10月4日(火)

NO,233新しい測定器 開発秘話)

 

 一昨年、昨年と ゴルフギャレーヂは 毎年、東京ビッグサイトで 日本ゴルフ用品協会が主催する “ジャパンゴルフフェア” の出展を取り止め 商品の展示はしませんでした 出展しても見て頂きたい 当店がお奨めする “プロ用チューンナップ機材” 中のメイン商材 「クラブアングル測定器」 を継続して生産する工場を逸していた為 受注しても継続的な販売はできなかった為で また景気の動向を見据え 展示会に係わる経費も捻出し難い時代が来るだろうから暫くは様子見、と 思ったからで その判断はけっして間違っていませんでした 
 クラブアングル測定器の初期バージョンを作って頂いていた工場の閉鎖と同時に 継続販売は中止せざるを得なくなり 残っていた数台の在庫が売り切れる期間、それはつい最近までの数年間 一つは新たにニューモデル、もう一つは初期バージョンのアップグレードモデル、これら二つの道筋を考えていました が 新たなニューモデルを開発するのに測定手法の新たな機構、構造の選考は 費やす時間、開発経費が嵩むばかりでした それでも何とか試作を繰り返して “プロト機のかたち” に仕上げ 実は今年の展示会期間中、2泊3日の上京時に 私が常日頃から依頼している世田谷区在住の弁理士先生を訪ね 「販売する前には実用新案だけでも・・・」 と 相談(商談)しました。 しかしプロト機、現物を前に 初代の測定器に勝る内容 機構 手法は無く 実用新案はおろか 元来、測定器が必要とされる目的は初期バージョン型の機材が すでに達成していて これにもっと利便性の良い部材を付けて改良し 過去からのさまざまな要望を取り入れた 「リニューアルバージョン」 が必要で 
それ以外の物は要らないのだ と、 結論付けられました 
  それまで上京時に間に合うよう 機械業者相手に 次々と測定にまつわるアイデアを盛込むと精度は上がるのですが 測定に手間、時間が相応掛かり機械の構造が複雑になります また製品精度の高い部材は製造コストに跳ね返り、反対に 簡単に安く測定できる機材でも 結構手間が掛かる割には 測定の精度が下がり過ぎ、使い物にならず 同業他社製と同じ“計れているようで計れていないレベル”しか出せません 初期バージョンの精度の高さ、測定に対しての信憑性、均一性、機会的な数値変移を最小にする再現性の追及を 新たな測定器に盛込み しかも安価に完成を目指すには どうしても無理な要望か?と紋々とした気持ちでした 
すなわち、であるならば 初期バージョンの機構はそのままで 如何にスムース、且つ便利に動かせる構造かを吟味、熟考を重ねないといけない事と判断し この度、優秀な製作技術を持つ工場先にめぐり会えましたので 初期型リニューアル版を検討、プロト機製造、吟味の後に生産再開、漸く完成し販売までこぎつける事が出来ました事のご報告です 
  元々、初期モデルは 十数年の開発期間と さまざまな改良を加えた優れ物と自負する商材ですが アナログの細かい目盛りを読みますので 私自身、老眼が進むとメガネ無くしては計れず 夕方以降は半ばお手上げでした
 当初、ギャレーヂに導入した時は メガネとは無縁でしたが 時間が経つと 購入頂いた皆さまにも不評がちで 可動部分の動きも重く、防錆材の塗布、メンテナンスも大変です 
動きのスムースさ、正確さはレール状の冶具で解消し アナログ目盛りはベベルボックスで デジタル表示化しました
販売価格の設定は 初期バージョンと比べて出来るだけ高くならないよう折衝、熟孝しましたが 約10年以上前の初期バージョン製作時のコストとは 時間が経過すると比べものにならず 値上がりは避けられません
 しかも高価な部材を贅沢に使って思う存分贅沢な内容では高くなって当たり前です しかし作って頂く工場、機械職人さんには 儲けて頂けないと取引はお願いできません が、私は儲けを優先する考えではなく「機械を作り、それを売って商売する機械屋」ではありません この業界の発展の為に一石を投じたく思う気持ちが 今回、チラシでよく見る 「ナント!ズバリ!」 旧型バージョン測定器と同じ価格で(2012年2月末日まで) 税込¥418,950、で 御購入頂けるよう設定しました この測定器を売って生業とするなら この上代設定ではメシが食えません 私は儲けが無くても良いとまでは言いませんが 儲けを優先する考えならば この上代設定ではなくもっと高く値付けするでしょう この測定器を普及させ これで測定することが 本当のサービス(作業)であると考えます 一に正確な測定無くして どうしてクラブをチューンするの? 正確な測定無くして どうしてクラブを語れるの? 正確な測定無くして どうして責任が持てるの? と思う次第です
来年、これを持って東京ビッグサイトで催される 日本ゴルフ用品協会主催 “ジャパンゴルフフェア 2012” に 久しぶりに出展しますが 初期
バージョンが売り切れた直後から 「新しいタイプが出たら教えて」 「予約購入するので必ず買うヮ」 「旧型から買い換えるヮ」 と嬉しい反応が多々手元のメールやFAXで届きます  
この測定器(初期バージョン)が 世間で認知されつつあった事は 販売開始から十数年目の今も 少なからず感じていました 何故なら このクラフト業界、クラブ製造者(製造社)皆に公知されるオフィシャルな測定機材、クラブのロフトやライ角度が 誰が考えても 「まともに計れる機材の無い業界」 が 今後さらに必要とされるに違いないと思う理由からでしょう