12月28日(水)

NO,236ギャレーヂで品揃えするパーツヘッドの 限界と限定-2

 

 仮にシャフトフィッティングは抜きで ベストチョイスされたシャフトをお使いになっているとして 、又はシャフトに問題は無い、と考えるなら “ウッドクラブのヘッドの出来映えを吟味し ヘッド単体の選び方” で 皆さんが困る時は 手持ちの中で最も大きいアイアンの番手(古くは#2、#3)や 今流行のユーティリティークラブと 最も大きいアイアン(今では#5〜#6あたり)との繋がりを考えて ドライバー以外、一度に全てのフェアウエイウッドを購入される時 又は距離の穴埋め用に 手持ちのフェアウエイウッドに 何本かを追加購入される時ではないでしょうか 
何も気にせずフェアウエイウッド数本をバッグに入れていても どうも同じスウィングでは最終的に ナイスショットの連続とはならず 例えばドライバーが気に入っていて問題なく「ナイスショット!」 次にセカンドショットに臨むとき どうしても セットアップに違和感が有り 何かモゾモゾし始める場合は フェースの向きや ライ角度に不安が有り ターゲットラインに素直にスタンスできないで  グリップが決まらなかったり テイクバックし難かったり そのままショットすると 引っ掛けたり 押してみたり・・・ これにはシャフトの挿入孔への装着向きも影響するのですが 殆どはヘッドの個体差の仕業で生じる現象であり 購入時すべての番手のあらゆる数値角度、塗装時のマスキングテープの貼られ方、状況で フェースの輪郭がくっきりと視覚に入る完成度まで考え 仕上がった状態のウッドクラブの 番手を追った数値、並びが順次 整合性があるのかどうかを見極める必要が 其処には当然あるのです 
  前回アイアンヘッドを 当店が品揃えする場合に考える 仕入先や品別の選び方、ヘッド自体の見え方、良し悪しにまつわる吟味の方法を記したかと思いますが アイアンヘッドのように並べて見て 「アイアンはセット単位」 で 数値の動きやフローの仕方 ヘッドデザイン形状の流れ、溶接(鍛造ヘッドの場合ネックの溶接状態)の良し悪しや 鍍金の内容で モデル毎の個体差があって当たり前ですが ウッドヘッドにも視覚的に、流れ的に、番手を追ってフローする数値があり その重要さは よほどしっかりと計測数値化される事がポイントです ところが それ以上に ウッドヘッドは品質管理する測定方法や 工場で出来上がり時の職工自身の熟練タイミング、番手、形状によっては 数値管理が非常に難しい部分が アイアン以上に多く存在するのです 
  一つはフェースアングルであり 伴うリアルロフトとオリジナルロフトの関係が曖昧で 例えば#
3、#4、#5がカタログ数値では リアルロフトなのか オリジナルロフトか どちらとも採れず番手間を簡単に 15.0度 18.0度 21.0度の3.0度ピッチ、ライ角度の項目も1.0度ピッチ的に 簡単に書かれていたりします ところがシャフト挿入孔に真っ直ぐ装着しても(真っ直ぐ装着すればするほど)フェースアングルに 本来であればオープン角が並ぶか 増える場合に 中には逆転症状(クローズド目になったり)が計測されたり ライ角度が増加(アップライトに転じる)せず 減少(フラット目)したり 伴うオリジナルロフトとリアルロフトの相関関係が まったくコンビネーションせず 大小番手間の距離が開いたり 詰まったり・・・ 挙句は引っ掛けたり プッシュしてみたり・・・ 来場される相談者方々の口からは 番手によって
「叩くと引っかかるので合わせて打つと球が高く距離が出ない」 
「合わせると右に高い球で飛ぶので しっかり打ちに行くとラインは出ても低く飛びすぎる」 
「大小、番手間の距離が殆ど変わらない」 等と
聞かされる場合が常々多く 全てはフェースアングルと 伴うリアルロフトとオリジナルロフトの関係が不出来でコンビネーション出来ておらず 単にソール板に番手が#
3、#4、#5、#7・・・と云う様に彫刻、刻印されているだけの場合に発生する症状です
  
ここでリアルロフトとオリジナルロフトをごく簡単に解説すると ウッドヘッドのソールに 分度器の一辺を当て(グラウンドラインと見立てて) フェースには 分度器の垂直に立ち上げた線(もう一辺を当て90度と見なし)から 分度器の指した角度を引けば それがオリジナルロフトです (通常グラウンドラインに垂直でないフェースの倒れ角がロフトと呼ばれている) 
しかしその時 ウッドヘッドが持ち合わせている “正しいライ角度” でソール面を分度器の定規部分に設置し 計測しなければオリジナルロフトは判定できず クラブに組み込まれたシャフトの挿入方向(立ち上がっている方向)を ウッドヘッドが持ち合わせている 正しいライ角度どおり設定しなければ フェースアングル(ターゲット方向に対するフェースの向き)も判定できませんから フェースアングルがスクゥエア(±0)の ターゲット方向とフェース面方向が同じ向きの時に ウッドヘッドはリアルロフトを表示していて 正しいライ角度が設定、設置された状況下しか リアルロフトは読み切れないのです
当店が仕入れるヘッドメーカーの 例えば#3、#7を先に買って頂いたか 既にお手持ちの フェアウエイウッドの真ん中あたり 2番手、#4と#5を購入頂く時や 同じヘッドメーカーで 数個仕入れると時 当然フェースアングル、リアルロフトを指定します また指定しなくても おおよそ平均的な数値で届くメーカーもあります しかし注文時 「分かりました」 と答えてくれても 届くまで分からない、届いても従来の平均的なフェースアングル、リアルロフトが表現されない品質、管理的に大きな?があるウッドヘッドメーカーも過去には多く存在しました
これは アイアンヘッドに比べて先程記したように 品質管理の難しさ、出来映え、完成度の未熟さが影響する事です
ヘッド塗装、仕上げの段階で フェース面を輪郭づける マスキング作業を誰が作業するか・・・?
塗装の難しさより マスキングテープのゼロコンマ数ミリ 貼る位置の違いが ヘッド単体での個体差を分からないよう、あえてフェースの向きや 厚みを強調したり ぼかしたり・・・・
出来上がった時、右に向いていても掴まるように見せる 左に少々向けてあっても フェースは幾分開いて見える・・・ これ等は昔パーシモン製ヘッドの頃 ヤスリ一擦りで 仕上げに使われた作業テクニックですが 今の時代の金属ヘッドでも 充分通用する “見せ方の仕上げテクニック” です
何よりもゴルフクラブの売り場で ウッドクラブのソールに彫刻、刻印された 10.5 や 9.5 は一体何を意味するのか? まさか皆さんが リアルロフトが10.5度と理解されると 大変な事になって当店に駆け込んで来られる・・・・ この業界では 当たり前の可笑しな話です
根底には 計る機会が無く 計る機械、計測器が決められていない業界である それが実状ですから せめて当店で仕入れるウッドヘッドは ギャレーヂ製測定器を導入、ご使用頂き 品質管理している 前向きな工場、仕入先のヘッドが棚に並ぶのが基本的な考えです