1月20日(月)

NO,252   コピー品はシャフトやヘッドだけにあらず

 


 
ネットサーフィンすると ゴルフ工房と名の付く店、別注専門店のタイトル店、ゴルフショップの看板をあげる店 またはネットオークションやらでは 盛んにシャフト、ヘッドの安売り価格を訴求しています その販売価格から真贋を問うと“非常に怪しい”と考えられる物が多くあるのでは・・・?と簡単に想像されます 

ゴルフ工房、別注クラブ・・・と名の付くさまざまな店、会社の自社(自店)のHP等で その工房でお使いの「使用器具紹介」などのページに 盛んに測定器具や作業用冶具を載せ公開されています が、僭越ながら装備される、手持ちの、お使いの機材を見れば どのレベル、どの精度で 如何云った作業が出来るのか垣間見る事は少なからず可能です。 

  先日、実用新案を取ってもらった弁理士事務所に行ってきました。

目的は 私の所有する「クラブアングル測定器」の日本国特許(PAT3578950)にまつわり“同業他社製の海外、国内製アングル測定機材は その殆どがギャレーヂ製測定器の機構、構造にそっくりで ライ角度やプログレッションを読み取る構造も殆ど一緒やし 何もかも特許侵害に該当するのでは・・・”と以前から気になっていた点を いろいろ聞いてみたかった事 それともう一点、他に構想、予定する具体化したい商売の案件で相談をしたかった為に足を運びました。

 一つ目の取得済み特許の件に関わる事で 以前から私がゴルフ用品業界、なかでもクラブのクラフト界 ゴルフ工房の業態でお世話になり ここ三十年ほどの間、実際自分の手でユーザーのクラブを直に触れ さまざまな作業をするうえで 私なりに考え、工夫し、精度を上げ、綺麗に、早く仕上げる努力を精進してきました。 
 
その結果、必要不可欠な第一番の命題として「クラブヘッドにまつわるあらゆる測定数値を機械的に、機会的に最大限に変異、差異の無いよう計測する手立てが必要な事」、
またそれはゴルフ用品協会が考える本来の正しい、確立された内容で測定できるよう・・・ それは正にゴルフ用品協会のワーキンググループの方々が去年の春から推し進めている(当HP、No247 財団法人日本ゴルフ用品協会に充てた過去の警鐘 と NO,248日本ゴルフ用品協会からの案内 その後 を参照ください)クラブスペック表示のガイドラインと成りうる「ロフト角・ライ角・フェース角・フェースプログレッション」に追加し「ソールアングル」までもが“シャフト軸線基準” で計測できるクラブアングル測定器を 店主自らがクラフト、チューンの実作業に関わり作業性や必要性、操作性や測定に必要な正確性に最も詳しい立場、当事者として 十数年に亘り熟考、開発、製作したあげく 十数年前よりクラフト業界に向け販売している 具現化した集大成の機材が “ゴルフギャレーヂ製クラブアングル測定器” として存在することに対し 相手業者等は 模倣品に近く 構造的、機械的にほとんど変わらない内容の測定器を作り 販売している事に憤りを以前から感じていた事への対処法を相談しました。
 
ところが相手等もしたたかで 確信犯的に私の取得している特許に対して侵害しないよう結果的には“その部分”を回避し“上手く逃げている”との判断 ところが“その部分”だけを回避しさえすれば この真似されようは常識に訴える以外に阻止する方法はないのが現状と言われました。 
 
そもそも特許を取得し 知的所有権を擁する事は 一生懸命考えた他に類を見ない素晴らしい発明を第三者に横取り、真似される事を防ぎたい思いでありながら 取得する範囲が広域になれば(特許項数が少なく、あらゆる内容だと)それだけ取得が難しくなり 一番の論点になる肝心な部分を押さえた 特許項目の一番の要点として今回のように
「肝心の“その部分”さえ真似していなければ 実際、後々の構造、機構が殆ど同じで“横入り、横取り”されても侵害にならない」と云う事であるようです・・・ 
これも日本の特許取得、侵害の概念だそうで この狭い業界で そんな事が現実にあり 事実、真似されているのは無念で寂しい思いです

