えられた測定を再現している訳ですから その点SW用の穴にセットし シャフトの端面に分度器的(レベル±の角度)な 定規(プロトラクター)が当たった時と LW用の穴にセットし 同じくシャフトの端面に当たった時、精度には甘い事象があるのです 穴の位置関係をご覧になれば ロングアイアンの穴の間隔より ショートアイアンにかけて 穴の間隔自体が大きくなっています これが2次元(ロフト方向とライ方向)の空間であり それぞれが甘く緩く測定せざるを得ない事となっていく事が原因です
  お分かり頂きにくく 難しいかも知れません しかし所詮シャフトの端面に分度器を当ててもシャフトはパラレル状ではなくテーパーがあり またステップも付いています。 極端に言えば 定規(分度器の当たる部分)を まったく同じ部分で、しかもパラレル状になった部分で当てる これが基本ですし「シャフト軸線の傾角を判定する事」が前提条件です
そうやって穴の位置関係を考えると 反って穴でアジャストできない 穴の無いタイプが良く(フォーティーン型)、ライ角の設定時(機材へのセッティング時)しっかり画一的に規制する事で ロフト角の測定に甘さが出ないも知れません
しかし「先ずシャフト軸線を基準に ロフト・ライ方向を成す面元に それぞれ定規(プロトラクター)を当て計測する事が絶対条件」であり その大切さを生かす方法、機材は ゴルフギャレーヂ製ではないかと考え HPでは精一杯御案内しております
機会の変異がなく 一定の規格、基準を満たす物でなければ測定ではありません 前向きにお考えであればこそ お尋ねになって来られた何かの御縁で 測定の大切さを理解いただければ幸いです
            ギャレーヂ 店主 中井悦夫 』
と お答えしました