2月6日(月)

NO,239パーツヘッドに測定器が無縁では如何なものでしょうか?

 

 私は去年の春以来「脊柱管狭窄症」でゴルフスィングが出来ません 出来るかどうかは春先になって暖かくなった頃一度試そうと思いますが今の時季、寒い頃は室内打球場があるギャレーヂでも 全くと言って良いほど球を打たなくなりました
 過日営業に来た若い彼はゴルフが根っから好きで どこかで研修生でもやっていたのか?この業界に住みつき生業としているようです 持ち込んだヘッド付きの完成クラブを当店内の試打席で数発打ってもらい 打球時の音を確認したくて打ってもらった時のスィングで おおよそ腕のほどが分かりました
ゴルフが上手いから、ただ球を飛ばすからではなく営業マンは色々な方が訪問されますが 当店は以前日報ノートで記したように 今良く売れている人気商材や、品薄だからといって仕入れる考えはありません 遠来の彼も人づてに来てくれるので 何方に限らずじっくり商品内容を聞こうと時間をとりました
 パーツヘッドを売る、特にドライバーヘッドをメインで売る営業マンや ダイレクトメールは いろいろ来られ(届き)ますが セールスポイントを間違えているのでは?と感じた人(書面)も多く「ともかく飛ぶ」「CORを(ルール上の)最大値に」「フェース素材は過去最高の飛びの・・・使用で」「重心位置をヘッドの・・・に」「スィートスポットを最大限に大きく」とドレを打っても飛ぶようなキャッチコピーの花盛りです
皆さんに聞くと 一言「飛ぶ」という結論付けは 私の思う飛ばす為の要素を 何軒かは逸脱していたと思うセールストークがあるのです
ギャレーヂ流、それはスピン量の事を考えて売るには甚だしい個体差が存在する「リアルロフトの管理」が必要と考えます すなわち“今の飛距離に満足しないクライアント” が来訪され チューンの相談を聞いたとします
第一声は「どのヘッドが飛ぶの? 飛ぶヘッドに交換して」が圧倒的多数です
しかしシャフトのフィッティングが上手く功を奏する為 球に当たるのはシャフトの先に付いているヘッドです そのヘッドはメーカーやモデル如何ではなく リアルロフトの管理が必要と思います
今潤沢に取引させて頂いている付き合いの長いパーツメーカーでも 取引当初にはこんな話しがありました ある方から 先ずFW2本を作り 続いてドライバーを作りたい その時の内容ですが FWはカタログスペックにより選んだヘッドが無事到着しました シャフト装着後仕上げてお買い上げ頂き FWはここまでは順調に結果が伴い“OKサイン”を頂いていました ところがドラのヘッドが到着してこれが困った内容です フェースアングルが全くFWと整合性がありません 片や当初のFWはカタログスペックに近い内容のヘッドが届いていたにも拘らず FWに比べて ドラヘッドはまったく明後日を向いて球は右にしか飛びそうにありません
もう一度発注し直して「もっと左に向いたヘッド、フェースアングルが ±ゼロくらいの・・・リアルロフト
10.5度くらいで」と再注文しましたが やはり到着したヘッドは 未だ明日の方向を向いています リアルロフトで8.0くらいまで起きて少なくなってしまい これでは球が上がらなくなってしまいます
仕方なく営業マンを呼びました
「FWはカタログスペックから数字を拾ってちょうどの内容が届くのに 何でドラヘッドはちょうどのヘッドが来ないのか?」散々追求しても答えが出ません
「何処の計測器を使ってんの?」と私は特に気にするつもりで無く 何処の計測器でも性能の良し悪しはあっても 一応の固体管理は出来る筈ですから統一性、整合性を確かめたくて聞きました
「調べておく」と言い残し それからかなりの時間が経過後 漸く出た答えが
「緑色した海外製の・・・見た事はありますがナントいう会社なのかは・・・」と聞くと すかさず
「それは台湾、昇峰社製のグリーンゲージと呼んでいる機械やで」と教えてあげました
海外の生産工場では 長くグリーンゲージを使っています ところがグリーンゲージではアングル測定する時 “フェース面に当てるフェースアングルゲージ”が かなり低い部分に接触して FWヘッドのような薄い(少ない)フェース高(ヘッド高)では良いものの ドラのようにな大きい(厚い)フェース高(ヘッド高)では 本来、球が当たる場所の高さで計測が出来ない機材です 当然それらの不備を見越して何らかの処置、対抗できる部材、冶具を作れば良いのですが 営業マンの範疇ではそれも適わず 挙句は
「ヘッドの発注先工場がFWと違うんですよ」と答えをさらけ出しました
これにはがっかりの一言です
当店でパーツの仕入れは 取引先に「ロフト何度分」ではなく「リアル何度 フェースアングル何度」と注文します その注文に対応できない限り 既に買って頂いている、使って気に入って頂いているクラブ番手にあったご要望のヘッドが用意できる筈が有りません 少々の違いはシャフト挿入時に解決できても あまりに大きなカタログスペックとの違いや 固体管理の不確実さがあれば使用に堪えません
さまざまな機材でシュミレーションし 適正な弾道とスピン量を仮に想定しても 試打したクラブのリアルロフト・フェースアングルが確定しなければ またシャフトをさまざまなフィッティング方法を駆使して リシャフトしても リアルロフトが正しく測定、明示化されずに 安直にシャフト交換のみ ヘッド装着のみであれば 巷の工房でヘッドを交換して数十ヤード飛ぶようになったんだとか 球が上がる(低くなる)ようになったでは そのヘッド、そのシャフトのみの効果、効用が当たり前で スピン量を適正で確実な弾道計測内容に換える事で 球が飛ぶ事実を知らないプレーヤーは スピン量が適正化されなくても工房の“見せかけプロクラフトマン”や“見せかけクラブフィッター”にクルクルと「スピンさせられた状況です」
ヘッドのデザインは プレーヤーが気に入って使うファクターですが 持ち合わせるリアルロフトやフェースアングルを如何選び、如何装着し、スピン量を変化させるかで球を効率的に飛ばすのはクラフトマンの腕次第です それは例えヘッドを交換してもシャフトは以前のままであれば 効率良く飛ぶヘッド選びより 効率化が図れるヘッド装着の技法のひとつでもあると考えます