11月25日(日)

 NO,039 (申し訳けの無い酷いお話しそのC

 

 初老で結構小柄なお客様が来店されました。あるお店が閉店した為その店で作った別注クラブ#4が重くて使えないとの事。相談するお店は既に無く、ある紙面をご覧になって当店へ来場された様です。他店の別注クラブであってもメンテや修理を受けるのは当方も勉強です。躊躇い無く当然消費者の事を考えると 先ず拝見してお話しを聴いてから と言う事になりました。クラブは今流行りの茄子型ユーティリティークラブです。“重くて振りきれない”と聴いてまず重量の測定をしました。するとそれ程重い訳でもありません 並行してお話しを聴くと肝臓を患われて半年の入院療養後、これからは健康維持の為のゴルフをドクターから勧められ “全て以前より打ち易い軽いクラブ”に先日買い替えられたそうです。その内の一本がこのユーティリティークラブです。軽くて打ち易い筈が“重くて振れない”のは重量がやや重めかと感じる程度で 次にバランス計に載せ変えた時私は自分の眼を疑いました。
「E4.5あるのです。Eです!Dではありません!」重量はかりで表示される数値は絶対値であり長さはかなり長くてもそう重たくなりません。バランス計で「E4.5」が何んで出るのか? その#4をセットアップして「?」と感じました。長いのです! ルーラーに当てると44インチは有ります 重量からして決して重すぎるカーボングラファイトシャフトではないでしょうし製作者は 出るバランス、相対値が解っていてこの長さにする筈はありません。
「シャフトカットをし忘れたんでしょう」と「ココロではエッー?」と思いながらメンテナンス?でシャフトを2.5インチカットしてバランスをD0.5に直しその日は一件落着となってお帰りになりました。  …それから1週間・・…
同じあの方が 例のクラブを持って来店されました。「調子は如何ですか?」の質問に
「随分振りやすくなりました」 
「今日は? それ振りやすくなったんじゃあ?」
「前のは
#4で全くOK良くなったんで これは#6やっぱりダメなんです」
どうも同じタイプの
#4と#6を持っていらっしゃった様で 試しに#4から当店に持ち込まれたみたいです。
「この
#6も当たると飛ぶんですが なかなか当たらなくて…」
前回と同じく重量、バランス、長さからしてこの#6も“切り忘れだった”のでグリップを抜きかけていると
#6の方が#4より長くておかしいし 前回言わなかったけど作った時、手にして長過ぎない?と聞いたら店側の人が“長めの方が飛ぶんですヨ」と長すぎる”その長さ”を認めていたそうです ただ長いだけで「当たれば飛ぶんだ」という考えをこの初老のお客様は信じて疑わず数ヶ月使い続けた後に 今回長すぎただけで上手く振る事が出来ず失敗だったと後悔される以上に「別注クラブはいい加減に造っている」と思われる怖さと どのようなウッドやアイアンを購入されているのかが心配です。