8月17日(火)

NO,230中古クラブ店 最近の裏事情を感じた現実

 

 先日、必要に迫られ ある中古クラブ販売の大型店に行きました
ご近所の評判や お客様の評価では かなりのメーカー、ブランドの品揃えで 多数の在庫を持ち 少々のレア物や 限定品でも 多くの品揃えしている 大阪市内で有数の 中古クラブ販売の最大型店だと聞いています
当然 私の身分、商売など 店員さんに分かる筈も無く 必要最小限の会話ではありましたが 商品群について いろいろ聞き、反対に聞かせて頂け 中古クラブ販売店裏事情を垣間見ました
 目的は あるメーカーの 軟鉄鍛造アイアンセットの マッスルバックヘッドを探し出し 当店で新品シャフトにリシャフト作業、当店で新品のグリップを取り付け 利口な中古ヘッドを再利用した カスタムオーダーモデルを製作する為 ヘッドだけを探しに行ったのですが 当然中古クラブ店は アイアンヘッドのみの販売をしていません 
 今回のターゲットは既に以前から 付き合い、取引のある 大手ブランドメーカーのクラブです かなり数多く、ありとあらゆるクラブが並んでいますが 最新型だけが並んでいずに かなり古い年式の物まで 多種多様な内容、品数です まして古い年代から 順を追って並べてある訳ではありません そうです! ここは「ゴルフクラブミュージアム」ではなく「大型ゴルフ量販店」でもない 「中古クラブ販売店」 なのです 一つ売れれば空いたスペースに ストックしているアイアンセットを バックヤードから出してきて そこの一つ分スペースを埋める 単にその繰り返しですから そのメーカーのアイアンセットが 一堂に会する「山積み状態」で どれが古く、どれが新しいかまで ヘッドを見ているだけでは “一応は玄人” の 私も きっちり売られていた 古い時代からの歴史順まで分かりません すべて過去に何回も見た事、触れた事の有るヘッドばかりが 箱に入って並んでいますが 床から 5段や6段、場所によっては7段、8段もある ひな壇式の並べ方で #5の1本だけ バックフェースが此方を向いている以外 他の番手は ネックが此方を向いて トゥは箱の奥に向き 決してそのスパン以上に場所をとらず 整然と化粧箱に入れられ 店頭在庫されています
 各々箱に付けられた商カードには 素材である軟鉄製、番手の内容、シャフト銘柄・硬さ、価格、寸評、 が明記されていて その肩には “05”、“06”、“07” と書かれています どうも素人みたいな私にも 販売された?か 発表された?か カタログに載ったか?の “年代” が書かれているようで どれくらい古いモデルか 出た順番が それで判明しました
入手目的のブランドは店内でも 平均、相応以上 スパンが広くとられていて 世間での販売シェアが読み取ることが可能と考えられます が、しかし世間で「売れている」のか「中古クラブ販売店」に売られている数が多いのか・・・?では 何が読めるのか・・・?ややこしい話です

店員さんを呼んで

「すいません! コレと コレと コレと・・・ コレを見たいんですが・・・」とマッスルバックの アイアン 4セットに及んで お願いすると

「ハイ分かりました!」と 中高年ですが気持ち良く 元気な応対 床から2段目以降のセット箱 4セットを すべて直にグリップ部分まで見えるよう 床のレベルの位置に下ろして貰いました 
 
結構、並んでいる中古品の状態は良好で 付いているグリップや シャフトがさまざまで綺麗です しかし化粧箱に前記のように入れられていると、鍛造品はロフト、ライアングルが 明らかに触られ、捻られているネック部分が 簡単に直視でき 確認できる状態です それらは下ろして見るまでも無く 今後のアングル調整には不向きですから 今回 “見たいと指定した4セット” から除外しています
 
私が指定した 4セットのヘッドで、フェース面や トップブレード、ソール部分に傷や凹みが無い事を1本1本確認していると

 
「ご主人、このセットも御買い得ですよ!」と やはり鍛造製で 同メーカーの比較的新しいマッスルモデルを 棚の中段を指差し 教えてくれました

 「でも コレ、ネックを捻って ロフト角をさわってるでしょ」と 答えました すると店員さん

 「ん、?・・・ そうです ね、!・・・?」と 答えるのみです

そう云った部分を先に見てしまう商売上の性・・・ そう云った部分を見ないで 年式や傷の多少で売りたい商売上の性・・・
 
ヘッドだけ裏も 表も 底も ネック周りも入念に見て この時点で値段、番手、を確認の後、 1セット購入しましたが 最終チェック時

「コレにしようと思うんですけど・・・」と 打診すると・・・

「ご主人、
NS950GHのSが付いてる この状態で この値段、打ち易いですよ コレはお買い得!何せ950GHのSは少なくて 殆どダイナミックゴールでばっかりなんで 軽くて打ち易い 良い球が楽に打てる・・・ しかもグリップも交換したての新品同様・・・」 

こんな調子で 中古屋クラブ販売店の店員さんまでが 950GHが打ち易いとか 勝手にSが良いとやら 珍しいから値打ちとか 細くて鉛筆みたいな 新品同様のグリップがお買い得とやら・・・と、囃したてるんですから 一般消費者は堪らない 

 一先ず、用事が済んだので せっかく来た店の中を隅々までチェックしました 
 
あるコーナーに立ち寄ると 並ぶブランドが 別注用の 「エポン」 「三浦技研」 「ミステリー」 「アキラ・プロトタイプ」・・・ と 何処かで聞いたことがある 「別注、オーダー品クラブ」の中古セットコーナーです でも 何で別注、オーダー品のクラブが 中古クラブで出回るのか?
じっくり見て分かりました 並んでいる大半は ネックのフェルールの擦り合わせが 全く出来ていない 素人がくっ付けただけのような アイアンセットクラブや シャフトの挿入孔に 軸線が振れて 倒れて 真っ直ぐ装着されていない 素人みたいな玄人が穴を揉んだ三浦技研 
ヘッドの注文時、重量指定は出来ず一定の規格重量品しか入手できないから 装着シャフトを消費者(工房)が選べないのに 前記の 950GH(軽量シャフト)が装着されて 商カードのバランスでは「
D-1.0」が記されている エポンブランドアイアン・・・
 
生産物賠償責任法(PL法)で メーカーの作った状態から逸脱したクラブ、何らかのリシャフト作業を加えられたクラブは 基本的な商売の対象とはしないので 値段も格安です 
 
ココで そんな「内容、品質 出来の悪い別注クラブ」を 買って帰って 自分でヘッド、シャフトを使い “何らかのカスタムに リアッセンブル、再利用” すれば 結構商売できるし 消費者も喜ぶんじゃないかと考えられます
 しかし、このクラブを買った方々は 如何云うキャッチコピーで 別注、オーダークラブを買う(オーダーする)羽目になったのでしょうか? また 如何云う結果の為に この中古クラブ屋に持ち込み 売る羽目になったのでしょうか? オーダー、別注クラブ と云う呼称に 意味があるのか?
これ等のクラブを 外見だけで判断しても 理由は明確です
単に人気ヘッド、人気シャフト、人気グリップを「くっ付けただけ」のプラモデル式 おもちゃに過ぎません コレが現在の実状ですから 寂しい限りです