11月21日(土)

NO,228フィッティングストリート の顛末  店主の考え

 

 折角の“クラブフィッティング”を受けた方が「打てない、使えない悩み」を訴えて来られるのは 手抜きの一言 それが何故かと言えば フィッターと呼ばれる人の知識、工場のシャフト銘柄在庫、生産対応が出来ないから が全てです 
と 随分以前、日報ノートに記したまま時間がだいぶん過ぎました

 フィッターと呼ばれる人の知識が無い訳ではないかも知れません 会社人間として 組織の中で働く場合、リシャフト直後から 直ぐに機能しない 普段から聞いた事も無いような “あんなシャフト” や “こんなシャフト” を フィッターとしての実直さで 自分なりにチョイスしたからといって またカタログ、マニュアル外のシャフトを無茶に薦めて 後々自らが困ることは目に見えているから 知識や生真面目さ、積極性が無駄となり かえって仇となる危険性を知っているから それ以上は出来ない場合があるのでしょう
工場在庫のシャフト銘柄数に限界が有ります 逆に言えば 在庫銘柄数を増やせば仕方なく生じる “不良在庫のシャフト” を 増やせば増やすほど 経営する会社側から圧力がかかるでしょう 会社として儲け至上主義は 何時の時代にも云われる 一つは企業の正論です それらすべてを消費者側に立って 会社経営側が吸収できるほど 最近の景気は世間すべて 良い時代ではありません 
大袈裟でしょうが 「勤め人の性」や「企業の経営論」が 消費者のゴルフ上達に邪魔をしているのは事実で メーカーは消費者に対し 如何に上手く その時代時代のコマーシャリズムに乗せた宣伝が生きるか・・・ 所詮ルールに縛られた形状のヘッドは 最新型だの 画期的材質だの、と言っても そう変わったデザイン形状や 新素材で出来上がってはいません 
「狐や狸の騙し合いのような業界」と 私はつい感じる事ばかりがあって この続きの日報ノートとして 漸く振りに更新します

 あの記事をアップした2月末、東京ビッグサイトでの展示会が 毎年どおり見た目の華やかさはあったものの 私から言えば中身は薄く 毎回、何の変わり映えもしない規模の大きなクラブや用品の新製品総合展示会として三日間 無事開催され 一部の訴求宣伝効果狙いの業界人が出展した きらびやかなブースに 来場された 公称二万七千余人、一般消費者の方々は 浮かれ喜んでいました それは本当に有り難い事です  
 会場の奥まったところには 大手ナショナルブランドメーカー毎の試打用ネットが張られ 今回の目玉 “フィッティングストリート” と称したブースで “クラブフィッティング” が開設されていました 所詮その短期間、設備での催し物、催事ですから 大した内容では無い筈と考え じっくり見る価値もない と判断していましたが 当店で研修中の彼等数名が “有料クラブフィッティング” のエントリーをして 自ら
がフィッティング体験を希望していたので折角のついでと それらブースの見学には時間をかけ 他のブースは長くて10分、短いメーカーでは数分の見学で  おおよそ概要、流れを把握して来ました しかし それぞれに特色があるわけでは無く 間違いなく“スウィングに個性がある一般プレーヤー”に対し “通り一遍の画一的なアナウンス” で “クラブフィッティング” や  “シャフトフィッティング” をしています 挙句は “スウィングチェック” のみで終えるブースもありました
 しかも中身が問題です 今、使用中のクラブ内容や使用クラブとのマッチングを聞くことも無く ウッドのクラブフィッティングを希望されれば ウッドのみ アイアンのクラブフィッティングを希望されれば アイアンのみ 現状のゴルフから この先の ゴルフの方向付け すなわちゴルフへの取り組みや どういったスタンスかを聞いているフィッター、ブースは無く 「素晴らしく綺麗で問題無いスウィング・・・では無い」現状スウィングの把握と 将来への希望性、すなわち今後の練習量の増減や インストラクションの可否 物理的な要素の聞き取り、アンケートは置いてけぼりで やはり 「単にサイズ合わせ」 の場に過ぎず 余程の事が無ければ 長い(短い)クラブや 重たい(軽い)バランスを薦めることも無く 平穏にフィッティングが終わります 
フィッティングの為のステイール製シャフトの品揃えでは 納得できるだけの銘柄数を保持するブースはありませんでした ましてグラファイトシャフトになれば 言うまでもありません それは一部ブランドを除いて 前回から日報ノートで懸念した 会社が抱える さまざまな事情が有る為に仕方の無いことでしょう

ここ暫く日報ノートの更新について 気力を失せていた理由は次に挙げられる事と思います 
過去にいろいろ私が記した記事の大半、内容には 「消費者がゴルフ業界のいい加減さを知り 賢くなって頂きたい一心」 が根底にあります ゴルフ業界に居ながら半ばアウトサイダー的文面が多いという事実もあると思いますが  お陰さまで 特に最近は忙しなく作業に追われ 少々日報ノートで叫び、訴えたところで 一般消費者が目覚め 気づき 体制を覆すような考えになって頂けるものではないとも 私自身気づきました 所詮、一人が 個人のネット上のページで息巻き 興奮しても 日々当店に来場され 注文される一般消費者は 私が懸念する様々な事、私の言い分を 元より充分理解されていて まったく “何処吹く風” のように次々作業依頼をいただきます そうなると いくらネット上で主張し思いの丈を書いても、言っても 来場される方々には直接関係ないなら 一番大事な事は 来場して頂く方々を大切に 時間を有効に その方々との懇親、作業に当て 早く良い仕事を提供する 自らの店をじっと静かに 堅実に維持し 生業としているのが楽なのかな? と思っていた考えが この頃ようやく分かったことであります

この続きは次回です