11月11日(日)

 NO,037(グラファイトシャフト開発コンセプト その2)

 

 元来スティールシャフトならばステップの付きかた、若干の重量の違い程度でしかなく その当時はあくまでがパーシモンヘッドの木目、向き、顔形状を選ぶ「ウッドヘッド」の選考を重視したクラブ選びが主流で当たり前でした。ところが今は高度のキャスティング製法を用いた金属製ヘッドが主流になりヘッド形状の選択肢よりシャフト!即ちカーボングラファイトシャフトの重量、キックポイント、バランスポイント、トルク、センターフレックス、振動数etc…をユーザー・プレーヤーがベストフィットを求める時代になってきたのです。例えばスティールシャフトより軽く(重く)、トルクは非常に多く(少なく)、超先調子(超手元調子)でありながらセンターフレックスは弱く(強く)、振動数は硬い(軟い)グラファイトシャフトなどは単一の炭素鋼スティール製シャフトでは製作し得ないシャフトの選択要素が実現可能になり、そのファクターが複雑に絡み合い プレーヤーが打球時、人間の五感に訴えるフィーリングを加味すると実際には二次元、三次元的にヘッドよりシャフトに選択肢が数多く存在し、ビジネス化しているのです。
 実際にボールを遠く正確に飛ばす為のシャフトの重要性についてユーザーから持ち込まれた一般市販品のリシャフトを当店が多数扱うなかで生の声は “ボールが上がらない” “失速する” “強く振ると吹け上がる” “大きく左右に曲がって飛ぶ” などは購入時にクラブに貼ってあるシャフトシールやメーカーデータをカタログ表示どうり鵜呑みにし そのシャフトスペックだけを頼りで購入する、そして打球するまで果たして本当にプレーヤー自らに合っているか否かを判断するには多いに疑問が残る訳です。フレックスがレギュラーと表示されていてもチャートしてみるとエキストラ近いスティッフであったりトルクが極端に少ないアベレージであったりと いくら高価額な「チタンヘッドや良く飛ぶアイアンヘッド」が装着されていてもその様なシャフトではヘッドの特性、効果は望めません。 未だ この業界ではJIS等の規格はありませんから「A社のレギュラーフレックスシャフトが軟らかすぎた」プレーヤーが「B社のスティッフフレックスシャフトだと硬くて打てない」ことも実際生じています。挙げ句はそのクラブがダメだと決めつけられ 中古ショップに売り払われるのは消費者には申し訳のない残念な事なのです。 クラブにロフトアングルが多くついていてもあわないシャフトでは弾道(飛びだし)が高いだけで伸びのない不正確な弱い球筋になり、ロフトが少なくやや起きていれば球筋は低く失速、ドロップし距離が出ません。本来そのプレーヤーにあったシャフトならば高弾道、低弾道に係わらず伸びて遠くに飛び、ロフトが適度なら “最適な弾道” 且つ “より遠くへ正確にボールは飛んでいく”はずです。シャフトメーカーの有名無名に係わらず そのユーザーにベスチマッチしたシャフトでないとスウィングタイプやヘッドスピード、またクラブヘッドが持ち合わせているロフトや様々なスペックとのコンビネーションが 各人各様のスウィングであるだけに第三者がベストマッチングに近いと言ったところで、試打クラブを試したところで 決して全てのプレーヤーに、また貴方自身に通用し、曲がらず良く飛ぶかは多いに疑問があります。
 三ケ月、半年あたりのスパンで流行る有名プロ使用のキャッチコピーで人気を評する“あのシャフト”は御自身にとって果たして有効有益な内容だったのか? じっくり考えるのはこれからです。