2月12日(火)

 NO,048 (ウエッジのアングル調整について)

 

 最近 当店に持ちこまれるクラブに リーディングエッジが “出っ歯型”の 皆さんがよく 「ストレートネック」 とおっしゃるアメリカ製のウエッジに随分人気がある様で 多くのチューンナップ依頼が当方にあります。 たいていスウィングバランスが‘D’の4〜5、6、7ほども出ている“重たいクラブ”です。 最も多い要望はそのスウィングバランスを軽くして欲しい いや黙っていても店主が勧めるイチオシ作業! 「軽くするのは何故?」 これを是非日報ノートに記さないと 皆さんがそのウエッジを使いこなせず困る 実は 勘違いの原因でもあると思った内容を秘めているクラブだからです。
 そもそもアメリカは国土も広く 色々な芝、土、気候、風土のなかに数多くゴルフ場があって ウエッジがどんなバランス、ソールアングル、ロフトなのかは主に使われるコースの土質や バンカーの砂質 そのプレーヤーの打ち方で(上手い、下手でなく)チョイスされるべき大切なショートゲームの為のクラブなのです。ですから もともとソール巾を広く バランスを重たく シャフトも長めに造り 買ったプレーヤーが自分の使い勝手が良いようにソールを削って バランスを軽くするのに穴をあけて ロフトを起こし、ねかし シャフトを切って ライ角をいじって使う代物なのです。 アメリカのトッププロがバッグに入れているそのウエッジをよく見ると たいていは穴をあけて 少し削っています。 もちろんアングルも捻ってあわせてある筈です。ところが当店に持ちこまれる方々がおっしゃる御意見は 

 「バランスはこんなに重たいものなの?」

 「ヘッドが跳ねて ボールがフェースに載らないけど…」

 「球が左に出て 落ちてもハシカくて止まらないし…」
 

と口々に言われます
すべては 買ったそのままで使っている 御存じ無い事とはいえ“裸の王様” 状態であります。 「物販店」では字の如く物を販売はするのですが クラブには使用説明書が付いていません(オキマリの取り扱い説明書は付いていますが…) 「もともと重く造られていますから 自分で軽くしてから御使用ください」 と注意書きでもあれば軽くしてから使うのですが知らない方は なんでこんなに重たいクラブを振らないといけないのか 「アメリカ人はさすがにパワフルだ」 と妙な解釈をしてみたり 「アメリカ製はアップライトなクラブが多いんだ」と無理に押し出すような打ち方をして変に納得して使っておられる様子です。 昔の“サンディーアンディー”や“シックステイーファイブ” “シュウアーアウト”等も輸入されかけた頃 そのまま使っている方が殆どで 新品のクラブに最初から手を加え 削るの 穴をあけるのなどは 想像もつかない事だった様に記憶しています。 必ずバランスを計り ある程度の重さ(軽さ)にまずバランス調整をして そして使う前にロフト、ライ角のチェックをして必要なアングルに調整 直にコースの芝の上で打って球筋、止まり具合を体験した後は その結果によりリ・チューンナップをお忘れの無い様にされるべき 14本の内 特にキッチリと手順を踏む必要があるクラブです 
 もうひとつ 最初に触れた「ストレートネック」形状の本来の呼び名は「NO
OFFSET」と呼ぶ物で リーデイングエッジがクラブをセットアップした時 左側の端面より出ているタイプもあり ロフトをねかせて距離を出さなくするチューンナップにおいては視覚的に注意する点です。 またロフトを起こして飛ぶようにネックを捻る時  ネックの右端面より外側に位置してはも視覚的には繊細な部分ですから気をつけてください。 ギャレーヂ製の測定ゲージはネックのオフセット数値も1/20ミリメートルまで判断でき リーディングエッジがネック端面から内外が一目で判る機能もありますので断定できるのですが ネックとリーディングエッジの相関まで判別出来る器材は現在ありません。また ロフトをねかせばソールインバーションバンスが増え、ロフトを起こせばインバーションスクープが増えます これもシャフト軸を基準にロフト、ソールのアングルが決定しますから相関が判別出来る器材はギャレーヂ製だけのようです。
皆さんの通うチューンナップショップの測定器 ネック形状の正否やソールアングル計れますか?
基準器、規定、規格が無い現状では安心してクラブのチューンナップもままならない事かもしれません。