  私は過去から存在したクラブクラフト、チューンの為に考えられた産物は アングル測定器だけでなく この業界にあった既存の冶具・工具には使う側として プロとして不満を感じ、いろいろな冶具・工具を自らの作業経験、必要性から試作や改良を重ね プロのクラフトマンとして自分が安心して使える物を考え作ってきました その結果 同じ物が欲しいとか もっとこう云う物が欲しいとの要望に応え そんな方々に販売もし 好評を得て参りました それだけにかなりの試作検討、研究開発、改良や訴求に費用や時間が掛かっています しかし、
「真似して作るのは簡単だし 当方の機材より値段が高くは売らない(売れない)から 当然安い価格で販売する すると見た目で同じような機材であれば安いほうを買ってしまうのが人間だろうし クラフト業界は真に良い物、良くない物の見分けが出来る(それは正確な測定が可能かどうか判断のつく)プロと名乗れる本当のクラフトマンは少なく困るんですよ!」と、弁理士にボヤキましたら
「ギャレーヂ測定器の一番の決め手は“シャフト軸線基準” で計測できる事で クラブのアングルそれぞれを正確に測定する今の規格・定義上、測定器と呼ぶ為に“シャフト軸線基準”でなければ それ以外のシャフトチャッキング方法では計れていない」と言うことで 相手機材との致命的な違いの部分、その詳しい結論内容は
『確信犯的に特許侵害しないよう シャフトを捕まえる(セットする)部分は V型の谷間に落とし込むので “シャフト中心軸線基準”ではなく 結果的にはX方向(ロフト角・プログレッション)だけは軸線の中心が出ても Y方向(ライ角・結果的にリアルロフト角)は正確に出ていない』との判断が下され ギャレーヂ製機材が用いるライ角度の設定手法が ソールに当てるポイント鋲を使ったり、オリジナルロフト・リアルロフトの計測手法、フェースの端面に当てたブレードの位置関係で フェースプログレッションを計測する手法などなど・・・ 他の構造体にしても類似の構造、動きをする機構は「真似されるだけ優秀性、独自性が有る画期的な内容だと言う事」となり“その肝心な部分”でのシャフト保持を使用させない特許を持つギャレーヂしては 真似されるだけの優位性を益々強調、発揮すれば良い事』と 考え直しました
  
特許に抵触しない為“その肝心な部分”すなわちシャフト軸中心線の保持(チャッキング) を回避すると、先ず第一番の問題点に 正しくライ角度を計測できなければ オリジナルロフト、リアルロフト、フェースアングル、フェースプログレッション、ソールインバーションは計れているようでも その数値は正しくなく信憑性に欠け、意味がありません
  
相手等が日本国内でギャレーヂ製の他の部分、構造を現状いくら真似しても 本来の数値測定自体は出来ず、意味の無い中途半端で高価な機材と、こちらは思っておけば良いのです。
ましてウッドは計測出来るがアイアンは出来ず、サウスポーは計測出来ないし、パターは右も左も不可能となれば 一台の機材で 左右用・ウッド・アイアン・ハイブリッド・パターでもすべて同じ精度、内容で計測できる物が本来の測定器と考えますが 果たしてこの違いを多くの“プロクラフトマン”達は 何処まで見抜いてくれるのでしょうか?

  特許権利の所有者(知的所有権者)として 他人のアイデアを盗んだり真似するふとどきな人達、業者等に言いたいのは もっと素晴らしい冶具、工具、機材を自らが苦心して考え作りだす出す事が この業界のクラフトに対する技術レベルを底上げする機会と啓蒙になるのです 人の真似して安直に商売せず もうちょっと、マシな常識ある前向きな商売に労力を費やすべきだと訴えます。