10月27日(水)

NO,231一般的なクラブフィッティング 問い合わせの答え

 

 息子がゴルフを始めた事もあり 最近よく ゴルフの量販チェーン店に出かけます
最新型のウェア、珍しい面白いアイデアのグッズ関係や ラウンドに関連した 光学機器や コースのナビゲーション携帯機器も出揃っていて 売り場にいても珍しさがあり しばらく飽きず その場をすぐには離れられません
ところが 最新型のクラブに あまり興味が無く(仕事上はいけないのでしょうが) 見ていても 触れても 何年も前から変らない・・・変える事ができない・・・
.。 構えただけで ブランド個性があるメーカーデザインは少々以前から程度の社歴では存在しませんし ユーザーの好みをそそるだけのヘッドデザインが 今はなかなかありません 常にバックフェースを見ないと 何処のメーカーか分からないアイアン、 天板の色やバックスクリューの位置 やはりソールを見ないと 構えただけでは 何処のメーカーか分からないウッド・・・ しかもクラブの性能は 年々目を見張るほど 果たして進歩しているのでしょうか? 私は大いに疑問ですが すべては溝規制や反発係数、ルールに則った つまらない「規制」が蔓延っているからでは無いかと思う状況に 売り場は萎んでいる状態です
 
どちらの店にも ネットを張った試打施設があり お客さまは盛んに試打をして納得のうえ 購入する機会が増えています 
傍らの店員が 弾道シュミレーターを使って 何やら試打中につぶやくと ついプレーヤーも納得したのか そのまま“御購入” と、なりますが ココで間違いが発生するのです
以前、日報ノート(No226〜228)で記しましたが フィッティングの道中 シャフトのセレクションが最も大切な部分ですが 使っているクラブのライ角度に及んで 調整の必要性や 買い替えへのアドバイスを促す「販売員」がいる事が 多々あります あえて「販売員」と書くのは真の “フィッター” ではなく “クラフトマン” でもないからです
インパクト瞬間の画面で ヒールが浮いている すなわち 「フラット過ぎる」 反対に トゥが浮いている すなわち「アップライト過ぎる」 と判断する場合があるようですが過日の 質問BBSに問い合わせがありました 
以下原文です

『先日、大手量販店にてインパクト時のライ角が合っていないと言われ、調整せねばと思っています。 測定結果(7番で計測)平均 約65度(バーナー7#は63度) そういえば、アイアンのトゥ側に人工芝が多く付き、若干右に行くので、納得・・・
現在、バーナー09アイアンを使用しているのですが、ステンレスの場合、ライ角調整などは可能なのでしょうか。
調整可能な場合、ギャレージさんにお願いしてデータを計測してもらい、その他調整が必要な部分も調整したいと思っています。
バーナーが調整可能な幅が狭く、計測結果に合わせられないかまたは、ステンレス素材が調整できないものであれば、現在の腕ではハードスペックかも知れませんが、軟鉄のアイアン(スリクソンZ−TX)を購入してギャレージさんで調整をお願いしたいと考えております』

私の返答

 『バーナーアイアンのアングル調整は素材が動きませんのでネックでの曲げ調整は出来ません
できる事は 全てのスペックを測定後 シャフトを抜き シャフト軸線を振って 仕上がり状態が できるだけ希望数値に近づくよう再装着する事です その場合スパイン調整、ネックの異物除去、曲がったシャフトの交換、グリップの太さ調整等 最大のチューンナップを 一度に盛込み作業する事となります
しかし文面から アングル調整の為だけにステンレス製から 軟鉄製に買い換える必要性や もともと量販店で数値計測や ライ角度の不具合を指摘されての事、これらの経緯から 単に数値の変更(
63.0度を65.0度に)だけが 正しい選択で良いかを 近々の日報ノートで 解説しようと思いますので 参考にして下さい』

と答えました


私の答え、見解の続きは質問者 今回、横山さんがお使いのシャフトは 横山さんにピッタリ合っているのか? それを吟味せずに ライ角度の数値変更をする事が急務だとお考えですが・・・ ポイントは次の部分です
プレーヤーがスウィング中 シャフトは静止している時の直線的な状態ではなく 鞭のように撓り、トゥダウンして曲がり、インパクト後も シャフトが動く事によって球を飛ばしているのです 
例えば 非常にアンダースペックであれば スィング中シャフトの挙動は大きくなり 撓り、トゥダウン、トルクが それぞれ多く発生し 自ずからシャフト(クラブ全体重量) 軽すぎると 自然と人間は手打ちの傾向となり するとインパクト時の瞬間
 ヒールが浮いている すなわち 「フラット過ぎる」と 判断せざるを得ません 
従って シャフトが
アンダースペックであれば かなりアップライトにしておかなければ インパクト時には 正しく方向性が取れず トゥ側に人工芝が多く付き、球は右に飛ぶ傾向となります
反対で 非常にオーバースペックであれば スィング中シャフトの挙動が少なくなり 撓り、トゥダウン、トルクが それぞれ少ししか発生せず 自ずからシャフト(クラブ全体重量)が重たくなり過ぎると 自然と人間はスウィング、インパクトのタイミングが合わない傾向となり インパクト時の瞬間ダフッて トゥーが浮いていたりしている・・・ すなわち インパクト時のライ角度(コレクトライ)に近づけておかないと 「アップライト過ぎる」と 判断せざるを得ません
従って シャフトが
オーバースペックであれば 当初から相応、フラットライにしておかなければ インパクト時には 正しく方向性が取れず 球は左に飛ぶ傾向となります
『トゥ側に人工芝が多く付き、若干右に行くので、納得・・・』 これでご自身の納得もあり 新規購入や ライ角度の変更も良いのでしょうが 話を進め 説明する販売員の手法には 私としては問題ありです
大切な事は 真っ先にシャフトのフィッティング これに尽きる事ではないでしょうか 先ず正しいシャフトの選択が出来ておらず クラブ全体の挙動、パフォーマンスを間違えて使用している段階で ライ角度の変更や ヘッドの素材選定ではないと思います