12月22日(月)

NO,224シャフトは曲がっている し、扁平もしている!

 

 慣れない素人がたまに料理を作る時、錆びついて切れない包丁で材料を切ろうとすると なかなか上手く食材を切れず 無茶にし、かえって手を切ったりする場合があるようです いくら新鮮な材料が揃っていても 上手く料理出来ないのは その人の“持ち合わせる腕の所為”ですから 素人に料理を教える学校や 専門家の中で 先ずは綺麗に砥がれた包丁、道具から という意見が大半です 反面、プロの調理師さん用に砥ぎ上げられた包丁は 本当に良く切れるだけに 新鮮で良い材料を使えば 上手く美味しい料理が作れる これも成り立つ話ですが 素人は腕も良くないし よく切れる道具の割に 失敗を多くしでかしそうです プロには腕がありますからズバリ言って あまり道具や材料の問題ではなく ほどほど以上に美味しい料理が作れる技術、経験がモノを言う訳で 何かにつけ「プロ用の・・・」キャッチコピーは 何も知らない素人の購買意欲を妙に掻き立て 食指をうごめかす好材料となっているようですが ゴルフ業界では特に 何でもカンでも「プロ用の・・・」キャッチコピーが氾濫していますので 暮れから来春にかけて出まわる“09年、プロ使用の新モデル”には是非、気をつけて見聞して頂ければ と考えます 
前回、
100本のシャフトを検分した作業の様子に触れました 直線性を簡単に確認するには“クリック”動画 の 最初に御覧になれる「重心アングル計」の一部、プーリー4箇所で下からシャフトを支える部分、シャフトを回した時、グラグラして踊らないように 上から押さえるプーリーが1個付いている 重心アングル計のうち シャフトの架台部分を使います 横から水平に見ると下図のようにシャフトを支えています

 全景を見て凡そ分かると思いますが 平らな板の上を転がすのと同様の条件を作るのに 受けている4箇所のプーリー部分にシャフトの一端を載せ 手で回転させます シャフト軸が真っ直ぐであれば 当然 動画前半のようにバット側(グリップ側)が載っている時にシャフトを回すと ティップ(先端側)がシャフトの軸周り方向で どちらに回転していても シャフトの先端が指す方向(紙に描いた同心円上)は微動だしません ところが首(シャフトの先端が)を振っているのは シャフト軸が撓り、曲がっている為に生じる動きです 後半のようにティップ(先端側)を載せてシャフトを回すと バット側も同様に 先端が同心円上を 首を振って動きながら回っています また動画中に シャフトを何本か 載せ代えているうち(同心円に近い)先端部分と プーリーに近い手前に見える部分の間で“山なり”(縄跳びの縄を回した状態)で動いているような画も御覧いただけると思います 
またシャフトが全長に亘り 真円に近ければ 軸が曲がっていても、いなくても 載せているプーリー(4箇所)の上を回せば 上から押さえているプーリーは上下しません(下で支える2箇所の対のプーリーの その間で曲がっている場合は 上から支える1箇所のプーリーが上下しますが・・・)シャフトの切断面が 円ではなく“ラグビーボール状”に「扁平している場合」、例えシャフト軸線は直線であっても 4箇所のプーリーか 上からのプーリーに対して 角張った“カム状”の動きを与えて 上から1箇所のプーリーは上下に動きます ステップレスでも ステップ付きのシャフトであっても ステップ間や 一部分先端から手元の先まで4箇所のプーリー間を 全長に亘りスライドさせれば 上からの1箇所押さえるプーリーが 大きく上下している場合、目視でも確認できます それは「シャフトの切断面が円ではなく扁平している」証です
 そう云った扁平箇所のあるシャフトが 実際、クラブに装着される場合 シャフト軸線の曲がり、撓りは言うまでも無く シャフトの一部分、扁平している為 径の少ない、多い方向、その向きで スウィング中のシャフトの動きは 可笑しな挙動、規制される挙動が生じ、本来のスウィングをしようとする事が 人間の体感としては「何か変?イレギュラーに感じる内容」に変わると考えます 
例えばシャフトの途中に 蒲鉾板状の扁平部分があるシャフトを想像して下さい
アドレス、セットアップ時 板の広い面が見えてシャフトに装着されている場合 ヘッドの
12時⇔6時方向に力を加える時、動きが大きいと想像されます ところが9時⇔3時方向は あまり大きな動きはありません 又、セットアップ時テイクバック・飛球線方向に板の広い面が装着されているとヘッドの12時⇔6時方向には あまり大きな動きは無く 9時⇔3時方向は動きが大きいと想像されます これら直径の長手方向が 中途半端な向きでしかも 三次元の空間を シャフト軸の延伸上より離れた位置に重心があるヘッドを付けて スウィングするのですから スウィング中に シャフト軸の曲がりや 扁平による妙な規制が加わる動きを解析する事は まったく無理な状況ですし 人間が感覚で「何か変?」と感じた時 スウィングはすでにフィニッシュされています
 入荷の度に 上記の検査を そう云った内容でチェックしますが 日本シャフト製ではバット側(手に持つグリップ内)でかなり多く曲がり、扁平もしています 最も酷いのは グリップ部分の直下にあたる部分で曲がっている為まったく使えない代物が多くあるマークが存在します 今回の製品(ツルテンパー社製)や 海外製品の全般的には シャフトの曲がりが全長に亘る場合が割合的に多く 扁平したモノも結構多くありますし 例え全長では撓り、曲がりを確認しないでも バット側から最初の1個目〜3個目のステップ間で曲がっている場合が多くあり またその部分で扁平している場合が多くありました 100本計測した結果「本当に使える、ほぼ真っ直ぐで まず扁平していないシャフト」は残念ながら・・・ 使えるシャフト以外は返納しましたが これらはメーカーや私どもが 一部のプロに支給する場合であり、一般消費者がこう云った100本の中から選りすぐる内容でシャフトを選ぶ事は 普通、出来る事ではありません
 
ただし決してプロの方達を羨むのではなく 私の記事で訴えたく 意図する事は
「一般消費者が自らのお金を出して購入する商材が 良品を選べない日本の流通経路や問屋、メーカーの考え方を 声を大にして 対メーカー側に訴える“最大の力を持っている消費者”に分かって頂きたい」という事です