10月7日(日)

 NO,032 (ロフト、ライアングル調整について そのD

 


 ある研修生が紹介されて当店にやって来ました。使っているのは某メーカー“一押しの最新モデル”のアイアンセットです。彼は購入後、ライ角度が気になり あるショップにチューニングを頼んでいたそうです。しかし球をコントロールしきれず、飛距離もバラついて思う様にならない為 以前と違うチューンナップショップに再度依頼したそうです。ところがそのお店ではネックの形状から、リチューンは難しいとの判断をされて「そんな筈では?」と当店をある方の紹介で尋ねて来られたのです。拝見するとネックが妙に変形しています。私も過去の経緯を彼に聴きながら「恐らく“違う曲げ方”が既に何処かでされているナ」と思っていましたがやはり其のとうりだった様です。少しややっこしい話しですが “曲げてはいけない部分を曲げるのは曲げやすいのでそこで曲げられているクラブは多いのですが 曲げ難い部分で曲げるのが曲げて良い部分なのにそこで曲げられている事は結構少ないのです” それはネックにシャフトの挿入孔が空いていますが、そのボトムエンド(底の当たり)に梃子の支点を架けると、実にネックは曲がり易く簡単に動きますが其の部分を避けて梃子で曲げるには多くの経験、勘と冶具が必要です。
   
 
 当店でもアングルをイラッテいる時にたまたま来客された方が何のゲージ、スケールも付いていない 単にクランプする為だけの当店オリジナルの調整器材を“駆使”していると「はっはーん、さすがに職人技やネ」とよくおっしゃいます。本来ゲージが無くても昔ながらに打って良ければそれはOK!なんでしょうが今は時代が違います。キッチリ計る器材で測定し、その角度どうりにするのが基本です。打ってみるまで判らない様では話しが遅すぎますし計る器材が違っても また計る人、機会が違っても同じ数値にならないと余計にややこしくなります。
 話しを戻します。彼のクラブは曲げちゃいけないネックの急所で動かしていた為に一度元のシェイプに戻す時、その部分でまだ次に動かす時恐らく折れたり、クラック(ひび割れ)が生じる事が予測されます まして妙な曲がり癖は元に戻りません 残念ながらヘッドは触れないのでヘッドを交換と言う結論になりました。ネックを曲げる技術はチカラ任せでは不可能ですし ポイントを外すとヘッドが再起不能になる危険をはらみます。