12月23日(日)

 NO,042 (申し訳けの無い酷いお話しそのE)

 

 よく考えてみると 最近のアイアンはキャビティーバックにもかかわらず バックフェースに様々な装飾、デザインを施して いかにも見栄えがよく高級イメージで仕上げられている事が多い様です。凝ったデザインに仕上げる為には鍛造を何回か多く打たなければその輪郭がボヤケます。鍛造に手間をかける程コストアップになると同時に研磨で重量を落せなくなり、予定された仕上がり重量より随分軽いヘッドが出回る事となります。こうした悪循環なライン、工程を経てヘッドが毎年毎年ニューモデルとして販売されるのですから前回記した酷いお話しになってしまう様に思います。現状は残念な事ですが 造りが粗悪、中身にマズイ事があっても所詮趣味、趣向の道具です 人の命にかかわるような問題ではありません。 ボールが上手く打てない 飛ばないのは自分の腕の為、と諦めている方が殆どでしょう。100人いたなら98人が自分の技量と勝手に判断し、残った2人の内1人は「オカシイ?」と首を捻り考えながら打ち、あとの1人は何んとかしようと工房を訪ねチューンナップに託されているのが現実かなと思います。
 今年一年で活躍した有名プロの使用モデル、メジャーな試合で優勝したシグネイチュアーモデルがメーカーの重販商品として来春から売られる計画が既に企画されています。 当然彼らプロ達が契約を結ぶ上で自身が商売、販促に使われる事が決まっていての事で 勝てば勝つ程今後の契約も有利に運ぶしゴルフ業界以外にもスポンサーが多く付いてくれる訳です。国内である程度戦績を誇ったプロも海外では“芝”の違いで苦戦を強いられ 自らのモデルをUSスペックで作りなおし来年も海外に乗り込む計画です。そこでメーカーは早速新製品のラインナップにUSスペックも加え、買い換え需要に対応しようと商売っ気を盛ん発揮します。それは以前のクラブが全くダメで日本でもUSスペックでないと使い物にならないような印象となって消費者には伝わります。
 “歯”の出たオフセットの殆ど無いストレートネック形状も ソールインバーションバンスがかなり多い粘っこい芝用のウエッジがその例でしょう。 しかし消費者はそれがプロの武器で芝や、ライで、いろいろ使い分けていることが判りません。メーカーが作り上げた宣伝に上手く載せられそれさえ手にすれば上手く打て、寄ると思って購入するのです。 
 車の業界も同じ様で角張ったデザインが多い時季が数年経つと丸みのあるデザインが次に流行する様に 時代、変遷は繰り返されるようで クラブもここ最近は大きなラージヘッドから小振りのヘッドへ、 超が付く長尺サイズから45インチ台へ回帰する傾向です。今般 R&Aは長さや(47インチまで)やヘッドの体積(385立方センチ)の規制を検討、見なおしを計る様です。
単に飛ぶ事だけの宣伝が メーカー側のセールスキャッチコピーに見なおしをかけさせる良い時期に来ているのかも知れません。 スポーツとしてのゴルフが道具、用品の販売で商いの市場が大きくなり過ぎてきたための規制がここ最近無さ過ぎた様にも思えていました。
 今はクラブヘッド素材や反発係数、シャフトのハイブリッド化と多種多様にゴルフボールが楽に遠くに飛ぶ技術開発が盛んです。昔はボールがR&Aのテストで「飛びすぎ」と公認されないと判るや否や 店頭のその種類のボールが買い占めで売りきれる事もありました。これから皆さんがゴルフを楽しもうとされるならば 道具次第で何んらか随分違いが出ます。それはクラブ選びでポイントをはずさず “チューンナップ”の理解を深めていただく事に他ならない事かも知れません。