2月27日(月)

NO,241ゴルフフェアに出展した結果、感想と業界の内情

 

 東京ビッグサイトで催された ジャパンゴルフフェア2012年 に ゴルフギャレーヂは3年ぶりにブース出展、機材を展示しました
フェアに出展している会社によって年々ブースの内容、傾向は違ってきており3年前に比べると バーチャルシュミレーションゴルフ機材関係を展示していた多数の出展会社に替わり アクセサリー類や小物、ゴルフでもハードよりソフト面での訴求を面前にする商社が多く見られました 相変わらず会場奥側スペースは 大きなブランドメーカーが虚勢を張り合うよう見上げるばかりのデコレーションや煌びやかな内装、造作で一般客に見栄を張っています そんな中、自ら場違いかと思うような“純手作りのギャレーヂブース”で 今回も初日は盛況に、二日目はボチボチ、三日目は時間潰しのような状況で無難にフェアを終え帰ってきました
 ゴルフ業界に携わり糧を得る人の業態は千差万別でさまざまですが 我々クラフトで生きる者からすると年々見るに値するものが無く 完成した物品での購入を希望する素人(アマチュア)相手のフェアであり 決してクラフト業界の専門家(業界側の玄人)が行くには 内容に乏しい 出張費用(店を空けてまで、会場も遠い所へ)の効果が望めない内容と成りきってしまっている内容です
有名、無名に係わらず「シャフト」メーカーが出すブース代、それは広告宣伝費ですから商品の価格に跳ね返ります プロに支給し週刊誌やメディアで露出する 製造原価にそう云った経費が掛かっている以上 売らんが為の経費か? 一方的な一時訴求だけの経費か?
実質的な内容で、自信を持って売りたいメーカーは恐らくブースを出す事を躊躇います それが賢明であっても世間では無名のレッテルを貼られ 支給されたシャフトで優勝すれば 例え中身が違っても見た目だけのコスメだけで飛ぶように売れる・・・ それは可笑しな話です
いろいろなアイアンヘッドを構え 上から見て何処のメーカー、ナンと云うモデル、しかも何番アイアンで、と分かる人はそう多くいません ヘッドの形状はメーカー毎の伝統的な形状、癖が 今は昔ほど多く有りません やおらバックフェースをじっくり見て、刻印されたメーカー名や型番を読んで 初めて分かるモデルが多くなってきました それは趣味嗜好の、高がアイアンヘッドに拘り過ぎた考えかも知れませんが 今のメーカーの宣伝、広告の上手さは 独特の形状でオリジナリティーが無いのに 国産や鍛造ヘッドに拘った逸品と訴えるばかりで 品質の良さや規格の一定化には全く触れません また素人には その品質が、規格の良さが見ただけでは分からないのが現実で 工房側も触れてはいけないかの如く世間では“プロの使うメーカーは良いヘッド”と称する物がまかり通ります
 私の理想はクラブのパーツ業者、それがシャフト、ヘッド、グリップだけに及ばず 接着剤や溶剤、下巻き用両面テープ、工房用機械 冶具、測定器に道具、工具 作業台やディスプレイ台、防塵マスクや防爆メガネ、養生テープ、製法の技術書・・・等の あらゆる会社、商社を通じて クラフト、チューンナップ、修理、別注工房、業者が一堂に会し見学できて その場で商品の比較もできる そう云った催事の内容が必要と考えます 会場になる場所は当然、高額な費用負担が無い市民会館や公民館、また体育館レベルでも良く 綺麗にブースを飾り付けなくても みかん箱を積んだだけの台の上で 実質的なデリバリーショーであり、しかもそれは素人の入場もOKで 誰方でも見れば見たで勉強になり その場で聞く事も、試す事も出来る場であれば良いと思うのです

当店のブースで来場者達の感想は どちらかの二通りです
例えば「クラブアングル測定器」をご覧になって「凄いね 高いね」か「凄いね 良いね」のどちらかです
デモするとその直後に「凄く精度が高いね」か「凄く時間が掛かるね」のどちらかです
例えば「シャフトエキストラクター」をご覧になっても「凄いね 高いね」か「凄いね 良いね」のどちらかでした 商品説明するとその直後には「なるほど凄いね」か、無言のどちらかです
例えば「シャフトマルチアナライザー」を遠目から見ていて ハッと気付いたシャフトメーカーは多く居たと思います 世間で云われる「スパイン調整」の考え、理論は沢山ありますが 其処にはシャフトの直線性の問題は尽きず 話しのネタは今出せませんが“シャフトの曲がりとスパインを取り違えている”工房も多くある気配です そこで先ずシャフトの直線性を検知し センターフレックスを軸回り方向ですべて採らなければ 曲がっているシャフトの 曲がっている方向だけを合わせ これでスパインを整えた?てな事に成り得るのです 剛性値然りで 撓らせたシャフトの圧縮剛性を計るのに 当初から撓っている向きを計る事は可笑しな事で 真っ直ぐであり そのシャフトの軸回り方向ですべて採らなければ意味が有りません  
 時間が経てば今回展示した物に良く似た安い物が出回るでしょう 既に数年前から当店WEBカタログに載せていたアイデアを採用し内容を似せた 同じ器具を作っている会社もありました
全く自前の頭を使い自ら工房を永年に営むうえで 安全、確実、プロ用の冶具、工具 測定器や検知器を作るだけの時間、労力、費用を掛けて商品化している事が誇りです ところが他者は 単に理屈を真似をすれば これら時間、費用、労力が省けるので好都合です が、当店機材より高ければそれは売れません だから下を潜って安く売る為 同じ精度、内容では作れず(知的所有権品)また同じ機能、性能は当然有りませんから 買う側にとっては中身が無く安いだけで まったく中途半端で意味が有りません 
私はこれからも言い続けます 業界側がもう少し良い物、良い精度、良いクラブを作る為に申し上げますが計測器も無くして どうお客様に説明し満足頂けるのか? 単に時間が掛かるだけではなく精度の高い測定には測定に要する時間に限りはありません 単にくっ付けた高いだけで 流行だけのクラブが何時までも売れるとは思えません 売れれば良いと割り切る企業倫理に せめていい加減過ぎないようにと警鐘を発します