8月16日(木)

NO,262   如何すれば合ったクラブが手に入るのでしょうか?

 


 
 前回までの記事から一般消費者は いったい如何すれば自分に合ったクラブが手に入るのでしょうか?
 現状では提供する工房側も 組み付け技術や、クラブにまつわる理論や知識が無くても店をやっている場合が多く見受けられるのですが 専門的に勉強したり、先人からの教えを請う事ができる環境は そう多くありません。
 当店は地場メーカーブランドのシャフト、ヘッドを生産する会社の営業の彼等が来場時、セールストークが一段落後に此方から質問や、逆に営業を行う破目に度々遭遇してしまいます。
例えば 新たに商材を扱って欲しいと来場された パーツヘッドを扱う会社の時などは
「貴方のメーカー(工場)は このヘッドは過去の商材、他社製と違ってどんな特徴で どのような個体管理をしていますか?」と、問います。すると、
・無言のまま話になら無い状態になる か、
・ともかく飛びます! 止まります! か、
・素材の説明、製法の特異性の説明が若干もしくは詳しくある か、
・中国や海外の工場出荷時に貼られた紙1枚(中国製ゲージで測定された重さ・ロフト、ライ角・フェースアングル)を鵜呑みにしています か、
・出荷時に目視で検品している か、
・国内、自社での再検品、再測定をしています
あたりに話が落ち着きます。
そういったやり取り後 納得できなければお引取り頂きますし 納得できれば取引を考えますが 最後はゴルフギャレーヂ製 ロフト・ライアングル測定器 の優秀性を案内し
生産管理体制への導入を薦めます。
また、シャフトを扱って欲しいと来場された会社でも 同様に
「貴方のメーカー(工場)は このシャフトについての特徴や製法はどんなんですか?また、どのような個体管理をしていますか?」と、問います。すると、
・無言のまま話になら無い状態になる か、
・試打クラブがあるので 試打してください か、
・ともかく飛びます! の一点張り か、
・過去に何回も聞いた事のある台詞orキャッチコピーのパンフレットを見せられる か、
・個体管理は万全です か、
・安さです か、
との返答に尽きます。
そこで「最後に撓っている(曲がっている)シャフトは交換してもらえるか?」と聞くと 殆ど
けげんそうな顔をされ 煙たがられている事に直感しながら ゴルフギャレーヂ製 マルチシャフトアナライザー の優秀性を案内し
生産管理体制への導入を薦めお話を終わります。
当店と、そう云ったやり取りの後、ゴルフギャレーヂ製 ロフト・ライアングル測定器や マルチシャフトアナライザーを購入頂き 取引が始まるメーカーも存在しますが、今回はこれから先々 新しい販売方法を一部のヘッド・シャフトメーカーでも
一般的な売り方と差別化、定着化させ、このパーツコンポーネント業界に重要な事柄を 物が売れなくなるこれからの時代に向かって 私の考えを紹介しておこうと思います。
 それはヘッド、シャフトを売る側として
「相手を見て売り先を絞り込む必要性を持っては如何か?」と云う点と 店側もそう云った個体管理が出来るメーカーを選ぶと云う選択肢です。
 今までのように 新製品を出せば売れる時代、ちょっと人気が出れば次々と注文がある時代から 本物志向が主流となって 今まで程は簡単に物が売れなくなってくる時代には 例えば
ウッドヘッドであれば 表記ロフトが10.5や9.5度と刻印されておらず しっかり個体管理出来ているヘッドメーカーが生き残れる事実があるという点。
それは例え10.5や9.5度と刻印されていても 具体的にその個体のリアルロフトが 10.5度なのか、フェースアングルがオープン1.5度なのか 2.5度なのか・・・ オリジナリロフトが何度で フェースアングルがドレくらいで、結果リアルロフトが 何度のヘッドを小売店に何時出荷したのか 内容をはっきり個体個々の管理ができるメーカーが小売店に対して、また顧客に対しての信用度が増す管理、販売方法を考えていくようにすれば良いと云う点になります。
逆に説明すれば ある店でドライバ−を購入した客が そのメーカーヘッドの#5を購入したとします。 
少なくともドラのリアルロフトは #5より少なく出来上がっているでしょうし フェースアングルにも
相応の整合性があるでしょう。 しかし後に#3を購入する場合、リアルロフトはもちろん、フェースアングル等々を 後々の為に数値管理して整合性が有っていれば 出球の方向は間違いなく、飛距離も合ってくるのが当然です。
ところが 1個目のドラヘッドが既に適当なリアルロフト、フェースアングルであっても2個目以降のヘッドが 底の番手だけが#5、#3と違っていても 決して出球の方向、飛距離が合ってくるかは 固体の数値管理が
出荷時も当然ですが シャフト装着時に成されていなければ 大いに疑問です。
  ドラ(FW)を製作後、運よく調子がよければ FW(ドラ)を作るでしょうが、大半の工房は1
本目ももとより2本目以降の数値スペックを管理することが出来ていないように 私は感じます。
売れている時代は 10.5度ドラの後に #3だ、#5だと注文を受けても 番手刻印が合っていればそれで良かったかも知れませんし 店も「ともかく#3だ、#5だ」と発注して届いたヘッドとシャフトを接着すれば良かった頃から 出球、方向性や 飛距離も打ち方以外に 結果が求められる時代背景になってきています。
また、店側も しっかりした顧客へ提供したクラブ
1本1本の数値管理と 後々の追加受注や、メンテナンスに対しての資料採りが必要になってきている事実があります。
地場メーカーに求める 個体の管理、把握状態や 欲するパーツヘッドの数値に対した供給内容がしっかりしていれば 店側も顧客に対する信頼度は増すばかりですが 「何でも良いから送って来い!」の店では、また 「何でも良いから送っておけ!」のメーカーでも これからは通用しなくなってくるのは明白です。
これはアフターマーケット用のシャフトにも通じる事で 既に「シャフトのトリミングマニュアル」
「組み立て時参考データ」 「シャフト銘柄別振動数表」 「シャフトスペックシート」などと呼ばれる カッティングマニュアルや 組み立て後に数値管理するべく、取り扱いマニュアルを積極的に用意してくれるメーカーシャフトを そのマニュアルに基づいてトリミングして組み上げる手法を取り入れることが大切ですし シャフトの秀でた特性、過去に類を見ない特徴に関しては 統一的な計数化、数値分類化を進めれば 今までとは如何違い、今後に求められる撓り特性が数値度で表わされ その必要性も一目両全で フィッティングへの有効な手段と考えられる点です。
 地場ブランドのヘッドメーカーはもとより、ナショナルブランド?(と云われる大手が無いのは現実ですが)のヘッドメーカーまでもが そう云った相手小売店側の 個体管理下にあるパーツ個々の供給内容を求めてきて当たり前であることを考えると 受注時に
「オリジナルロフト・フェースアングル・リアルロフト等々」を指定し、発注してくる店を優先的に扱い、取引優良店とするべきで 自社製品に自信と特徴を持ち 積極性を出して売ろうとするならば 相手を見て売らなければ 自社の商品価値が下がり、消費者の手元で泣いていると云う、
良くない結果をもたらすことに他ありません。
「何でも良いから有れば送ってきて」と云う内容で発注する店への啓蒙と 警鐘を発するメーカーこそが生き残れる
パーツヘッド、シャフト生産する会社ではないかと思います。
反対に差別化することで 「何でも良いから」 では無くっても ごく今までと同じ発注内容の従前、従来の取引相手と 個体管理された 「数値指定ヘッド」 を提供できる “プレミアムライン” 的な二重のパーツ価格を維持し 利益幅を増す事も可能だと考えられます。
 また、メーカー側から 「オリジナルロフト・フェースアングル・リアルロフト等々を指定してください “プレミアムライン” で少々高くても理想的な数値スペックを持ち合わせたパーツを送付する事も可能ですが?」と、聞かれて なんのコッチャか 答えようの無い工房は 自らの
作業内容の稚拙さに これからの時代、先が無いと考えないといけない背景が迫ってきていると思うべきと考えます。
 シャフト
メーカーであっても受注、出荷されたシャフトの使われ方、番手どおりコンビネーションしているか否かは 今まで知る由もなかったことでしょうが 取り扱い、接着作業、トリミング等のセミナーを催さなければ最低限のことも知らず工房と名乗る業者が存在します。 この際新規で、継続的に取り扱店になろうとするなら実技技術、扱い資格の試験等を催し 格付けして良いのではないでしょうか?
いくら接着剤が優秀とはいえ怖いような接着例も多く見受けられ 将来事故も考えられます。
そこで一般消費者が 市井の工房に行き、正しいフィッティング手法やクラフトで、ベストマッチしたクラブ(シャフト、ヘッド、グリップ)の提供を受ける為に また、メンテナンス、買い替え・追加発注する時の為にも 以前作ったクラブの数値測定表や これから作ろうとするシャフトの特性データ表の提出を求められるのも 一つの方法と提案しますが如何でしょうか?